魔弾の王は戦姫と英雄譚を紡ぐ   作:自堕落無力

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二十四話

 

 ティグルとエレオノーラ達は昔からの交友関係からの義理立てとして戦いを挑んできたリュドミラに勝利し、逆に自分たちの仲間とする事が出来、戦力を増やせる事となった。

 

 もっともリュドミラと犬猿の仲であるエレオノーラは不満げでもあったが……。

 

 とはいえ、本格的にリュドミラが加わるのは戦後処理や国王に対しての事情の説明(エレオノーラの監視役という事にすると言っていた)など必要な事を済ませてからである。

 

 だが、此処でリュドミラが仲間になった事は大きい。二人の戦姫が仲間になっている事でティグルに与したり、援助しようとする者が増えていくからだ。

 

 そうした変化もあるが、ティグル達においては更に身近なところの変化が起きた。

 

 それは……。

 

「ふ……ぅ……ふふ、私はティグルの女になったのだな。しかし、愛する者と繋がるというのはこんなにも満たされるものなのか……」

 

「幸せです……」

 

「ああ、これからもエレンにリムを満たせる男であれるよう努力させてもらうよ」

 

「それは私もだ……精一杯、お前を満たせる女になろう」

 

「私も努力させてもらいます」

 

 

 ティグルはエレオノーラにリムアリーシャと男女の関係を結んだのである。

 

 その翌朝、愛の誓いを紡ぎながら皆で微笑み、口づけした。

 

 こうして、準備などを整えてティグルにエレオノーラにリムアリーシャ達はタトラ山での戦いより、十数日の時間をかけてヴォージュ山脈を越え、テリトアールの中心であるベルフォルの街へと到着した。

 

「話は聞いたぞティグルよ。戦姫リュドミラに勝利したそうだな」

 

「ええ、そしてこれからはリュドミラも俺達の仲間となり、テナルディエ公を倒す事を誓ってくれました」

 

「おおっ、それはなんと心強い……そしてこちらも千の兵を確保する事は出来た。寄せ集めではあるが、テナルディエ公と戦う決意を固めており、士気は高い」

 

「そちらこそ、心強い戦力を用意していただきありがとうございます」

 

「いやいや、なんの……儂ではこれが精一杯だった」

 

 ティグルの礼にオージェ子爵は少し申し訳なさを込めて言う。

 

 

 

「若、ご無事で何よりです。これよりはもっと力になるべく力の限り、働きます」

 

 テリトアールで待たせていたバートランがティグルへと声をかけた。

 

「ああ、勿論、お前の事は頼りにしているよ。バートラン」

 

 ティグルはバートランへ頷きつつ、肩を軽く叩く。

 

「ティグル様、お帰りなさいませ……私はいつまでも一緒です。戦いのときも平穏の時も……」

 

 同じくティッタもティグルへ声をかけた。

 

「愛している、ティッタ」

 

「はい、私もです」

 

 そうしてティグルはティッタの身体を抱き締めると二人で愛を囁き、口づけを交わした。

 

 

 

「俺達の力が合わされば、必ずテナルディエ公にもガヌロン公にも勝てる。やるぞぉっ!!」

 

『おおおおおっ!!』

 

 ティグルの言葉に皆が声を上げ、意思を一つとするのであった……。

 

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