暫くついて行くと3人は3階建ての建物に入っていった。
その建物は転生した直後に俺が見たあの看板広告、
『トレーディングス』の店舗であった。
███「入ってみよう、お金もあるし、買いに来たって言えば多分通じる筈だろ」
███「少し待ってから………このぐらい待ったら怪しまれない筈…」
跡を追って入ってきたと思われないように少しだけ間を置いて俺もトレーディングスという店に入店した。
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自動ドアが開いてまた1人お客さんが来店した、
身長は机にこの店に売られた、仕入れた等の理由で大量にあるカードの一部を広げて、
その中から自身が使用する種類のカードを物色している赤髪の少年、轟くんよりもやや身長が高い、166cm位であろうか?
髪は黒髪、目は黒目と"この世界"では少し珍しいお客さんだった。
数年前からカードを手にした者達、
カードバトラーの髪と目の色素が自身と相性が良く、
それでいて自分が使いたいと思う属性のカラーが髪の色素に反映される不思議な現象が起きており、
黒目黒髪はその中で悪・闇属性、
もしくはカードを扱った事のない人の色素で、
直感的だが悪・闇属性のカード使いだと予想出来る。
店長「いらっしゃいませ!」
例え良い印象を持たれない悪・闇属性カード使い─予想─だとしてもトレーディングスの店長として平等に接するのだ。
███「あ、ども」
軽くお辞儀をして店を眺めて回る黒髪黒目のお客様は「へぇ〜…」や「なるほど…」と言葉を漏らしながら店のシングルカードコーナーやバラの低ランクカードコーナーを見て回っている。
轟「店長!これ全部買います!」
店長「轟くんこれ全部買うの!?」
轟くんがレジに居る自分に赤色のカードだけが入った籠を渡してきた、中身を見た私は驚く、
轟くんが持ってきたカードはどう考えても100枚以上あり、
カード1枚25円にしているから2500円は余裕で掛かる量だったからだ。
幾らカードバトラーといえども、
まだ小学生である轟くんがそこまでお金を持っているとは思えない、しかもあくまで100枚は越えているというだけであり、
下手したら200枚に行ってるかもしれないのだ。
ひとまずこれ等を計算して価格を表示する必要がある、もしかしたら意外と…
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5000円ピッタリでした
店長「5000いったよ!?」
轟「マジで!?どうしよ、いやけど、欲しいカードの為なら…」
轟くんはそう言って赤色の財布から今月、いや、
貯めに貯めていたであろう五千円分を財布から取り出した、
その手は震えていて明らかに無理をして買おうとしている。
お客さんである轟くんが無理して買うのはあまり宜しくはない、
カードバトラー主義のこの世界でも金が無ければカードも好きな物も買う事は出来ない。
私が慌てて止めようとした時、
轟くんの後ろから5000円札を手にした手が伸びてきた、
そちらに視線を向けると、先程来店した黒髪黒目のお客様だった。
███「まだ小学生だろ、そんな小学生にとってめちゃくちゃ大きい金を出そうとするな。」
黒髪黒目のお客様はその札を目の前の机に置いた。
███「金は払ってやる、好きなモノにお金を使うのは自由だがそれで自身が窮屈になるのなら、時には諦めるべきだぜ。」
轟「え、でも良いのか?初対面のやつのカードの金を代わりに…」
███「最初に言ったが、小学生にとってめちゃくちゃ大きい金を出そうとしたからな。あとはパッと見て直ぐに使えそうなこのデッキを買うついでに、理由はそんだけだ、んで、会計はしてくれるよな。」
店長「え、えぇ、デッキパックを買う際の注意点なんですが、デッキパックだけでは戦う事は出来ません、ご了承ください…」
███「え?これだけじゃ出来ないんすか?」
…もしかしたらこの人は前者ではなく
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