そういえばUA数10000本当にありがとうございます(檄遅)
「どりゃっしゃい!!」
公園の中に薪を割る音がカーンと響く。
「はいじゃんじゃん!」
「よっこらせ!」
「はいどんどん!」
サキさんが割った薪を瞬時に移動させ、新しい薪をセット。
その繰り返し。
「次ラスト!」
「おりゃ!」
勢いよく振られた斧が薪を真っ二つに割り_____
「イッッダイメガーーー!」
顔面に突き刺さった。
「あ、すまん」
「すまんで住むかこんちくしょう!失明したらどーすんだ!」
「どうせ治るだろ」
「倫理ぃ......」
そう言いつつも俺とサキさんは薪を回収する。
「あ“ー......寒くなってきたな......」
「気にしてなかったすけど普通に寒いですもんね......」
薪を小脇に挟み、他愛もないことを話す。
最近はみんなと料理を色々したりして少し打ち解けられた感じがした。
まぁ、生徒に廃棄弁当ずっと食わすわけにはいかんから......
「ここらで一丁風呂でも......」
「あれ?サキさん風呂入ってなかったんですか?」
その瞬間、空気にビシリと亀裂が入るような感覚に陥る。
あれ......地雷踏んだ?
「.........」ジリジリ
「......来るな」
「......」ジリジリ
「待て」
「ニジリ」
「ま、待てこら!話を聞け!近寄るなァァァ!」
ほぼ密着みたいな感じでサキさんに近づく。
案の定......
「風呂入ってなかったんすね......」
「お前デリカシーとかないのか!!」
「この前業者に売った」
確かにこの前まで近づけばぶん殴られてたわ。
まぁさっきも言った通り倫理とデリカシーは業者に売った。
(ダン!)
「シュワット!!」
突然足元に弾丸が飛来した。
間一髪で避けられたが俺だって当たると普通に痛いから勘弁。
「さりげなく近づかないでください。足を狙いますよ」
「今死ぬヨォ〜!」
「死なないように足を狙ったんじゃないですか」
出た。ミヤコさん
サキさんやモエさん、ミユさんとは料理やら趣味やらで何となく仲良くなれたがミヤコさんとは今でも打ち解けられていない。
「普通にシャーレのシャワー室でも何でも使えばいいじゃないすか。信用できないんなら使う時間は席を外しますし......」
「それでも信用ならないと言っているんです。」
「温泉代でも何でも貸すから!」
「後でそれをネタに強請られては困ります。」
あ“〜〜〜〜!!めんどくせぇェェ!
この人本気で俺のこと嫌いだろ!
落ち着け......素数を数えるんだ......
1、2、3、4、5......
「それは素数じゃなくてただの数字だ。」
「俺の心を読むな」
「声に出てたぞ」
「あらやだ」
サキさんだって最近は俺に「ゴミ」とか「最低」とかあんまり言わなくなってきたというのに
「.........度し難いです......」
そう言ってミヤコさんは背を向けて行ってしまった。
度し難いのはボンドルドだけにしとけよ
「はぁ......お前にも困ったものだが、ミヤコもミヤコだ。すまん先生発砲のことは私が謝る。」
「あらやだ素直。どういう心境の変化?」
確かに悪態自体はつかれなくなったが変わらず信用できない『大人』として認識されていると思っていたがそうでもないらしい。
「私はもう別に信用......じゃないが、一定の頼りにはさせてもらっている。特段先生が変態ってわけでもないし」
「ふはっ......おっけおっけ、友達くらいにはなれたってことでおK?」
「自惚れるな変態教師」
「飴と鞭ってレベルじゃねーぞ」
悪態を吐きあってはいるが少し前のような険悪さはさほど感じない。
「実際お前のことは不審者だし燃えないゴミと同列のレベルで見ている。」
「イラァ」
この年上......
「まぁでも.......先生が教えてくれた料理を作るのは、少しは楽しい。」
「......ほーん」
ばかめ、そんなに褒めても俺からは衣食住しか出ないぞ
「.........アザース」
「素直に喜んでおけ」
まぁ、お礼くらいはしなきゃな。
_______________
「ということで、第一回!お風呂をどうするか問題!」
「イエーい!」
「おっ!元気があってよろしい!お前たち、最高だぜ〜(某亀)」
どこからともなく取り出したホワイトボードの前に立ち、結構初めてな先生らしいことをする。
「意見があればバシバシお願いします」
「はい!」
俺がそういうと早速モエさんが手を上げた。
「ほい風倉さん」
「私は給水タンクにミサイルかテルミットをぶち込んでそれにつかります」
「おお!却下!次!」
とりあえずわけわからん意見は全無視!
「キャンプで風呂といったら......ドラム缶か?」
「......ドラム缶?」
「ほら、ドラム缶の中に水を入れて下から焚き上げるやつ」
「以前、百鬼夜行学院で似たようなものを見た気がします」
「お!いいじゃないすか!こいつは意見採用〜」
サキさんの意見をホワイトボードに書き記す。
確かにドラム缶風呂ならそこいらで手に入るしやるのも苦労はしないだろう。
「それ、どうやって体を洗うんだろうね」
「ってかセンスが古いか......」
「......ですが」
「ええ。今の皆さんにはそんぐらいしか方法がないかと」
実際問題この人達の風呂に入る手段といえばそれぐらいしかないだろう。
「きちんとした設備は準備できませんし......」
「まぁ確かに今の時代ドラム缶なんてあんまり見ないような......」
とりあえずアロナに相談して____
「モエ、資源管理システムの接続してドラム缶を使っている現場を探してくれませんか?それが見つかればすぐに出発しましょう」
そう言ってミヤコさんが準備を始める。
「出動って、つまり......」
「衛生面は舞台の存続に直結する重要な問題です。どんな手を使っても、できるだけ早期に解決しなくてはなりません。」
「では今から浴槽の確保........」
「作戦名、『ホワイトスネイク』開始ィィィ!」
「勝手に作戦名を決めないでください......」
だって作戦名決めるの夢だったんだもーん。
羅衣先生はきっと生徒と年齢が近いから大人よりも警戒されにくいと勝手に思ってます。
よくある男子生徒概念も少し入ってますよ〜。