特にアルちゃん可愛い
雇ってほしい
「ごめんね〜アヤネちゃ〜ん」
「全く……」
俺たちは奥空さんの機嫌直しに柴関ラーメンに来ていた
「悪かったってば、アヤネちゃーん。ラーメン奢ってあげるからさ、怒らないで、ねっ?」
「怒ってません……」
「はい、お口拭いて。はいよくできましたねー⭐︎」
「俺水持ってきます」
「やめてください!赤ちゃんじゃないんですから!」
「……なんでもいいんだけどさ、なんでまたうちに来たの?」
「アヤネ、チャーシューもっと食べる?」
「(もごもご)ふぁい」
奥空さんはみんなからラーメンを食べさせられていた
「たいしょーチャーシュー追加でー」
そんなやりとりをしている時だった……」
(ガタっ、ガララッ)
扉が開いた
「……」
紫色と黒が混じった毛色の髪の子が無言で入ってきた
「あ、あのう……」
「いらっしゃいませ!何名様ですか?」
「こ、ここで1番安いメニューって、お、おいくらですか?」
「1番安いのは……」
「580円の柴関ラーメンです!看板メニューなんで、美味しいですよ!」
「術式展開」
「どうしたの先生?」
「いや……なんかやな感じが……」
「あ、ありがとうございます!」
そう言ってその子は店を出て行ってしまった
「ん?」
「杞憂だったか?」
そう思っていると、また扉が開いた
今度は追加で3人入ってきた。
「えへへっ、やっと見つかった、600円以下のメニュー!」
「ほら、何事にも解決策はあるのよ。全部想定内だわ。」
「そ、そうでしたか、さすがは社長、なんでもご存知ですね……」
なかなか個性的なメンツだなぁ……
「はぁ……」
「四名様ですか?お席にご案内しますね」
「んーん、どうせ一杯しか頼まないし大丈夫」
「一杯だけ……?どうせならゆっくりお席へどうぞ。今暇な時間なので開いてる席も多いですし」
「おー、親切な店員さんだね!ありがとう、それじゃお言葉に甘えて」
「あ、わがままのついでに、箸は4膳でよろしく。優しいバイトちゃん」
「え?4膳ですか?ま、まさか一杯を4人で分け合うつもり!?」
おっとマナー違反は見つかったようだ
「ご、ご、ごめんなさいっ!貧乏ですみませんん!!お金がなくてすみません!!」
「あ、いや、その、別にそう謝らなくても……」
「いいえ!お金がないのはクビがないのも同じ!生きる資格なんてないんです!虫ケラにも劣る存在なのです!虫ケラ以下ですみません……」
「はあ……ちょっと声でかいよ、ハルカ。周りに迷惑……」
「そんな!お金がないのは罪じゃないのよ!胸を張って!」
セリカさんはどことなく自分たちの状況に親近感を持ったのか、そう言って励ます
「へ……?はい!?」
「お金は天下の周りもの、ってね。そもそもまだ学生だし!それでも、小銭をかき集めて食べにきてくれたんでしょ?そういうのが大事なんだよ!」
「もう少し待っててね。すぐ持ってくるから」
「……なんか妙な勘違いをされてるみたいだけど?」
「まぁ、私たちはいつもそんなに貧乏ってわけじゃないんだけどね〜。強いて言えばアルちゃんの金遣いが荒いだけなんだけど……」
「「アルちゃん」じゃなくて社長でしょ?ムツキ室長、肩書はちゃんとつけてよ」
「ん?だってもう仕事終わった後じゃん?ところで、社長のくせに社員にラーメン一杯奢れないなんて」
「……」
なんだか個性的なメンバーのようだ。
「はい、お待たせいたしました!お熱いのでお気をつけて!」
そう言ってセリカさんが卓上に置いたのはマウンテンサイズのラーメンだった
「ひえ、何これ!?ラーメン超大盛りじゃん!」
「ざっと10人前はあるね……」
「こ、これはオーダミスなのでは?こんなの食べるお金、ありませんよう……」
「いやいや、これであってますって!580円の柴関ラーメン並!ですよね、大将?」
「ああ、ちょっと手元が狂って量が増えちまったんだ。気にしないでくれ」
「大将もああ言ってるんだから、遠慮しないで!それじゃ、ごゆっくりどうぞー!」
「よかったんですか?」
「いいの。」
「おう。」
4人は夢中でラーメンを食べている
「……カッケェなぁ……」
俺もいつかあんな大人になりたい
「でしょう?美味しいでしょう?」
十六夜さんが4人に話しかけた
「あれ?隣の席の……」
「うんうん、ここのラーメンは本当に最高なんです。遠くからわざわざくるお客さんもいるんですよ。」
「ええ、わかるわ。いろんな場所でいろんなものを食べきてるけど、ここのラーメンはレベルが違うわ。」
「えへへ……私たち、ここの常連なんです。他の学校の皆さんに食べていただけるなんて、なんか嬉しいです……」
「その制服、ゲヘナ?遠くからきたんだね」
「私、こういう光景見たことがあります。一杯のラーメン、でしたっけ」
「うへ〜それは一杯のかけそばじゃなかったけ?」
「まぁ、気に入ってくれたなら嬉しいですね」
その微笑ましい光景を便利屋68の課長であるカヨコはあることに気づく
(……連中の制服……)
(あれ、ホントだ)
「うふふふっ!いいわ、こんなところで気が合う人たちに会えるなんて。これは想定外だけど、こういう予測を出来な出来事こそ人生の醍醐味じゃないのかしら」
(アルちゃんは気づいてないみたいだけど?)
(言うべき?)
(……面白いから放っておこ)
「陸八魔さんおもしろい人だなぁ……」
「一応社長だから!やっぱり私のカリスマが溢れちゃってるみたいね!」
「ははは……ところで、」
俺は席の隅でこちらを観察している2人に近づく
「さっきから何のつもりだ?殺気、隠せてないぞ」
「「っ!?」」
あくまで羅衣は小声で喋る
「手出しは、無用で」
「……こっちも仕事だから」
「じゃあ恨みっこなしってことで」
「……それでいい。でも、みんなだけは」
「殺しはしませんよ。」
「……ならいい。ありがとう」
_____
「それじゃあ気をつけてね!」
「お仕事、うまくいきますように!」
「あははっ!了解!あなたたちも学校の復興、頑張ってね!私も応援してるから!」
「じゃあね!」
そう言ってあの4人……便利屋68は去っていった
「面白い人たちでしたね〜」
「うん、またお話したい」
「……う〜ん……」
「どうしたの?先生?」
「……ちょっと悩ましい問題が……」
俺は先生として、1人間として、色々悩むことになった。
___________
「校舎より南15キロ地点付近で大規模な兵力を確認!」
「やっぱきたーー!」
「まさかヘルメット団が?」
「ち、違います!ヘルメット団ではありません!」
「……傭兵です!おそらく日雇いの傭兵!」
「へえー傭兵かあ。あれ結構高いはずだけど」
「これ以上接近されるのは危険です!先生、出動命令を!」
「よっしゃ!出動ゥゥゥゥ!」
俺たちは一気に校門まで移動する
「あれって……..」
「ラーメン屋さんの……?」
「マジか」
「ぐ、ぐぐっ………」
「誰かと思えばあんたたちじゃない!!ラーメン無料で特盛にしてあげたのに!この恩知らず!」
「そうよそうよ!」
俺はとりあえず茶化す
「あははは、その件はありがと、それはそれ、これはこれ。こっちも仕事でさ」
「残念だけど、公私ははっきり区別しないと。受けた仕事はきっちりこなす」
「……なるほど、その仕事っていうのが、便利屋だったんだ」
「もう!学生なら他にもっと健全なアルバイトがあるでしょう?それなのに便利屋だなんて!」
「ちょ!アルバイトじゃないわ!れっきとしたビジネスなの!肩書だってあるんだから!」
「学校襲って会社ごっこか?」
ゾ
ワ
「誰の差金だ……いや、答えるわけないか」
圧倒的なほどの威圧感
その場にいるすべての人間が、1人の男に視線を向ける
「まぁいいか。叩き潰して聞き出すだけだ」
羅衣はそれこそ公私を分けている。
そして優先順位もしっかりと区別している
故に、今現在守るべきはアビドス。
潰すべきは……
便利屋
術式展開
「百斂」
一気に便利屋の戦車の懐に潜り込む
「フッ!」
(ガオン!)
俺の放った蹴りが、戦車の装甲を大きくひしゃげさせる
「うわァァァ!」
そのまま戦車は爆発した
「次」
「くっ!」
アル自身もスナイパーライフルを構え、羅衣に向ける
「遅い」
「キャっ!」
ワンツーで陸八魔さんを落とす
「骨がない」
もっと高所からの狙撃や、俺というイレギュラーを考慮していれば初見殺しは免れたかもしれない
「よくもアル様を!!死ねっ!」
「おと」
伊草さんがガンガンショットガンを打ちながら接近してくる
「死んでください死んでください死んでください死んでください死んでください死んでください!!」
「穿血」
「うあ“っ!」
直線だけじゃダメだ。
「耳」
(ガアアアアアァァァァン!!)
「壊れるけど、ごめん」
「棘の呪言よりマシ」
カヨコの愛銃、デモンズロアの銃声がサプレッサーなしで響く
並大抵の生徒なら鼓膜にダメージがいく
だが、それも無意味に終わる
「腹」
「穿血」
「穴は開かないから。」
「かヒュ……」
手のひらに固めた穿血を片手で撃ち出し、それによって倒れた鬼方さんを腕で支え、そのまま地面におろす
その間も傭兵が撃ってくるが、あのくらいの銃ならダメージを気にしなくていいから助かる
「ごめんね〜」
「爆弾か」
「せいかーい♩」
(ドガァァァァァン!)
「赤鱗躍動」
「まーじ?」
流鏑馬
「わっと」
地面から足元の血から打ち出した鎖で浅黄さんを固定する
主要は討ち取った。
あとは_____
いや、その必要はないみたいだ
「あっけない」
「準備運動にもならなかったね〜」
もうすでにみんなが傭兵を倒していた
(キーンコーンカーンコーン)
「あ、定時だ」
「今日の日当だとここまでね。あとは自分たちで何とかして。皆、帰るよー」
残っていた傭兵たちも倒れている仲間を回収して帰っていった
「定時とかあるんだ」
「ああゆうのはあんな感じでやってかないといけないからね〜」
ああゆうのも大変そうだなぁ……
「さて……お前らの処遇だ」
「ぴっ!」
「取り敢えず全員釈放で」
「へ?」
「俺たちもまたラーメンかそばでも食い行きます?」
「さんせ〜」
「動いたらお腹すいた」
「今日はお蕎麦がいいですね〜」
「私も、今日は柴関ラーメンやってないから」
『私もお蕎麦がいいですね』
「じゃあ満場一致でそばということで」
『さんせ〜』
「ちょ!ちょっと!」
「どうしました?」
「それとも」
「まだやる?」
俺は威圧も含めて目を光らせる
「ち、違くて!私たちはあなたたちの学校を襲って……!」
「未遂で終わってるんで。帰っていいっすよ〜」
「……社長。ここは一回退却しよう」
「……お、覚えてなさい〜〜〜!」
「三流悪党みたいだ」
ま、次来たらまた相手するだけよ
羅衣くん小話『ロリ』
※ ここでは羅衣くんの過去を少し覗くコーナです
「お兄ちゃん彼女作らないの?」
「仕事忙しいからそうゆうことしてる暇ないの」
「だったら私が彼女になったげる」
「ロリ体系になってから出直せ」
「身長156センチだよ?」
「胸がでかい。やり直せ」
「お兄ちゃん大きおっぱいも好きじゃん」
「うるへ〜」
「きゃ〜」
「なでなでするもんね〜」
「あははははは!」
「ははは!」
「はは……どうせなら……」
悪夢だったらよかったのに