ドラゴンボールに憧れた男   作:JOJI

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ちなみにハイスクールDxDの知識はアニメ全話だけで後は二次創作など読んでその度にググッて調べた程度です。


高い壁

 

 

「俺の名を知っているか…俺に何の用だ。」

 

「Aランクはぐれ悪魔ミノタロスを倒したのは君だね?」

 

この聞き方、ほぼほぼ裏取りをされて確信した上で聞いているな。誤魔化しても無駄か。

 

「そうだが? 敵討ちか?」

 

「とんでもない。僕達は君に感謝と謝罪をしに来たのさ。」

 

「なに?」

 

「ミノタロスは多くの被害を出していてね、それに上級悪魔に迫る強さに達していたため手を焼いていたんだ。」

 

「そうか、そんな大したやつじゃなかったが」

 

あいつそんなに強い感じだったのか。俺の前にいるヤツらよりは弱そうだし上級悪魔とはこいつらの事か?

 

「改めて感謝を、ミノタロスを倒してくれてありがとう。そして、君をこのような事に巻き込んでしまって申し訳ない。」

 

「感謝は受け取るが謝罪は要らん。そいつは犠牲になったヤツらに言ってくれ。俺はゴミを片付けただけだ。」

 

「そうだね、その通りだ。さて、要件はもうひとつある。僕の元で賞金稼ぎとして働かないかい?」

 

「なに?」

 

「「「え?」」」

 

「君の人なりはここ数日で把握して目の前にしてある程度理解した。誠実で優しく何より強さに貪欲だ。その強さをどこかで活かしたいと考えている。違うかい?」

 

「よく調べているな。着けられている気配は感じなかっだが?」

 

「僕の諜報は優秀でね。どうだい? もちろん、然るべき報酬は出るよ。」

 

「いくらだ?」

 

「例えば君の倒したミノタロス、彼の報酬は日本円で300万程だ。」

 

「そんなにか?」

 

「彼はAランクだが、たくさんの沢山の被害を出したはぐれ悪魔だからね。それだけ高額なのさ。君は強いやつと戦えてお金を貰える、僕は仕事が減る。win-winというわけさ。」

 

「ふむ、悪い条件じゃないが正直言うと信用出来ない。俺は悪魔や天使とか全く知らないんだ。あと、お前が胡散臭い」

 

「そうだったね、ごめん配慮が足らなかった。後日使いをよこそう、この世界について詳しく知りたいだろう? ミノタロスの報酬もあるしね」

 

「いいだろう、土日なら空いている。」

 

「分かった。では、僕達はこれで失礼するよ。」

 

そういうとサーゼクスの足元に魔法陣が現れて、サーゼクスの姿が消える。それと同時に妙な空間と離れて見張っていたやつの気配が消える。

 

「思わぬ収穫だな。」

 

どうせ休日にあの牛頭みたいなやつを探しに行こうと思っていたところだ。手間が省けるというものだな。

 

 

 

 

約束通り休日にサーゼクスの使いのグレイフィアと名乗るメイドが魔法陣で自室に現れた。そして、冥界とやらに案内するという。そしてグレイフィアが現れた魔法陣に乗って冥界へと転移した。転移した場所はどこかの部屋、窓から見える景色からは空が赤く鬱蒼としている。そして部屋の奥にある社長机みたいな席に座っているのはサーゼクスだった。

 

「武露様をお連れ致しました。」

 

「ありがとうグレイフィア。御足労かけたね武露くん、そこのソファにでもかけていてくれたまえ。グレイフィア、彼にお茶と菓子を」

 

「かしこまりました。」

 

「随分もてなしてくれるな」

 

そう言って俺はソファに座って出されたお茶を飲む。うん、美味い。紅茶は初めて飲んだがいい物だな。

 

「では、改めて自己紹介をしよう。僕はサーゼクス・ルシファー、魔王をやらせてもらっている」

 

強そうとは思っていたが魔王だったか。ちょっとは態度を改めるべきか? いや、今更か。怒ってないみたいだし

 

「在野武露、小学生だ。」

 

「君は小学生とは思えないくらい堂々としているね」

 

「あんたは魔王とは思えないくらい謙虚だな」

 

「偉そうにするのは得意じゃなくてね。さて、まずはこの世界と僕たちについて少し話そうか。」

 

「長い話は得意じゃなくてな。手短に頼む」

 

「そうだと思って、こんなものを用意してみたんだ。」

 

そういうとサーゼクスは絵本のようなものを取り出すと、幼稚園の先生が読み聞かせをするように読み始めた。

 

まずは三大勢力と言われている天使、堕天使、悪魔の三すくみの関係性。かつての大戦の話し。その戦争のせいでどの勢力も消耗し人口が激減したこと、そして悪魔は人間や他種族から悪魔へと転生させる技術を確立させ、望んだものを悪魔へと転生させているということ。そしてはぐれ悪魔とは転生により悪魔となった者が、その力に溺れて主を殺してお尋ね者になった者のことを指すらしい。

 

「なるほどな、そのはぐれ悪魔を狩る仕事を俺に任せたいと」

 

「そういう事だね。僕が仕事を斡旋して君が仕事を完遂する。もちろん、全面的にサポートするし報酬も然るべき処置をして君に出すさ。」

 

ふむ、悪くない条件だ。というか俺に得しかないしすぐにでもやりたい、サーゼクスも悪いやつじゃなさそうだから怪しい条件だが、本当にその条件でも構わないんだろう。魔王らしく太っ腹な話だ。

 

「だが、俺はまだ小学生だぞ? もうすぐ進学するが、それでもまだバイトすらできない立場だ。母さんをどう説得するか。」

 

「そこは僕が何とかしよう。幸い、僕は人間界でも名の通った企業を持っていてね。職場体験とでもいえば納得してくれるさ。表向きに報酬を渡せないけど、そこは安心して欲しい。僕名義の口座に入れておくから、そこから受け取るように。暗証番号は君の母の誕生日だ。先にミノタロスの報酬は入れて置いたから好きに使ってくれ」

 

「そこで俺の母の誕生日を選ぶ当たり、少しキモイな」

 

「ハハハ! 言うね君!」

 

サーゼクスからカードを受け取って財布に入れておく。

 

「僕からは以上だけど、何か質問はあるかな?」

 

「ない。だが、頼みたいことがある。」

 

「なにかな?」

 

「俺と戦ってくれ」

 

「いいよ」

 

 

 

 

思いのほかあっさりと承諾された後、戦う場所に転移した。場所は決闘場のような場所。

 

「ここは?」

 

「レーティングゲームで使う異空間の戦闘フィールドのひとつさ。ここならどれだけ暴れても問題ないからね。」

 

「気を使う必要がないのは助かるな。」

 

「一応、戦う理由を聞いてもいいかな?」

 

「目の前に強いやつがいたら戦いたくなる性分なんでな。」

 

「君、本当に小学生かい?」

 

「さぁな」

 

この体になってから妙に戦闘意欲が増している気がする。今もサーゼクスと早くやりたくてウズウズしているんだ。むしろ今日の一番の目的と言ってもいい。

 

「僕も最近デスクワークが続いてちょうど運動不足だったんだ。良い機会だよ。」

 

「判定はどうするんだ?」

 

「気絶、または降参した方の負けとします。審判は私、グレイフィアが努めさせて頂きます。」

 

「頼んだよグレイフィア」

 

「よろしく頼む」

 

そして俺たちは少し離れて向かい合う。

 

「前戦ったやつは雑魚だったからな。ガッカリさせるなよ魔王!」

 

「期待に応えられるよう頑張るよ。」

 

「それでは…」

 

俺は腰を落として構える。そして、グレイフィアの合図を今か今かと待つ。

 

 

 

「始め!」

 

「ウォォオオオッ!!」

 

俺は気を解放しサーゼクスに突撃する!

 

「まずは小手調べだ!」

 

勢いをそのままに殴りかかるがサーゼクスの手に受け止められる。

 

「ッ! 凄いパワーだね」

 

「まだまだこんなものじゃないぞ、ヌォオオッ!!」

 

「おっと!」

 

ダダダダっ!と連撃を仕掛けるが全ていなされるか躱される。これでは届かん、ギアをあげるか!

 

「ヌンッ!」

 

ドォンッ! と地面を強く踏みつけ周囲を揺らすほどの衝撃を挟み込む。

 

「ッ!」

 

サーゼクスが少しバランスを崩したところにすかさずアッパーカットで吹っ飛ばす。流石だ、瞬時に防御して後ろに飛んだことでダメージをカットしたか。

 

「次は…僕の番だ!」

 

サーゼクスが腕を振ると周囲に無数の魔法陣が浮かび上がる。

 

「これは…どうするかな!」

 

その魔法陣から次々と光線が放たれる。避けることも出来るがせっかくだ、 俺は掌に集めた気を散弾のように放ち迎撃する。

 

トラップシューター!

 

ドドドン!っとサーゼクスの攻撃と俺の攻撃が激突し爆発を起こす。しかし、爆煙を突っ切るようにまた無数の光線が放たれる。

 

「小賢しいっ!」

 

俺はバリアを展開し光線を突っ切りながらサーゼクスへと突撃する。

 

「そう来るか!」

 

「ダァアアッ!」

 

そのままタックルするがサーゼクスもバリアで防いできた。ならば!

 

「ぶち抜いてやるっ!」

 

思いっきり気を貯めた拳をサーゼクスに叩きつけると連続でガラスが割れるような音を響かせてサーゼクスのバリアが破られる

 

「なんと!」

 

「ヌゥラッ!」

 

「あぶな!?」

 

追加で気功波を放つが、転移で避けられる。チッ、厄介だな。

 

「やるねぇ。僕じゃないと今のでやられていたかもね。」

 

「逃げ足だけは達者だな、じゃあここからはフルパワーでいかせてもらう!」

 

「まだ、先があるのかい」

 

俺も分からんが、何となくまだギアを上げられる気がした。自身のパワーが際限なく溢れてくるような全能感が俺を支配する。

 

「気が高まるぅ…溢れる…!」

 

「これは…僕も本気でやらないと危ないかもね…!」

 

「行くぞ…ウォォオオオッ!!」

 

気を全開放した俺は先ほど以上のスピードで背後に回り込む!

 

「速い!」

 

「ヌアァ!」

 

「ぐっ!」

 

勢いのまま殴るとサーゼクスを防御越しで殴り飛ばして吹き飛ばす。

 

「まだまだ!」

 

すかさずサーゼクスを追いかけて次々と連撃を放つ。サーゼクスも防御するが受けきれない猛攻で防御の穴を着いてぶち当てる。

 

「舐めないでもらおうか!」

 

しかし、サーゼクスも負けじと俺の攻撃を弾き俺に掌打を叩き込みそこから流れるような連撃が俺を襲う。

 

「グヌゥ!」

 

「はぁッ!」

 

サーゼクスの回し蹴りを弾いて気弾を放ちながら後退する

 

「これで終わりにしてやる!」

 

俺は掌にありったけの気を集める。

 

「なるほど、受けて立つよ!」

 

するとサーゼクスも魔法陣を展開すると紅いオーラが包み込む。

 

「とっておきだ…ッ!!」

 

イレイザーキャノン!

 

溜めた黄緑に光る気弾をサーゼクスに向けて投げつける。

 

「はァ!」

 

サーゼクスも紅い光弾を放ち俺の気弾にぶち当て迎撃する!

 

「ヌ…ウゥ!」

 

徐々にだが、俺の気弾が押されていく。これが魔王の力! 強い、ミノタロスなど塵にも等しい程に差がある。これほどの者が世界にどれだけいるか楽しみだ!

 

だが、この勝負を捨てる道理などなし! まだ、あげられるだろう俺! サイヤ人の底力を見せつけてやる!!

 

「ヌァァアアアッ!!」

 

奥底から溢れ出る気を気弾にぶち込み押し上げる!

 

「なっ! くっ、はぁあッ!」

 

しかし、すぐに押し返されてしまいサーゼクスの攻撃に晒される。はは、手を抜かれているのには気づいていたが高い壁だ。越えがいがある!

 

「次は…負け…ない…!」

 

 

 

 

「ふぅ…危なかった。つい本気を出してしまった。少し大人げなかったかな?」

 

「少し、どころかかなり大人気ないですよ」

 

サーゼクスが1人反省していると横から気絶している武露を抱いたグレイフィアが現れる。

 

「ごめんごめん、ついはしゃぎ過ぎてしまった。」

 

「ふぅ、全く」

 

そんなサーゼクスに呆れた様子を見せたあと、視線を武露に移す。

 

「しかし、この子は一体…ただの人間にして貴方に迫るほどの力を有しているなんて…」

 

「彼はおそらくただの人間じゃないかもしれないね。彼と家族の関係を調べた時、彼と両親に血縁関係は無く彼は拾われた子だったんだ。」

 

「そんな…」

 

「まぁ、それ以上の事は分からなかったけど。もしかしたら、彼は僕のように人間側の超越者なのかもしれないね。」

 

 

 

 

 

 

 




サーゼクスの戦闘はほぼ100%妄想で補完してます。何となく遠距離戦を多用してきそう。でも、ちゃんと格闘戦も強そう。
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