…記憶がフラッシュバックした、
それは自身が死ぬ少し前…7日目の4時頃の記憶が。
少女「──お願い…死なないで…死なないでよぁ…」
1秒1秒、無限に分岐していく並行世界、
始まりもあれば、終わりもある。
ここは分岐した内の1つの世界、
ここでは荒れ果てた交差点で少女が泣いていた。
青年「ガフッ…美咲が無事で良かった…」
少女は上半身のみの青年を抱き抱えて泣いていた、
青年は下半身が無く、内臓と血を飛び散らせ、
地面に血の池を作っている。
美咲「どうしてマホマジンの攻撃から私を庇ったの…?!貴方はマホマジンに対抗出来る魔法も変身も無いのにっ…」
マホマジン、それはこの世界に蔓延る魔法と呼ばれる力を扱う異形の総称であり、
青年はそのマホマジンの攻撃から美咲を庇った事により下半身を失った様だ。
青年「お互い様だろ…俺はお前の事が好きだった、庇ったのはそれ…だけだ…」
美咲「─嫌われれば良かっだ…なんで…なんで祐希くんが犠牲にならなきゃいけないの…?…そうだ…私が庇われるような弱虫だから…」
祐希「美咲は…弱虫じゃ…ない、マホマジンから街の皆を守ろうとして…自ら囮役になってマホマジンから街の皆を守った…勇者なんだ…ガフッ!?」
美咲「!もう喋らないで…!祐希くん!」
祐希はもう長くないのか目の焦点が定まらず、
血の出る量が少なくなってきている。
祐希「俺はもう駄目だ…美咲…これだけ…は言わせてくれ…」
美咲「祐希くん!お願い…」
祐希「…ごめん…大好きだよ。」
祐希は美咲の頬に血濡れた右手を当て、
静かにそう言った、
祐希は直後、意識を手放した。
美咲「祐希…くん…?」
美咲は祐希を揺さぶる、
だが祐希は動きはしない、
祐希の死という現実を叩き付けられた美咲は「祐希くぅぅぅんっー!!」と嗚咽を漏らした。
███「───…諦めるにはまだ早いと思う。」
嗚咽を漏らしていた美咲の前に、
何時からいたのか、
黒ローブを目元まで深く被った男が現れた。
美咲「え…」
███「お前さんにはまだ残されたものがある、それは祐希が愛したこの街、それとお前自身だ。」
男は続け様に美咲に言う。
███「あのマホマジンは現在、この街にいた炎の魔法少女と鉄骨の変身魔法少女が抑えている…が、今のあの二人は、あのマホマジンとは相性が悪すぎる。あの二人は重症を追わされ、このままでは沢山の人が死ぬ。お前さんは1人の青年…祐希の死で動かずに、祐希の大事なものが破壊されていく様を見ているだけなのか?」
そこまで言い切った███は呼吸を少し整え、
美咲の目を見やる。
███「…答えは、既に決めた様だな。」
███は美咲の覚悟を決めた表情で理解したのか、
右手を美咲に翳して呟く。
███「私の得た力の一端をお前さんに渡す、後は…お前次第だ。」
███がそう言い終わると同時に美咲はその場から消滅し、その場には祐希と███が残された。
███「この世界とも別れが来たか…原作の最初の被害者を救えただけマシか。」
███は今度は祐希に右手を翳すと、
一瞬のノイズが祐希と███に起き、
███は力無く地面に崩れ落ちる。
その時不思議な事が起こっていた、
███の下半身は消え、
代わりに祐希に下半身が存在しているという事に…
███「死ぬのは怖くない…死んでも…俺に…は次が…ある…」
███のその声は辺りに木霊するが、
その声を聞いた者は──しかいなかった。
名前は少ししたら明かします。
主人公は筆者である自分が自己犠牲で他人を救うキャラクターを書きたい!と約1年ぐらい前に書いたキャラクターの物語(別サイトにて投稿はしていた←現在はアカウント事削除)からキャラクター設定を持ち出して作ったオリキャラです。
そして本来であれば、
こっちが1話になる予定でした、
完全にミスです。