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「─行っけぇッ!!『カオスボーン・レッドドラゴン』で特殊攻撃だッ!」
そんな声が路地裏に木霊する。
「うグァァッ!!!?」
空中を飛びまわる業火を纏う深紅のドラゴンが黒色のスーツを着た男を攻撃して吹き飛ばし、火を吐いた。
直後に『Winer 轟』と機械音声が赤髪の少年の名前を読み上げる。
赤髪の少年─轟の周りを飛び回っていた赤い身体のドラゴンは咆哮をあげると霧となっていき、やがて消える。
轟「二度とすんじゃねぇぞ!」
「す、すみませんでしたァ!」
黒スーツの男は盛大に謝り倒すと、
身なりを気にせずに走って轟から逃げていった。
その数秒後、緑髪の少女がひょっこりと轟の後ろ側にあるゴミ箱の影から顔を出す。
「轟はやっぱり凄い…」
轟「いやぁそれ程でも〜」
照れくさそうに鼻の下を擦る轟に対し
目を輝かせる少女。
「おぉーい!轟くん!緑葉ちゃん!」
轟「あ!店長!」
店長と呼ばれた伊達メガネを掛け、
"トレーディング"と書かれた業務エプロンを着こなしている高身長の青年が轟と緑髪の少女の名前を言いながら駆け足で駆け寄ってくる。
緑葉「どうしたの、店長?」
店長「どうしたのじゃないよ〜!ダークバトラーは危険だって言ったよねぇ!?なんで戦っちゃうのよ!?」
ダークバトラー、
それはこの世界で蔓延る他者からカードを奪い、
悪しき行いに使用する犯罪者、
もしくはグレーなバトラーに使われる言葉だ。
轟「だってアイツ!店に飾られてたSRカードを奪って逃げようとした悪いやつで引き止めないとって思ったんだ!」
店長「もぅ!今回はあのダークバトラーが初期型の召喚機器を持ってなかったから良かったけど、中には初期型の召喚機器を使ってくるダークバトラーもいるから以後ダークバトラーがいたら私か警察に直ぐに言いなさい!もう!」
店長のお叱りを受けてシュンと落ち込む轟と緑葉。
轟「はぁい…」
緑葉「うん…」
店長「…さ、お店に戻ろうか、まだデッキの構築中だったでしょ?」
店長は2人にそう微笑みかけると、
2人はその言葉に頷き、
店長に続いてその場を立ち去って行った。
███「…すげぇな…」
それを見ていた███はそう呟く、
ダークバトラーとの戦闘を一部始終を見ていたらしく、
███は無意識の内に拍手をしていた、
アニメの様な光景が目の前で繰り広げられ、
感動したのだ。
███「あの三人の跡、着いて言ってみようかな…」
███はそう呟くと、
その三人にバレないように尾行を開始し、
三人の跡を着いていく。