ブリューヌ王国にて現在、王家の威光や権力すら私物化して好き勝手やり始めているテナルディエとガヌロンの両公爵に対抗するため、ブリューヌ王国の東部諸侯にジスタート王国の戦姫であるエレオノーラにリュドミラの軍も加えた『銀の流星軍』を誕生させたティグル。
しかし、テナルディエにガヌロンはそんなティグル達をどうにかすべく、ブリューヌ王国最強の騎士団である『ナヴァール騎士団』を差し向けた。
ティグルはそうしてくる事を読んでいたので密かに手を打ち、ナヴァール騎士団の団長であり、最強の騎士であるロランと話が出来るようにした。
そうして、とりあえずは両公爵を欺くためにほぼ実戦なレベルの模擬戦をする事になり、一度はティグルの実力と心を見極めるべく、ロランはティグルに一騎打ちを申し込み、ティグルは受けた。
一騎打ちの中でティグルはブリューヌ王国では蔑まれる弓にて見事な技量にてロランの手からブリューヌ王国の宝剣であるデュランダルを落とさせた。
そうして、次の日より……。
『おおおおっ!!』
今からはエレオノーラにリュドミラの軍も出させ、ちゃんとした『銀の流星軍』とナヴァール騎士団による実戦紛いの模擬戦を始めた。
「うおおおっ!!」
「弓だけでなく、槍も使えるのか」
「弓には劣るけどな」
「いや、中々だ」
また、ティグルはロランと一騎打ちをする。次は弓ではなく、槍を使って挑んでおり、壮絶的にして鋭く流麗な槍捌きに対し、ロランはデュランダルで対抗しながらも二人は渡り合っていた。
そうして、何日か『銀の流星軍』とナヴァール騎士団は実戦形式の模擬戦を重ねていき……。
「そろそろ良いと思う……ロラン卿、テナルディエとガヌロンの調子を崩す策があります。どうか、俺を信じていただけないでしょうか?」
「……とりあえず、話を聞こう」
激しい一騎打ちの中で誰も近づかないような場所に移動してティグルはロランと話を始める。
そして、ティグルの策を聞きながら……。
「これが上手くいかなかったときは容赦なく、俺の首を刎ねてください。いえ、自ら自害します」
「そこまでの覚悟という事か……良いだろう、ヴォルン伯爵。貴殿を信じる」
「感謝します」
ティグルは深々とロランへ頭を下げ、そうしてテナルディエとガヌロンの調子を大きく崩す策を使う。
その策の一つとは……。
「な、う、嘘だ……そんな筈が……あのロランが、ナヴァール騎士団が敗れただとぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」
「ふははっ、流石に驚きだ。よもやあのロランとナヴァール騎士団が敗れるとはなぁ……」
『銀の流星軍』にナヴァール騎士団が敗れ、しかもロランが討ち取られたという情報にテナルディエは混乱しながらも大きく驚愕し、ガヌロンは驚きながらも面白いとばかりに笑うのであった……。