赤と青が交わる場所   作:カブライニキ

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2日連続クリスマス編!
なんと今回は羅衣とプラナが山に行く!?
なぜこの季節に山!?なぜこのタイミングでハプニングに見舞われるんだこいつらは!

そんな2人のイチャイチャする様を見て自分からダメージを受けに行きます!
コラテラルダメージだ仕方ないと割り切ろう。


番外編 聖日前夜は山へ行こう

 

「よし、こんな感じかな」

 

「先生、こっちは終わりました」

 

 

えー、突然ですが我々は今キヴォトス外輪に位置する山に来ております。

 

クリスマスに山?と思う方もいるとは思います。そしてなぜ平気な顔でプラナが顕現してるのかも実は理由がございます。

 

 

時は10時間前へ巻き戻るッ!

 

 

 

_____________

 

 

 

 

 

 

「んーと......こんな感じかな」

 

 

12月23日月曜日。

年末調整を終え、すでにお休みモードの羅衣はシャーレのオフィスで何やらキャンプグッズなどを揃えていた。

 

キャンプグッズとは言ったもののテントなどの大きな装備はないが。

 

 

『先生知ってますか?明日はクリスマスイブなんですよ?』

 

 

「うん、知ってるよ?」

 

 

『せっかくですからどこかへ出かけましょう。』

 

 

「分かったよ。さっきからずっと言ってるけど、もう計画は立ててあるから大丈夫。」

 

 

『.........どこの生徒さんと出かけるんですか』

 

 

「クリぼっちの俺を嘲笑いたいのかおどれ」

 

 

さっきからずっと先生が変だ。

変な大人なのはいつも通りなのですが、いつもみたいにどこかへ散歩しに行くそぶりがない。

 

 

「24も25も予定無いよ。と言うかプラナと一緒にいる予定だったんだけど俺......」

 

 

『えっ!?』

 

 

急に先生がそう言う。

 

そ、そんな急に一緒にいたいなんて(言ってない)......

 

 

 

「......うん、調整も終わりだな。プラナ、一瞬だけ『カード』の制御頼む」

 

 

そう言って先生は立ち上がって大人のカードを中指と人差し指で持つ。

 

 

 

『“大人のカード“を使う。』

 

 

 

取り敢えず私もカードの使用を宣言し、先生の呪力が一定値まで解放される

 

 

 

 

領域展開

 

 

 

 

嵌合暗翳庭

 

 

 

 

 

先生の影がじわじわと広がり、瞬きの間に影が肥大化した。

 

 

 

「......うん。これなら大丈夫そうだな。ちょっと教室から出てみてくれない?」

 

 

 

『......教室から?』

 

 

私は昔からあった教室の扉を見る。

結局この扉を開いても外には海しか_______

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ......?」

 

 

 

 

 

「うっしゃ成功!」

 

 

 

教室の扉を開けたと思った瞬間、視界が晴れて私はシャーレのオフィスに立っていた。

 

 

「な、なんで体が......!?」

 

 

私は顔や服、手などを触って自分の肉体を知覚する。

 

やはり、有る。

皮膚が、服が、目が、髪が_________身体が

 

 

 

 

「ざっとこんなもんよ。びっくりしたっしょ」

 

 

「......こ、これって」

 

 

「短時間だけだけど、プラナの肉体を現世(こっち)で生成して教室の中にあるプラナの状態を同期させることで擬似的にプラナを顕現させることに成功したのだ。」

 

 

 

___領域展開 『嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)

 

本来なら呪力の塊の影を使用し、式神などを際限なく呼び出す領域を羅衣は『そのまま』使用。

プラナの受肉用の体を結界含めて領域全てで形成し、展開した領域内でのプラナの顕現を可能にした。

 

 

「............すごい.........」

 

 

いつも先生の魔法には驚かされてばかりだが、今回ばかりは本当に感動した。

 

まさか先生と同じ世界に立つことすらできたのだ。

 

 

 

何よりも先に___嬉しい。

 

 

 

やっと、本当に触れられる_____

 

 

 

 

先生に近づける脚がある

 

 

先生と話せる口がある

 

 

 

先生に触れられる______

 

 

 

 

「ん?」

 

 

 

 

手がある

 

 

 

 

「おっ、急に甘えん坊さんやね」

 

 

私は夢中で先生に抱きついてその存在の感覚を一心不乱に感じる。

 

 

 

電気信号じゃない、本物の感覚。

 

タブレットの中じゃ感じられなかった、心臓の鼓動

 

抱きしめ返してくれる先生のほっそりとした腕。

 

 

 

そして何より

 

 

 

ドクドクと鼓動する自身の心臓。

 

いつもの私にはない感覚が体の中を満たしている

 

 

「.....すー......」

 

 

嗅げば、先生の匂いが肺いっぱいに広がる。

 

少し甘い、砂糖のような香りといつも焚いているアロマが鼻腔を突き抜ける

 

 

ああ、これはダメだ。やめられない。

 

 

「すぅー..........すぅー.........」

 

 

「......臭ったりしない?」

 

 

「.........しません」

 

 

 

しない。するわけがない

 

確かに人体から常に発せられるタンパク質の匂いはするが、嫌な匂いは全くしない。

 

まるで女性のような、ずっと嗅いでいれば頭がぼーっとするような甘い匂い。

 

 

「.........んっ.........ふぅー.........」

 

 

「そんな匂い好き?」

 

 

「......プリンくらいには」

 

 

「だいぶ好きだねぇ」

 

 

当たり前です。私の今の並び順は 先生の匂い=プリン<<<<<<<<先生  にガラッと変わってしまうくらいには好きになりました。

 

 

......やっぱり、人間の体は不便ですね

 

 

「......んー......」

 

 

「こらこら顔を胸に押し付けないの」

 

 

......『好き』と思ってしまうだけで、それが熱として表情に出てしまうのですから.........

 

 

 

 

 

_______________________

 

 

 

 

 

 

「.........だいぶ堪能しました」

 

 

「だろうねもう3時間くらいべったりだったもん」

 

 

 

プラナに急に引っ付かれてからだいぶ時間が経った。

 

まぁ、『出発』は明日だから別に良いんだけど......

 

そんな良い匂い俺から発せられてんのか......?

 

体臭対策でアロマはシャーレにいつも焚いてるけど......

 

 

 

「なんでプラナに肉体をあげたかと言いますと、

 

 

「先生と触れ合う為だったんですね.........すんすん.........んー.........スイート......」

 

 

 

「人の匂いをレポートしない。俺はふれあい動物か。まぁ話は戻すけど、明日出かけるんだよね」

 

 

 

「急に明日ですか?」

 

 

「しかも早朝」

 

 

「大変ありがとうございました私はゆっくりお布団で寝てますね!」

 

 

「せっかく受肉したんだから手伝ってくれよぉ〜」

 

 

 

相変わらずひっつき虫のプラナが滑り落ちないように抱っこしつつ椅子をくるくると回す。

 

 

 

「実はさ、リツがレッドウィンターの方まで社内旅行に行っちゃったんだよね......なんでも温泉があるみたいで」

 

 

「リツさんが先生と一緒に行きたがらないなんて珍しいですね」

 

 

「いやね、『お父さんもたまにはプライベートを堪能してください』だってさ。」

 

 

「確かに先生のプライベートなんて確保されてないも同然ですからね」

 

 

「まさか盗聴器15台以上設置されてるとは思わないじゃん......」

 

 

と言うか俺はそもそも温泉自体苦手意識がある。

硫黄の匂いは好きだし、温泉街とかの雰囲気自体は好きだが、いかんせんつねに怪我が多い状態で湯船に浸かりたくない。

呪術師時代はやっぱり入らなかったなぁ......

 

 

「だからさ、気分転換に冬キャンでも行こうかなって。」

 

 

「冬場の山は寒いですよ......凍死まっしぐらです。ただでさえ右腕と左足の欠損がまだ治ってないんですから......ちゃんと療養してください」

 

 

「だからプラナを呼んだんじゃあないかぁ〜」

 

 

「......介護......」

 

 

「おいおい今なんと言った。大抵のことは許す羅衣先生もそれは怒るぞ〜」

 

 

「クソ雑魚介護先生」

 

 

「悪りぃ......やっぱ辛ぇわ......」

 

 

 

 

 

 

 

__________________

 

 

 

 

「と、言いつつも来ちゃいましたね......」

 

 

「プラナは基本何でもしてくれるからな!人間のプライドを全部捨てれば!」

 

 

「ちゃんと仕舞ってください......」

 

 

そんなこんなありながら俺たちは雪山に到着。移動はほとんどヘリだったがな!

 

 

「うぅ......風が冷たい......」

 

 

「流石に吹いてきたな.....」

 

俺もプラナもめっちゃ分厚いジャンバーを着て来てはいるが、いかんせん山のキツさが時間を増して強くなっていく。

 

 

長い時間風に当たればそれこそ凍死まっしぐらでがめおべらーめんだろう。

 

「あとちょっとでペンションだけど、大丈夫?きつかったら一回シッテムの箱ん中入っておく?」

 

 

受肉してるとはいえ俺がその接続を切ればプラナはタブレット内の教室に戻るだろう。

 

それなら寒さは無くなる。

 

 

 

「......もう少しなら......頑張ってみます」

 

 

 

「......えらいね」

 

 

 

 

軽く頭を撫で、俺が先頭でペンションへ向かう。

 

事前調べならこんな吹雪く場所じゃないだろうに......

 

 

 

 

 

_________

 

 

「......話が違うじゃないですか......」

 

 

「......プラナさん、ある偉人は言いました。『赤道は赤いか?黄色い声援を見たことがあるか?緑茶は黄緑だぞ』と。だからこそ、俺が言う『ちょっと』もプラナが思う『ちょっと』じゃなかったってことで「言い訳はそれだけですか?」大変申し訳ありません道を間違えました」

 

 

はい、またしても地図を読み間違えて時間を2時間もオーバーして彷徨っていた愚か者です。

 

まさか直線道路で迷うは流石に神からの嫌がらせを感じる。

 

 

 

「......取り敢えず薪ストーブを焚きましょう。」

 

「賛成です」

 

 

俺たちはとりあえず建物内をあっためるためにストーブをつけることにした。

 

このペンションは俺が買い取った立地がいいにも関わらず格安で売れ残っていた物件だ。

 

見晴らしがいいのでスキーとかしたら面白そう。

まぁ、運動苦手だからしないけど

 

 

「うぃ〜......動いてないのに寒いよ......」

 

 

「そりゃ動いてないと寒いでしょうに」

 

 

薪を暖炉に入れ、着火はもう面倒なのでこれで着ける

 

 

『Heat!』

 

 

「火力を最低に落として......と」

 

 

 

取り出した赤いUSBメモリのような物をトリガーマグナムに片手で器用に装填する。

 

 

『Heat!maximumdrive!』

 

 

 

「『トリガーエクスプロージョン』.........さむ......」

 

 

 

術式の発動のため、短い歌詞を読み上げてトリガーを引く。

 

マグナム自体の威力も最低にしてある上に俺自身で呪力を流す量を調節するため、着火にちょうどいいくらいの火がマグナムから飛び出す。

 

 

 

うん、これライターでいいな

 

 

 

「うあ......寒い.......あったけぇ」

 

 

 

「薪ストーブってこんなにあったかい物だったんですね......」

 

 

「時代と共に使われなくなっていったけど、それでも開拓民の人たちとかの生活を支えた生きるオーパーツよ」

 

 

暖炉の火は悴んだ体を溶かし、段々とリラックス効果をもたらしていく。

 

 

「.........ふわ......」

 

その効果の実証にプラナが眠そうにしている。

 

そりゃ俺のせいで無駄な道結構歩いたもんな

 

 

「起きた時にご飯作っとくから寝とき。」

 

 

 

「......はい......」

 

 

そのままプラナは俺に体を預け、もたれかかるようにして眠った。

 

 

 

「......やべ、このままどうやって動こう」

 

 

 

やはり考えなしの鏑なのであった。

 

 

 

 

 

 

 

____後編へ続く




無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ッ!

無駄な文章が多い!

だが、俺はこう言う小さな事象も全部羅衣くんの『ブルーアーカイブ』だから残しておきたい

手抜きじゃないよ。ほんとだよ
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