朝までずっと書き切る。
「.........ねみぃ.........寒い.........もうすでに帰りたい.........」
冬に近い空模様は人々の肩を落とすには充分なほどの曇天を現していた。
気温は低く、人々は
布団から出たくないでござる
時刻は午前六時。
雪は降っていないが、空はまだ暗く、普段だったら寝ている頃である。
ではなぜ羅衣がこんな時に外に出ているかというと、単にRabbit小隊のためである。
彼女たちはこれからも公園暮らしを続け、デモを行うと言っていた。
そんな状態では飯を食うことすら難しい状況もあるだろう。
「あそこか.........」
子ウサギタウンに位置する子ウサギ公園。
ミヤコさんたちが籠城している砦だ。
「.........」
一つ二つ......見えずらいがブービートラップも確認
「『解』」
小さな声でそう呟くと、張り巡らされていたピアノ線やその他のトラップの機能を停止させる。
その衝撃で少し音は鳴り響いたが。
「.........なんだ、先生か」
「おはよーごぜーますサキさん.........クソみたいな朝ですね(´-`).。oO」
「ずいぶん眠そうだな。そんな状態でよくトラップ地帯を抜けられたもんだ。」
「全部ぶっ壊してきましたから。」
「ああ.........は!?」
「てかサキさん朝はっや.........」
「お前が遅いだけだ。SRTはこれより早く起きる。」
「日曜日も?」
「当たり前だ」
「俺SRTだけには絶対入らない」
俺は日曜どころか何時如何なる状況でも昼過ぎに起きたい。
アロナの膝枕もあれば最高
「てか公園にトラップ巻かんで下さい。掃除が大変です」
「そうは言っても仕方ないだろ。侵入者を防ぐにはこれくらいやっておかないと」
「侵入者て.........いや......確かに......」
キヴォトスの治安は良いか悪いかと言われれば悪いとしか言いようがない。
だってみんな銃ぶっ放すんだぜ?
イカれてるよ
「あ、先生じゃん」
「お、モエさんおはよーごぜーます」
「そこ足元気をつけて、クレイモア埋めてるから」
「殺す気か」
御厨子の範囲内にこれからは地中も入れておこう。
「流石に地雷は撤去してください死んでしまいます」
「いや、死ぬも何も、最小限の自衛手段だ。」
何てこったいまるで聞き耳を持ってないよ
昨日までカンナさんとコノカさんと一緒にいたから改めてヤバさが垣間見えてる
「そうそう、なんならこれじゃあ全然足りないくらいだよ!」
「本来なら公園の外周部分に対戦車地雷とか色んなトラップを仕掛けておきたいところだ。」
「やった瞬間全部破壊しますから」
だめだ、眠い
朝早くから活動するのはやめよう。
うん、お布団。お布団こそ正義。
この前ホシノさんと一緒のお布団で寝た時はお日様みたいな匂いがしてよく眠れたのを覚えている。
「すんません......なんか栄養ドリンク的なものってあります?」
「......これくらいしかない」
「あさっす」
サキさんから渡された小瓶を受け取ると、俺はそれを開けて飲む。
「にっがァァァァァ!!んだこれにっがァァァァァんァァァァァァァ!!」
文字通り眠気が吹き飛ぶ苦さが俺の口内を埋め尽くす。
それもただ苦いんじゃない。
生物的な苦さがあるせいでなかなかそれを嚥下できない
「オゲェ!!」
「うわっ!吐くなよ!」
「きったなぁ」
もはや思考を『苦味』に埋め尽くされながらも俺はいまだに半分以上残っている小瓶のパッケージを見る。
そこには________
『超強力!苦虫ドリンク!~圧倒的苦味を、その腸内へ~』
「________お前を殺す」
カルバノグの兎篇 完
______________
「うゲェ.........苦い.........」
「そんなに苦かった?」
「これを作ったやつを今すぐこの世から抹消したいくらいには」
結局ビンは捨てずに取っておいてはいるが
「サキ、モエ.........先生?」
「ひっ.........」
「I'm 既婚者 OK?」
とりあえず俺を見たらとりあえず怯えるミユさんには指輪を見せることにしている
「......おはようございます」
「おはようございますミヤコさん。今日もいいばにたすですね」
「......?ばにたす?」
意外とミサキさんが言っていたことは正しかったのかもしれない。
やはりクソ苦いものはこの世から全てなくなってしまえい。
甘いもの以外は全て空虚で虚しいもの。
ん、やはりばにたすばにたーたむ
「早朝から何か御用ですか?」
「いや.........まぁ.........様子を見にきたってのがあるのと」
「でしたら見ての通り、なんの問題もありません。SRT特殊学園は、キャンプ生活には慣れていますから」
「ああ。これくらいSRTなら朝飯前だ。」
「そうそう。それにここは水も使えるし、むしろ快適なくらいだね」
「日陰も多くて離れやすいですし.........」
おお。結構たくましい
「じゃあこれいらないっすね」
俺は来る道中で買ってきたキャンプ用品を袋の中に仕舞う。
「なんだそれ?」
「俺がキャンプとかで使う用品をキヴォソーで買ってきたんですよ」
ここじゃまともに飯も食えないだろうし
「ですので、気にされなくても大丈夫です」
「別に何も問題ないからさっさと帰れ!」
苦しそうと思ったのも俺の思い違いか。
まぁそれで済んだなら上々。
「そすか。じゃ、俺はこれで_______」
ぐぅぅぅぅぅぅ〜〜.........
「......」
俺の声をかき消すかのように、全員の腹の虫が一斉に鳴った。
すごいな。多分140MHzはいってるぞ(適当)
「......まぁ、キャンプの心得はあってもキャンプ飯の心得がないとね」
_________
「では、これよりキャンプ飯作りを始めます。」
俺はそう言ってキヴォソーで購入した様々なキャンプグッズを広げる。
「キャンプ飯を作るより廃棄の弁当を貰った方が楽なのでは......」
「バッキャロいサキさん。こう言うのは作るから美味いんですよ。」
男心がわかってないな
まずは白米を炊く準備から。
「まずはコイツに3合分の米と水を入れ、火にかける。」
まず取り出したるはキャンプ飯には欠かせない米を簡単に炊ける便利グッズ・キャンプ用ミニ飯盒(税込110円)
「次は?」
「これだけです」
「これだけでお米が炊けるんですか?」
「昔は炊く時のルールとかもあったんですけど、今は時間を測って火にかけるだけなんですよ」
その代わりにミスると米がグッシャグシャになってまっずい米が出来上がるので注意。
「次は.........これがいいかな」
せっかくだから本格的に行こう。
そう思いながら大きい鍋のようなものを取り出す。
「大きい鍋だな」
「ここでは使い辛いのでは......」
「ふっふっふ......近代キャンプ兵器を舐めちゃいけませんぜ。コイツは「ダッチオーブン(税込1100円)」という万能釜。煮る、焼く、蒸す、揚げる。なんでも有りの一級品ですよ」
ダッチオーブンの説明欄をそのまま読みつつ薪に着火剤(税込110円)を敷き、ライターでそのまま着火する。
「火をつけるなら小さい葉っぱとかから着火させなきゃいけないんじゃ.........」
「これもまたTHE・キヴォソーの叡智の塊ですね。めんどい工程を全て省いてくれるものはバッシバシ使っていきましょう」
着火剤から火花が立ち、本来なら面倒なはずの着火作業が瞬時に終えられる。
「ところで何を作るの?」
「ん〜......あ、丁度業務スーパーで購入した鶏胸肉(1キロ税込220円)があるんでチキン南蛮でも作りますか。調味料あります?」
「一応薄力粉とかもあるが......油がないぞ」
「何もチキン南蛮は揚げるものだけを言ったものではないんですよ〜」
素早く薄力粉と卵黄に胸肉を通し、ダッチオーブンに投入。
「表面はテフロン加工なんで焦げ付きませんし洗いやすいんすよ」
「最近の100円ショップはこんなものまであるんですね......」
「あ......いい匂い......」
ジュワジュワと胸肉から滲み出た脂が熱され、衣が狐色を帯びていく。
「うん、これくらいだな」
菜箸で一つつまみ羅衣特製ダレにさっと通すと、紙皿「二十枚入り」(税込110円)に乗せ、箸と共にミヤコさんに渡す。
「味見どーぞ」
「あ.........えっと......」
今思い出せば先生の提案を突っぱねたと言うのにこの料理を受け取るのはどうなのだろうか
罪悪感なのか嫌悪感なのか分からないまま手が空中で静止する。
「冷める前に食べんと不味くなるんで早めに食っちゃってくださいね」
「あっ......」
私が考えあぐねいているとこの人は急に皿を押し付けてくる。
「.........では......いただきます」
恐る恐る料理を口に運ぶ。
ほんのりと脂の香りと甘いタレの匂いが香る。
「はむ.........」
口に入れた刹那______
「!!!!!!」
じゅわりと広がる肉汁、衣によく絡んだ甘辛いタレが口内に広がり、あっという間に脳内を埋め尽くしたのは一つ。
「お、おいしい!!」
「だべ?」
さっきまで冷めた顔をしていたミヤコの顔を飯の顔にした料理に全員の興味がそちらに惹かれる。
「ご......ゴクり......」
「ふはははは......食いたかろう......」
次々にダッチーオーブンに投入される鶏胸肉。
「おっと、米も炊けたようだ......」
ミニ飯盒からふわっと湯気が立つ。
そこから香る芳醇な米の香りが全員の鼻腔を刺激する。
「食べるのかいっ!食べないのかいっ!どっちなんだいッ!!」
「「「「た、食べる/ますーーー!」」」」
Rabbit小隊・陥落
今更先生紹介〜 『鏑林羅衣』
所属:連邦捜査部『シャーレ』
年齢:15歳
身長:163cm
誕生日:1月1日
趣味:お散歩
CV.神木隆之介(願望)
『基本情報』
連邦生徒会長によって呼び出されたキヴォトスの『変数』。
この世界では銃弾一つで傷つく体……そんなわけもなく学園最強クラスと同等以上のレベル。
生徒をこよなく愛しているが、人に迷惑をかける人は嫌い。
大体生徒に対して嫌いなどと言って後で死ぬほど後悔しているそうな。
『固有武器』
無し
EXスキル 『百斂・穿血』 コスト2
「直線上の敵に対して450%分のダメージ及び攻撃力低下付与」
ノーマルスキル 『反転術式』
「五秒毎に自分以外の生徒に対して30%分の回復」
パッシブスキル『ロマン好き』
「パーティ内に『ウタハ』、『モエ』、『カスミ』がいる場合攻撃力を20%アップ」
サブスキル『生徒のために』
「部隊全滅時、一度だけパーティ全員の体力を全回復させ、このキャラクターは自滅する」
『愛用品情報』
<羅衣の指輪>
・詳細
羅衣が常に両手につけている二対の指輪。
片方の指輪は少し小さいが、羅衣の細い指には楽々入る。
基本的に外さない。