「「あ」」
アビドスの住宅地を歩いていると
ばったり黒見さんと会ってしまった
まずい!俺はこう言う状況にも弱いぞ!
ただ言葉を発せずに佇むことしかできん!
「うっ……な、何っ……!」
「お、おはよーございます……」
チキッター!
無難に挨拶しか思い浮かばんかった!
「きゅ、急に馴れ馴れしくしないでくれる?」
刺さる、刺さるぞ黒見さん
「私、まだ先生のこと認めてないから」
しむ
きつい
「全く、朝っぱらからのんびり彷徨いちゃって。いいご身分だ事」
「うわー〜ーん!黒見さんにいじめられるよーーーーー!」
「ひ、人ぎきの悪いこと叫ばないでよ!」
俺はメンタルがガラスなのだ。
優しくしてほしい
「はぁ……」
「黒見さんはこれから学校ですか?」
「急に落ち着いたし……何をしようと別に先生には関係ないでしょ?」
「朝っぱらからこんなとこうろちょろしてたら、ダメ人間の手本みたいに思われるわよ?」
「ダメ人間なんで!」
「はぁ……ならダメ人間らしく、せいぜいのんびりしてれば?私は忙しいの。」
「学校行くなら一緒に行きましょう!1人は寂しいもんで」
「あのね、なんで私があんたと仲良く学校に行かなきゃならないわけ?」
「それに、悪いけど今日は自由登校日だから、学校に行かなくてもいいんだけど?」
「そっか……」
「話は終わり?ならバイバイ。」
黒見さんは砂埃を立てながら走り去ろうとする
「あ!これ!」
俺は黒見さんにわらび餅のセットを投げる
「何これ」
ちょうどよくキャッチしてくれてよかった
「わらび餅です!糖分高めなんで早めに食べちゃってください!いらなかったら他の人に渡しちゃっていいんで!」
「………わかった」
今度こそ黒見さんは去っていった。
今度は、歩きで
「渡せてよかった♩」
俺としては大満足
だがにがさん
俺は黒見さんの後をつける
簡易領域の結界術で景色に自分の姿を投影し、認識を阻害する
名付けて、簡易領域<隠>
早い話とうめいまんとである
「どこ行くんだろ……」
側から見ればストーカーと遜色ないが、見えなければ犯罪じゃないんですよ
しばらく付けていると、
『ねーねー!そこのネーチャン!俺たちと一緒に遊ばねぇ?』
『がっこじゃ教えてもらえない色んなこと教えてあげるよ?』
なんかめんどくさそうなのに絡まれた
「悪いけど先を急ぐから」
『そう言わずに遊ぼうよ〜』
機械の若者が黒見さんの手を掴もうとするが、
(バシン!)
「触んないで」
『痛って!』
黒見さんがチャラ機械A(鏑命名)の手を振り払った
『このアマ!調子に乗りやがって!』
あーあーあー!うちの子(生徒)が拉致されてあんなことやこんなことされちゃう!
「ちょ……やめて!」
まずい!
百斂
「穿血!」
『『グギャ!』』
「あー……やっちゃった」
俺は認識阻害の領域を解き、姿を現す
「せ、先生!?」
「すんませんでしたぁ!後つけてました!」
怒られるより前に謝る。これ、生き抜くための知恵ね
「ま、まぁ、助けてくれたからそれはいいわ。」
「聖母?」
「急に何言い出すのよ!」
優しいなぁ……
「で?なんで後つけてたの?」
「どうしてもどこ行くか知りたくて……」
「はぁ……バイトよ。バイト。あんたみたいにのんびりしてられないの!ちょっとでも稼がなきゃ……」
「なーるほど」
「わかったでしょ?もうついてこないで!」
「だが断る!」
「なんでよーーーー!!」
俺と黒見さんの追いかけっこが始まった
「うう……しつこい」
「バイト先ってなんですか?食いもん屋ですか!?ラーメン!ラーメンがいい!」
「意味わかんないわよ!あっち行ってよ!ダメ人間!あっち行けってば!ぶっ殺すわよ!?」
俺と黒見さんの攻防は続く
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァ!」
「ギャーーーー!」
「ふふふふははははははは!」
「もうわかったからーーー!」
勝利なり!
________
「いらっしゃいませ!柴関ラーメンです!」
「本当にラーメンだ……」
俺は店内に入る前に少し黒見さんの様子を見る
とりあえず入ろ
俺はスライド式の扉を開ける
「いらっしゃいませ!柴関ラーメンで………」
「きちゃった」
「わわっ!?」
「あの〜⭐︎5人なんですけど〜!」
みんなも連れてな!
「あ、あはは……セリカちゃん、お疲れ………」
「お疲れ」
「み、みんな……どうしてここを……!?」
「うへ〜やっぱここだと思った。」
「俺にバ先を教えたのが運の尽きですね」
「……ストーカー……」
黒見さんが恨めしそうにこちらを見てくる
やだなぁ。照れちゃうじゃないか
「うへ、先生はわる……いか。私たちに急にラーメン食べに行こうって、ね?」
「まさか本当にラーメンだとは思わなかったですけど」
「ううっ………!」
我、勝訴!
入り口でわちゃわちゃしてたら奥から獣人の大将が出てきた
「アビドスの生徒さんか。セリカちゃん、おしゃべりはそれぐらいにして、注文受けてくれな」
「あ、うう……はい、大将。それでは、広い席にご案内します……こちらへどうぞ……」
ガタガタと日本人形のように動く黒見さんに案内され、広い席に座る
「はい、先生はこちらへ!私の隣、空いてます!」
「……ん、私の隣も空いてる」
あらやだモテ期!?
「術式発動、『構築』」
だが俺はどちらかを選ぶなんてできないし、DTの俺は女性の隣にも座れない
ならば椅子を空気で作る!これが本当の空気椅子ってな!!
「先生、無理しなくていい」
「空気椅子はきついですよ」
「これは空気を術式で構築して作ってるんで。イスと変わりませんよ〜」
ふんす!と自慢げに語る羅衣にホシノがといかける
「先生のそれは本当に魔法みたいだねぇ……」
「まぁ似たようなものです」
他愛はないが、2人に油断はない
「セリカちゃん。バイトのユニフォーム、とってもカワイイです⭐︎」
「いやぁー、セリカちゃんってそっち系か。ユニフォームでバイト決めちゃうタイプ?」
「ち、ち、ち、違うって!関係ないし!こ、ここは行きつけのお店だったし………」
どうやら図星のようだ
「エプロンむっちゃ似合ってる……カワイイ……」
「な“っ!」
俺は思った感想をそのまま言う
「ユニフォーム姿のセリカちゃん、写真撮っとけば一儲けできそうだねー。どう?一枚買わない、先生?」
「ある分ください」
「変な副業はやめてください、先輩……..先生はそれを買わないでください……」
「バイトはいつから始めたの?」
「い、一週間くらい前から……」
「そうだったんですね⭐︎時々姿を消していたのは、バイトだったと言うことですか!」
「頑張ってるなぁ……先生嬉しい……」
「も、もういいでしょ!ご注文はっ!!?」
「「ご注文はお決まりですか」でしょー?セリカちゃーん、お客様には笑顔で親切に接客しなくちゃー?」
「そうだよ(便乗)」
「あうう……ご、ご注文は、お決まりですか………」
みんなはそれぞれラーメンを注文した。
俺は味噌一択
_______
ふう、美味かった
「ところで、みんなお金は大丈夫なの?もしかして、またノノミ先輩に奢ってうつもり?」
黒見さんは少し心配するような口調で言った
「はい、私はそれでも大丈夫ですよ⭐︎このカードなら、限度額までまだ余裕ありますし。」
「いやいや、またご馳走になるわけには行かないよー。きっとここは先生が送ってくれるはず。だよね、先生?」
「俺が払うよ」
「おー、太っ腹」
“大人のカードを取り出す“
「まぁみんなに奢るつもりできましたから!」
じゃなかったら誘わない
「俺としもカワイイ生徒たちのお腹を満たせるバジリスクチャーーーーンスなんで」
俺はそう言って首からかけているカードをみんなに見せる
そうしていると……
「………先生、こっそりこれで支払ってください」
十六夜さんがこっそり近づいてきた
近ひ
「大丈夫です」
「でも……」
「大将ーーーーー!お勘定ーー!」
俺は無理矢理みんなの分を払った
「いやぁー!ごちでしたー、先生!」
「はい!」
みんなもちゃんとお礼を言ってくれた
ほんっといい子達だなこの子ら
「おかげさまでお腹いっぱい」
「早く出てって!二度とこないで!仕事の邪魔だから!」
「てきびし」
「まきびし」
「「いえい」」
俺とシロコさんはいい感じのリズムでハイタッチをする
これはかなりのウザさだろう
「本当嫌い!!みんな死んじゃえーーー!」
「にっげろーー」
「あはは、元気そうで何よりだー」
_________
「はぁ……やっと終わった……人が働いてるってのに、先生先生って、みんなチヤホヤしちゃって。本当迷惑。なんなのアレ」
セリカはバイトを終え、家路に着く
「先生め……」
軽く恨み言を吐く
「……私がそう簡単に折れると思ったら大間違いなんだから……」
(『百斂』 「穿血」)
「……急に助けてくれたのは……ちょっと嬉しかったけど……」
悪態を軽く吐きながらも、先生への感謝は忘れない
その瞬間だった
(ドガァァァァァン!!)
「キャ!」
(迫撃砲!?どこから……!?)
「対象に命中」
「回収作業に移行」
(ヘルメット団!?でも……あいつらは……先生が……)
セリカの脳に酸素が行き渡らなくなってきた
「みん………な………せん……せい……」
そこでセリカの意識は暗闇に落ちた
_______________
「おはよーございまーす」
「先生!道中でセリカちゃんを見ませんでしたか!?」
「うわ!えっと……見てないですけど……どうかしました?」
俺が校舎内に入り、廃校対策委員会の教室に入ると、なんだかソワソワしてるみんながいた
「実は……セリカちゃんが今日来てなくて……モモトークも全然繋がらなくて……」
「それで今一応お家を見に行こうって話になってたんだ」
いつもならこの時間は寝てるはずの小鳥遊さんも起きていた
なんだか嫌な予感がする
背中がひんやりと冷たくなる感覚
「行きましょう!なんか嫌な予感が……」
「うん、行こう」
俺たちは黒見さんの家に足を進めた
「鍵がかかって……」
「どいてください」
術式解放
赤鱗躍動
「フンッ!」
(バギィ!)
ドアが音を立てて吹き飛んだ
「いない……?」
「連れ去れらた……!」
細かい呪力の残穢で黒見さんが昨日帰って来てないのが分かった
みんなの反応を見て、黒見さんがこんな感じで連絡をすっぽかしたことはないのだろう
「俺は柴関ラーメンに行きます!皆さんは裏路地を中心に聞き込みをしてください!必ず2人以上で行動を!」
俺は短く皆さんにそう伝え、駆け出す
「大将!!」
「アレ?あんたシャーレの……ラーメン食いに来たのかい?」
「黒見さんって昨日何時に帰りました!?」
「え?……えっと……確か8時くらいかな……最後の豚骨のスープの下拵え終わったくらいだから……」
大将は困惑しながらも答えてくれた
(8時?まずい!その時間に連れ去られたとしたらもう12時間は経ってる!)
「ありがとうございました!」
「ちょ!先生!」
その間に砂漠を乗り越えられたら追跡が難しくなる
まずいまずいまずい!
俺のせいだ!
いくら強いからってまだ女子高生だぞ!
家まで送ればよかった
「あ!先生!」
「奥空さん!どうでした?」
「はい!夜中に落下音と爆発音が聞こえたって言う話をいただけました!」
「クソ!迫撃砲か!」
「先生!その辺りからトラックみたいなタイヤ痕と爆撃痕が……」
「グッジョブシロコさん!」
ようやく尻尾を掴んだ
「先生。おじさんも情報つかんだよ」
「どうでした?」
「9時ごろにアビドス砂漠にトラックが向かっていったってさ」
「私も同じです」
小鳥遊さんと十六夜さんも戻ってきた
「行きましょう!俺の計算が正しかったら黒見さんを攫ってった奴らはもう鉄道の終点を超えてます!」
「俺先に行ってるんで!」
赤鱗躍動・<機動>
俺は機動力にステータスを全振りした赤鱗躍動を使う
「方角は東方向に!」
思い切り足に力を入れ、跳躍する
それはもはや跳躍ではなく、飛翔の類だが
「じゃあおじさんたちも早く行こうか」
_________
「ん……ぅ……」
セリカは真っ暗なコンテナのような場所で目を覚ました
したから振動を感じるため、きっと車での移動中だろう
「ここ……どこ……いった……」
セリカは昨日の傷すら癒えていない
「そうだ……!私、攫われて……」
頭がズキズキと痛む
「はぁ……私……これからどこに連れて行かれるんだろ……」
セリカは一瞬、誰も知らないところに連れて行かれ、埋められてしまう自分を想像した
「……みんな……私のこと裏切り者って思うかな……」
そんなことを思っていると自然と涙が溢れる
「……ぐすっ……そんなの……やだ……うっ……たすけて………」
セリカはただ、先生にもらったわらび餅の袋を握りしめることしかできなかった
「苅祓」
突如、自分の乗っていたトラックのコンテナが連結部分を起点に真っ二つになった
「伏せといてください!」
呪具・竜骨
「オラッ!」
羅衣は一瞬にしてコンテナを切り刻む
「黒見さん!きましたよ!」
「えっ?ええ?」
混乱する
こんなのまるで
「お手を!」
助けに来てくれた王子様みたい
____________
「無事でよかったです!」
「うん……」
俺はとりあえず黒見さんをコンテナの中から助け出し、地面に下ろす
「……ぐすっ……」
ちょっと困ったのが黒見さんがなかなか泣き止まない
「え、と……」
俺がどうしようか迷っていると……
「おい!あたしらの獲物だぞ!」
「痛い目見せてやる!」
運転手だったスケバンの2人が銃を手に、こっちに向かってきた
「後ろに」
黒見さんを後ろに下がらせる
「説教の時間だ」
術式展開
「百斂」
赤鱗躍動
俺は術式を起動し、百斂を浮かばせながらヘルメット団のふたりに肉薄する
「速っ!」
3%
「鉄血」
「ガフッ……」
羅衣が1人に拳をお見舞いすると、そのまま白目を剥いて倒れてしまった
____拡張術式「鉄血」
またまた羅衣が生み出した拡張術式
拳や足に血液を纏わせることで、その血を鉄のように凝縮する技
かなり痛い(粉みかん)
「さて……」
ゆらり、ともう1人の方を睨む
「ヒッ!」
「お説教だ」
「は、はいぃぃぃぃ!」
「お説教中の先生と泣いてるセリカちゃん発見!」
「セリカちゃーん!」
「ん、泣き虫セリカ」
「寂しかったですねぇ〜よしよし」
みんなも続々と集まってくる
「なっ、泣いてないわよ!」
「嘘だぁー」
「帰りましょーねー」
「ほ、本当に泣いてないんだからぁぁぁぁ!」
_______
「皆さん、お疲れ様です。」
「お疲れです〜」
俺たちは黒見さんを救出し、校舎に戻ってきた
「セリカちゃん、怪我はない?」
「うん、私は大丈夫。みてよ、ピンピンして……」
そうは言っているがかなりフラフラしている
(バタンッ)
そのまま黒見さんは倒れてしまった
「黒見さん!?」
「セリカちゃん!」
「私が保健室に連れて行く」
「俺も!」
「はいはい先生は待っててね」
「でも……」
「大きい傷は後で見せるから。それとも先生は寝てるセリカちゃんにイタズラでもしちゃうの〜?」
「……すみませんでした……」
そうだったわ俺先生以前に男だった
「大変ことになるところでした…先生がいなかったら……」
考えてみればゾッとする
「ただのストーカーじゃなかったってことだね。すごいよ」
「語弊があるなぁ……」
「……それと、皆さんこれを見て下さい」
そう言って奥空さんはトラックのコンテナの中にあった戦車の部品を取り出す
「これは、キヴォトスでは使用が禁止された違法機種と判明しました。」
「一介の学生が手に入れられるもんじゃないぞこれ」
俺は部品を手に取るが、ジャンク品ではなく正規品だ
「この部品の流通ルートを割り出せば、ヘルメット団の裏にいる存在を探し出せますね!」
「……なんでただのチンピラがここを狙ってるのかも分かりますしね」
裏に何が潜んでいようと、俺はこの人たちの助けになりたい
それが、俺がここにいる理由だろう
「とりあえず、じっくり調べてみよっかー」
_______
____高層オフィスビル
「………」
「格下のチンピラ如きではあの程度が限界か。まぁ、主力戦車まで出したのだ。どうにかなろう」
「だが万全を期すためには……目には目を、生徒には生徒を……か。専門家に依頼するとしよう」
大きな体躯の機械の男性が暗闇のオフィスで電話をかける
「はい、どんなことでも解決します。便利屋68です」
「仕事を頼みたい、便利屋」
大人の思惑は、生徒の預かり知らぬところで、蠢いていた。
_________
「はぁ……」
「あ、起きた」
「あ、れ……」
「まだ寝ぼけてます?」
「?……先生!?ど、どうしたの?」
保健室で休んでいる黒見さんの傷を反転術式で癒していたら黒見さん起きたわ
「お見舞いと、治療に来ました。まぁ治療に関してはもう終わりましたけど」
「本当だ……傷がない……」
黒見さんは自分の怪我を確認する
「ありがとう先生……でも、私なら大丈夫。いつまでもこうしちゃいられないし」
「アヤネちゃんや他のみんなも心配してるし………バイトにも行かなきゃだし……」
「無理は体に毒ですよ?」
「い、いや、ほら!元気だし!」
「安静です」
「で、でも!」
「黒見」
「はい……」
ちょっと強い言葉を使ったが、これくらいしないと黒見さんは休まないだろう
「……」
「暇だったら話し相手くらいにはなりますよ?」
「……じゃあ、えっと……」
「そう言えば、先生にちゃんとお礼言えてなかったなって……」
「あ、ありがとう……色々と……」
「ふふっ……どういたしまして」
俺は嬉しくなってニヨニヨしながら答える
「呼び方も……セリカ、でいいから……」
「可愛い」
「んにゃ!!?」
「俺の生徒天使かよー」
俺は黒……セリカさんの頭をなでなでする
「……」
全然抵抗がないな…
……耳って触ったらどうなるんだろ……
……やめとこ……..
「で、でも!この借りはいつか返すから!」
「期待してますね。」
俺はまた頭を撫でる
「ん……ゴロゴロゴロゴロ」
(すげ……喉ってほんとに鳴るんだ……)
それから結構な時間撫で回した
「……」ポー
「セリカさん?」
何分か撫でてたらセリカさんの顔が心ここに在らず的な感じだったのでちょっと揺らしてみる
「あ……」
「そろそろ真っ暗になっちゃいます。準備大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫……」
あら、やけに素直
キャラ崩壊かな?
一部のファン(?)が怒り狂うぞ〜
「じゃ、明日学校で」
「ま、また明日ね!」
俺は軽く手を振り、セリカさん宅から帰路に進む
「ほんっと……助けれてよかった…」
『これも先生の尽力あってこそですよ?』
「ありがとよ。ところで……」
『すみませんでした。あのくらいの証拠だと……』
「んにゃ、いい。ありがと」
アロナと話しながら歩を進める羅衣の目は、どこか怒りが浮かんでいた
「待ってろ。後悔させてやっから……」
かぶらくんは諸事情により嘘をつけません