赤と青が交わる場所   作:カブライニキ

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ちなみにオリジナルキャラクターの『鏑林リツ』。

この子は俺と友人の相互の癖によって生まれた子です。




第十五話 決別の明光

 

 

「今日はどのようなご用件で?」

 

 

「先生の手を煩わせるものではないので。」

 

俺がジャブ程度に放った言葉をカンナさんは一蹴する。

 

......やはり基本的に会話は不可能か?

 

 

「公安局長、ここには何の御用で?」

 

 

お、確かにミヤコさん達なら当事者だから真意を聞ける。

 

 

「自分たちの行いを理解した上で、その質問をしているのか?」

 

 

俺が知っている穏やかなカンナさんはどこへやら。

 

纏う風格は高校生から放たれていいものではなかった。

 

 

「市民達が使うための公園を不法占拠し、地域社会に不安をもたらしている存在がいる......そう聞いて、取り締まりに来ただけだ。」

 

 

......ここまで蚊帳の外だと腹たつな。

 

さっきは俺に話通すって言ったのに。

 

 

「ここまで踏み込まなかったのは何故ですか?」

 

少なくともRabbit小隊のデモからすでに一ヶ月半は経っている。

 

それならばいつでもこちらに踏み込むタイミングはあっただろう。

 

「SRTの生徒と言うイレギュラーに対しての措置が遅れため、そして連邦捜査部が絡んでいるとなれば、時間が掛かるのは当たり前のことでは?」

 

 

「ふむ......それにしては物騒では?新型の銃火器にプラス、装甲車まで用意することなかったでしょう。」

 

 

今、羅衣とカンナは1人の人間として対話をしていない。

 

『公安局長』と『連邦捜査部執行部長』としてお互いの腹の中を探り合っているに過ぎない。

 

 

「そもそもここの処分は俺に任されているはずです。防衛室長からも許可をいただいていますが。」

 

 

そう、それが1番謎だ。

 

何故いきなりカンナさん自ら検挙を始めたのか、さらには過剰戦力。

 

何を考えているのかはっきり言って分からない。

 

 

「......何か勘違いをなさっているようですね。防衛室長が、『この公園に滞在しても良い』と先生に許可を出されたことはないと思いますが。」

 

 

......なるほどそう来たか。

 

まさか揚げ足の取り合いになるとは思わなかったが、今のカンナさんには何を言っても無駄だろう。

 

なら、思う存分演技(それ)に付き合ってあげますよ。

 

 

 

「なるほどなるほど。確かに俺に任されたのはあくまで『処分の行方』。確かに公園に滞在していいなんて一言もおっしゃっていませんでしたね。」

 

 

できるだけ冷たく、そして無表情を貫きながら言葉を発する。

 

 

「ははは、まさか揚げ足を取られるとは思いもしませんでしたよ。」

 

 

「......」

 

 

少し皮肉を混ぜながら、カンナさんを揺さぶる。

 

 

カンナさんも俺の()()()()()()()は見たことないだろう。

 

いい揺さぶりになる。

 

 

「そうですね。そもそもこの公園は「防衛室」の管轄ではない。局長殿が俺たちに立退を強要しようが何をしようが、それは正当な行為ですね。」

 

 

「......その通りです。」

 

 

「そして、貴女が直々にこちらを叩きに来たと言うことは、今ヴァルキューレは特異な状況にあると言うこと。新型装備に高威力兵器ですか。なんとも性格がいいとしか言いようがないですね」

 

 

カンナさんの呼吸が少し乱れた音がした。

 

精神の揺さぶり合いはやはりこちらが上手、そりゃあ俺は潜り抜けてきた修羅場の数が違う。

 

「さらには補給が途絶えたこのタイミングでの立ち入り。」

 

 

俺は少量の血を蛇のように這わせ、公安局員の武装を一つ奪う。

 

 

「えっと......このロゴは.........」

 

 

基本的にこの量の武器を手に入れるには大型のスポンサーが付かなければ不可能だろう。

 

 

 

「っ_______!」

 

 

 

だが、俺はそのロゴを見て絶句した。

 

 

 

刻まれていたのは________

 

 

 

 

 

 

「総員、攻撃」

 

 

 

 

 

(ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!)

 

 

 

 

 

 

カンナが上げた手を下ろし、その合図で公安局員たちは一斉にトリガーを引いた。

 

 

 

 

 

「『シン・陰流簡易領域』」

 

 

 

だが、それが羅衣に届くわけもなかった。

 

 

 

「ミヤコさん_______」

 

 

 

 

 

「......!退却!」

 

 

 

ミヤコさんの指示で、全員が弾かれたように飛び出す。

 

 

 

「っ!?1人も逃すな!」

 

 

カンナさんも負けじとみんなを追おうとするが、それを俺が許すわけもなかろう。

 

 

 

 

「はいこれあげる。」

 

 

 

「あ、ありがとうござい、ま......」

 

 

 

まあ、渡したのは爆弾なんだけどね。

 

 

 

(ドォン!)

 

 

 

 

 

 

________________

 

 

 

 

 

「ひゃ〜......ヒヤヒヤした......」

 

 

「全くそんな風には見えませんでしたが......」

 

 

「意外と相手を威圧する行為自体も嫌いなんですよね。俺」

 

 

カンナさんのことを揺すってた時も結構足がガクブルだった。

 

 

 

 

「......これで、ヴァルキューレとは全面抗争、だな」

 

 

「どーしよ。武器も全部あそこに置いてきちゃった。」

 

 

「調理器具も......」

 

 

カンナさんから逃げられたはいいが、装備品はそれぞれの銃以外は全て置いてきてしまった。

 

 

 

「......ま、とりあえずシャーレに帰りましょう。俺もう疲れちゃいました。」

 

 

「......そうですね。今は贅沢を言っていられる場合ではなくなりましたから。」

 

 

ミヤコさんは俺の意見に賛同。

 

他3人も特に何を言うでもなく俺たちはシャーレへ戻った。

 

 

 

 

 

......まさか、リベート(癒着)の相手が、カイザーインダストリーだとは思わなかったけどさ。

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

「おお〜」

 

 

「ひっろ!」

 

 

「想定以上の広さですね......」

 

 

「お、思ったよりきれい......」

 

 

シャーレに入ると、みんなはそれぞれ感想を言い合っている。

 

意外にも好印象で助かる。

 

 

「シャワー室はきれいにしてあるんで安心して使ってください。てか、今は文句言わないで使ってください。」

 

 

全員にシャーレ製(LAIZA制作)の寝巻きとタオルを渡す。

 

 

 

「......ふわふわ......」

 

 

「これすごい高いやつじゃないの?明らかに肌触りがそこらの服より絶対的に違う。素人目から見てもわかるもん」

 

 

「言うてちょっと頑張って働けば十分買えるくらいのもんですよ。バカ高いもん渡す気もさらさらないですし。」

 

 

俺だって友達の家行ってシルクのパジャマとかタオルとか渡されたら緊張ガッチガチでリラックスできないもん。

 

 

「なんで、遠慮せず。」

 

 

 

「......ありがとうございます。」

 

 

そう言ってミヤコさんが深く頭を下げた。

 

 

「別に〜。お礼されることなんてしてませんもんね〜」

 

 

多少ミヤコさんにも負目はあるだろうが、今となったら別にいいことだ。

 

 

「じゃ、お言葉に甘えてシャワー室借りるぞ。」

 

 

「久しぶりのちゃんとした風呂だあ〜」

 

 

「あ、あの先生。このシャンプーも使っていいんですか......?」

 

 

「好きなだけどぞ!」

 

 

ミユさんはいい子だなぁ......

 

 

「......では、後ほど。」

 

 

「はい。上がったら教えてください。飯にするんで。」

 

 

 

俺はそう言ってシャワー室付近から離れる。

 

また変態教師にランクが下がったら困る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「.........私は、もうあまり気にしていませんが」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_________________

 

 

 

 

「お父さん、お客さんですか?」

 

 

「うん。ごめんね、ちょっと騒がしくなるかも。」

 

 

みんなの分の料理を準備していると、自室から眠そうなリツが出てきた。

 

寝起きなのにすっごい美人。

 

あらやだうちの娘美人すぎ!?

 

 

「......リツってノーメイクだよね?」

 

 

「ん?うん。お化粧はあんまあり好きじゃないですから。」

 

 

 

あ〜......確かにパウダーとかの感覚が苦手な人もたまに居るよな。

 

 

だとしてもノーメイクでそのまつ毛の長さと美人度数はおかしい。

 

 

「リツもご飯食べる?」

 

 

「うん。手伝います」

 

 

「おう。じゃあ味噌汁お願い。」

 

 

 

身長180センチのリツが隣に立つと、俺の低身長さが顕著に現れるな......

 

 

「......その身長くれない?」

 

 

「欲しければどうぞ。」

 

 

「......そすか。」

 

 

軽く雑談をしつつも、羅衣とリツは手際よく料理の準備をしていく。

 

久しぶりの大人数の料理だからか、少しグレードは落ちてしまったが、まぁええじゃろ。評論家が来るわけじゃなし。

 

 

 

「......ズズっ......うん。うまい“!!」

 

 

リツが作ったものは一応俺が味見する。

 

大体美味いけどたまにゲデモノが入っている時があるから一応。

 

 

「コップは何人分ですか?」

 

 

「えっと......俺とリツと、プラスで4個追加で。」

 

 

「じゃあお箸も4膳出しておきますね。」

 

 

大きなテーブルを久しぶりに引っ張り出して、そこに食器やら料理やらを置いていく。

 

 

そうしているとモモトークに通知が入った。

 

 

『先生、上がりました』

 

 

おし。ベストタイミング。

 

 

「リツ、ちょっとここで待ってて。みんなのこと呼んでくるから。」

 

 

「はい」

 

 

多分道わかんないから案内____

 

 

 

 

 

(グイッ......)

 

 

 

「......リツさん、歩けないんですけど」

 

 

「.........」

 

 

「無言......一緒に行きたいの?」

 

 

「......」コクコク

 

 

 

「はいはい。じゃあ最初から言ってね。」

 

 

変に甘えん坊なリツの頭を撫でる。

 

 

リツはこれ好きだからね。

 

 

「基本的に私はお父さんから離れたくないので。もう少し私を甘やかしてください。」

 

 

「へいへいほーほー」

 

 

俺の裾を掴みながらリツは移動する。

 

身長差20センチ差なのがほんとに......

 

 

 

 

 

「あ、先生。」

 

 

「上がったよ〜」

 

 

シャワー室前で待っていると、ようやくみんな出てきた。

 

 

「遅いっすよ〜......ご飯できてるんで早く食いましょ。」

 

 

「すみません、食事まで......って、あの、そちらの方は......?」

 

 

 

ミユさんが俺の後ろを指差す。

 

 

「ああ、紹介が遅れましたね。ほらリツ、ご挨拶して。」

 

 

「...............」ギュ

 

 

「どした?」

 

 

珍しく何も言わずに抱きついてきた。

 

 

 

「......ハジメマシテ。」

 

 

うわ、すっごい眉間に皺よってる......

 

 

 

「ど、どうも......」

 

 

流石のサキさんもリツの身長にはビビるか......

 

 

「すんません。この子人見知りでして......俺から紹介します。えっと......俺の、むす「恋人」の『鏑林リツ』.........ん?」

 

 

 

「......なんでもないです」

 

 

「今なんか付け足しただろ」

 

 

「なんでもないですよ」

 

 

「よーしお父さんいい子にはヨシヨシしてあげないこともないぞ。」

 

 

「ごめんなさい」

 

 

「うん、謝れてえらい!」

 

 

ほんっと目を離すとすぐ変なこと言うんだから。

 

 

「......簡単に俺の妹とでも思って置いてください。」

 

 

 

 

「アッハイ」

 

 

 

 





いやぁ……書けば書くほど駄文感が増していく。

名前

  • 知ってた。
  • 知らんかった
  • そんなことより曇らせまだ?
  • 捥ぐのは足がいいよね。
  • 腕に決まってんだろ
  • 五感に決まってんだろふざけんな
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