膣○射精したらデバフを回復させるチートを貰った転生者のお話   作:一般紳士

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今回のお品書き

前半 いつもの
後半 教えて!彩葉先生!~瞬のチートってどんなの?~

同士が沢山いて素晴らしい限りです。
予め言っておくと、本作のTS魔法少女に前立腺肉輪はないです。それに、妊娠したらうんたらかんたらも詳細な設定は全くの別物です。モデルさんは、『システムの脆弱性で戻れない』ですけど、本作は『お腹の赤ちゃんが消えてしまうことになるから戻れない』って感じです。
飽くまで、あの素晴らしい作品の魔法少女はモチーフモデルであり、うちのこの白川光くんちゃんとは別物です。それだけ覚えておいて欲しいです。



TS魔法少女編~承2~

 

「死ねっ、死ねっ、死ねッ!!」

「……」

 

 打撃音に次ぐ打撃音。もう何度殴られたかすら分からない。ただ俺は彼の怨み辛みを受け入れるだけのサンドバッグに徹する。最初は己を弄び辱しめた怨みを込めて。

 

「ふざけるなッ!お前たちは他の人の身体を!心を!尊厳をッ!踏みにじっておいて、よくも今までのうのうと生きていられたなッ!?」

 

 次には、今まで苦しめられてきた人たちへの想いからの拳が。何度も何度も俺の頬を穿っていく。彼の目からは強い感情が涙となって溢れ出ている。

 

「何でッ!なんでっ、なんで……オレが……っ。お姉さんが……っ」 

 

 彼は殴る手を止めて力なく俺の肩に手を置き、顔を伏せて運命を嘆く。大粒の涙を伴って。彼の悲痛な叫びが、彼から溢れる想いの雫が俺にぶつけられる度に重なる罪悪感が己の胸で暴れまわる。

 

「ぁっ……うあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ッ!!」

「…………」

 

 やがて、大きな声を上げて世界を呪い、己の運命を呪う少年に、気付けば俺の手が彼を慰めようと動いているのに気付く。だが、俺にはそれをする権利があるのかと考えると――

 

「…………ッ」

 

 俺の手は重力に引かれて力なく床を叩くだけだった。そして、数分後に彼が泣き疲れて眠り、眠りに就いた彼を迎えに来たメイドが来る。俺は、改めて『彼のような被害者を二度と出さないように』と、数百回目の無駄な誓い(世界への抗い)をするのだった。

 

 

 

 

 

「全く、相変わらず難儀な性質をしているな、瞬は。そうは思わないか?お嬢」

 

 館に響き渡る白川光の怒号を聴きながら、鍋に入れられて火に掛けられたお湯の温度を確認する少女――柊彩葉。お湯の温度を確認しつつ、彼女は近くにあった戸棚に敷き詰められた紅茶の茶葉が入ったポットを吟味しながら、彼女の研究室を訪れた世にも珍しい金髪のエルフに話を振る。その話題は勿論、彼女たちの主である海藤瞬についてである。

 

「そうね、同意するわ。瞬さまにはもっと自分を大事にして欲しい。あと、お嬢はやめて彩葉。今は菜花家の娘じゃなくて、ただのアリシアよ」

 

 白のニットに黒のホットパンツとラフな格好をして、しゃがみながら冷蔵庫の中を確認していたエルフ――アリシアが顔を上げて返事を返す。

 

「ふっ……考えておこうか、お嬢」

「それ、絶対直さないやつでしょ」

「そうとも言うな」

 

 アリシアがジト目と共に放った後半の言葉を受けて、彩葉は鼻で笑いながら返した。アリシアは深いタメ息を吐きながら冷蔵庫の物色へと戻る。そして、目的のものを見つけたアリシアは顔を上げ、今度はアリシアから彩葉へと言葉を投げる。

 

「そう言えば、ずっと気になっていたことがあるの」

「ほう?それはなんだ、私が知っていることなら答えよう。もっとも、お嬢が知らないことで私が答えられるかは分からないけど」

「瞬さまの魔力体質(中○しチート)では性転換した子とか私のエルフの身体を元に戻せないのって何でなの?あ、別に私が人間に戻りたいとかそう言う意図はないの、ただ純粋に気になっちゃって」

 

 そんなアリシアの言葉に彩葉は面白そうな顔をして、ほぉーんと呟く。そして、戸棚から一つの茶葉が入ったポットを取り出し、手は動かしたままアリシアの方へ顔を向けて口を開いた。

 

「予想以上に暇潰しとしていい質問だ、お嬢。お嬢が聞いたんだ、長くなるがいいだろう?」

「……ま、まぁ」

 

 実に愉しそうな笑みを浮かべながら聞いてくる彩葉に、アリシアは早くも内心で『やらかした』と後悔しながら曖昧に頷く。

 

「では、話させて貰おうか。まず、瞬のあの能力は魔力体質とは似て非なるナニか、強いて言えば異能が近いな。そも、魔力体質と言うのは、個人に宿る魔力が本人に影響を及ぼすものだ。例を上げるなら鬼瓦の爺さん……まぁ、今は年若い少女になったが。あいつは『不死』の魔力体質を持っているな。いや、今は性転換した影響で『不老不死』に変わったんだったか?……まぁ、それは今する話ではないな。他には、あの忌々しい『運び屋(トランスポーター)』なんかも自身の魔法の痕跡やら存在力を隠匿する『隠蔽』の魔力体質を持っているのはお嬢も知るところだろう。『不老不死』、『隠蔽』どちらも個人で完結する能力で直接的に他者と関わるものではない。無論、瞬の能力が異質である可能性も高い。だが、それなら瞬と行為を行った後に、私やお嬢から彼の魔力を検知できる筈なのにも関わらずそれがない。つまり、瞬の能力(中○しチート)には魔力が使われていないんだ。正直――」

「?……ちょっと、待って?」

「む?なんだ、いきなり」

 

 開始四行と経たずに話が脇道へと逸れた彩葉の話を右から左へと聞き流していたアリシアだったが、途中で聞き捨てならない言葉が聞こえたのか止めに入る。

 

「今、彩葉だけじゃなく私からもって……」

「ん?あぁ、行為後の魔力についてか。安心しろ、幾ら私でも睡眠中のお嬢を検査用の培養液の中に突っ込んだりはしないとも。ただ、少しお嬢の子宮内にあった彼の精液を頂いただけだ」

「それが駄目なのっ!と言うか、どうやって取り出したのよっ!」

 

 彩葉の言葉に、アリシアは羞恥から顔を真っ赤に染めて彩葉のことを睨み付ける。そんなアリシアの様子を見た彩葉はニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべて話を続ける。

 

「それはこう、お嬢の股を開いてちょちょいっと取り出しただけだ。こほん『んぁっ……♡瞬さまぁ……いまは、だめぇ……♡』だったか?なかなかに愉快でかわいらしい喘ぎ声だったぞ?何なら数回達し――」

 

 彩葉の耳がブチッと何かが千切れる音を捉えたかのように錯覚した。それと同時に、

 

「…………《嵐纏(ウェア・ストーム)》」

 

 ボソッとアリシアの口から出た言葉。刹那、彼女の全身から彼女の静かな怒りを表すかのように漆黒の旋風が巻きおこり、研究室を掻き回すように暴れる。漆黒の旋風は意思を持ったかのように吹き荒れ、彩葉の喉元で渦巻くようにして留まった。喉元に風の刃を突き付けられた彩葉は両手を上げて口を開く。

 

「おっと、すまない調子に乗った。余りにもお嬢の反応がかわいらしいものでな?謝るからやめてくれ。《翠嵐(すいらん)》なんざ使われたら流石の私でも死んでしまう。と言うか、お嬢の固有魔法なんざ使ったらこの屋敷が崩壊してしまうぞ?いいのか?瞬の屋敷だぞ?」

「……む、二度と思い出さないこと。さっさと本題を話すこと。それが条件よ」

「あ、あぁ勿論だとも。後で覚えていたら記憶処理でも掛けておこう」

 

 彩葉は冷や汗をダラダラと垂れ流しながら何とかアリシアを止めんと主を盾にすることで、轟々と音を立ててアリシアの周囲を渦巻いていた劫風が徐々にアリシアの小さな身体へと収まっていく。

 それを見届けた彩葉は安堵のタメ息を吐き、ようやっと本題を話し始める。その時には、既に彩葉の額から汗が消えて、ケロッとした表情に戻っていた。

 

「さて、では本題に戻ろうか」

「まだ本題のほの字もないわよ」

「黙りたまえ。おほん、まず大前提として、瞬の他者回復は大きく分けて二つの段階に分かれている。一つが精神を正常なものへと回復させるもの。一つが肉体を『()()』として正常な状態へと回復させるもの。この二つだ。精神は言わずもがな、『洗脳』、『催眠』、『催淫』であったり、精神崩壊した『マグロ』状態だったり、後は躁鬱なんかの精神病も対象だったな。とにかく、精神に強く影響を与える状態異常を一度の行為で全て治すんだ」

「……鬱とかの精神病まで治せるんだ。初めて知ったかも」

 

 彩葉の長々とした解説に適当な相槌を打ちながら真剣な表情で聞くアリシア。それに気をよくした彩葉は、ペラペラと無限に話倒すつもりで舌を回していく。

 

「私とお嬢は幸運なことに精神的な治癒は範囲外、もしくは治療されても気付かないほど僅かなものだったからな、全てを知らないのも当然だ。因みに、白川光が現在暴れているのは精神が正常になったことが原因の一つではある。しかし、根本的な原因としては、『治癒をしたところで記憶が消える訳ではないこと』、『現状を把握するのに暫くの時間を要してしまう一種の混乱状態になっていること』、『瞬が自身の状態を回復させる為に行ったことだと、説明したところで理解できる状態ではなかったこと』と言う3点だ。お嬢、考えて欲しい。自分がマグロになるまで輪姦(まわ)され、途轍もなく長いもはや永遠とも思えるほどの快楽調教を受け、意識が酷く曖昧な状態になっていた。ところが、唐突に意識を取り戻したら目の前には自分のま○こにち○こを突っ込んでいる男が一人。そして、何故か自分の体力は回復しきっていて、男は完全に油断して隙を晒している。さて、お嬢ならどうする?」

「……まぁ、犯人が目の前にいると思って衝動的に殺すわね」

「そうだ、殺す。戦場に身を置く私たちや魔法少女なんかは特にその選択を迷うことなく選ぶだろう。だが、生憎なことに瞬は身体があり得んくらい頑丈だからな、ただ魔力を纏って殴る程度では傷一つ付かない。()()()()()痛みすら感じない、文字通りイヌネコにじゃれつかれる程度の感覚だろうな。そして、録に理性が働かない被害者たちは、瞬が無抵抗かつ頑丈なことを理由に満足がいくまで怨みを晴らすのだ。今まで受けた恐怖や絶望を払拭するように、な」

 

「おっと、また話が逸れていたな。精神への回復についてはこんなところだ。次に肉体についてだな。瞬の能力で肉体を回復させる際に基準としているのは、生物として不整合が生じない状態であるか否かだ。簡単に言えば、人間、あるいはお嬢の場合で言えばエルフとして日常を何の問題もなく過ごせるか否かと言うところだな。そして、この()()()()()()()状態は人間たちが作り上げた文明やら文化などを一切合切考慮していない。更に、この肉体の回復と精神の回復は相互依存をしない。だから、性別が精神と不一致していようが、そもそもの種族が変わっていようが関係なく、現在の肉体で回復が行われるんだ。回復対象は、《部位の欠損》、《切り傷》などの外傷は勿論、《淫紋》に《脱力》、《麻痺》なんかの俗に肉体異常と呼ばれる状態異常なんかも含まれている。因みに、感度上昇系の魔法や媚薬なんかも回復に該当する。だが、丹念に調教された影響で上昇した感度は戻らない。私やお嬢のようにな。私もお嬢も、最初こそ薬品での感度上昇だったが、長い機械調教の影響でそれが通常の状態であると身体が認識してしまった、と言うわけだ。実際、私は本来であれば全身の感度が3000倍になっている筈だが、精々が数百倍と言ったところだ。あー、そうだ忘れていた。身体に残る感度の上昇は飽くまで性感帯だけだ。『手に触られるだけで絶頂する』なんてことはない。何故だか分かるか?」

「……えっと、その前に一ついい?」

 

 長々と話す彩葉がアリシアへと講義を行う講師のように質問を投げ掛ける。質問をされた側であるアリシアは、蟀谷に指を当てながら何かを抑え込むように震えた声で話の流れを遮る。

 

「む?なんだ、分からないところでもあったのか?」

 

 何故アリシアの様子がおかしいのか分からない彩葉はこてんと首を傾げた。

 

「長いッ!長すぎるッ!!」

 

 アリシア、魂の叫び。軽い気持ちで質問したら、こんなクソ長い返答(リプ)が返ってきたのだ。ただでさえ瞬のことが気になって少々気が立っているのに、そんなことをされてしまったらキレるのも仕方のないことだ。

 

「ふっ……何を言うかと思えば。私の話が長いだなんて、いつものことではないか。諦めてくれ。それよりも、私の問い掛けに対する答えを言ってくれ」

「もうっ、もうっ!彩葉は本当にいつもいつも、はぁ……。答えは、肌が触れ合っただけで絶頂するのは『生物』としておかしいから。前提条件にひっかかることになって回復する対象になる。違う?」

 

 暖簾に腕押しとでも言えるほど全く動じない彩葉に、アリシアは疲れた顔で彼女の質問に答える。アリシアの答えを聞いた彩葉は満足そうにくつくつと笑い、ぱちぱちと拍手を打ちながら口を開けた。

 

「正解だ。流石だな、お嬢。因みに、性感帯の感度だけ上昇したままな理由としては、単純に感度が上がればセックスをする時に強い快楽を得られるからだ。強い快楽を知ったのなら、その快楽を求めてセックスの回数が増えるのは自明の理だ。回数が増えればどうなるか?一言で言えば子孫繁栄。つまり、『生物』としては大変嬉しい状態なわけだな。とは言え、彼の能力的にも性感帯の感度に対する上限があるはずなのだが、そこまではすまないが私にも分からない。……まぁ、こんなところか。何か質問はあるか、お嬢?」

「いえ、充分よ。ありがとう彩葉」

 

 話を終えた彩葉はチラッと自分のデスクに置かれたパソコンを一瞥し舌打ちを一つ、そして時計を見て悩む素振りを見せた。そして、遠くから聞こえていた白川光の怒号が、いつの間にか絶叫のような泣き声に変わっていることに気付く。

 

「ちっ……白川光は面倒事の塊か……。さて、どうするか。……取り敢えず。お嬢、さっさと茶会の準備を済ませるぞ。すぐに終わらせて話しておきたいことがある」

「分かった。……でも、話って何?」

 

 何処か焦った様子の彩葉に戸惑いつつも、頷いたアリシア。しかし、要件が気になったか概要だけでも聞こうとする。

 

「それなら、そこのメールでも読めばすぐ分かるさ」

「……?」

 

 そして、彩葉はアリシアの言葉にパソコンを指差した。アリシアは、言われるがままに彩葉のパソコンの画面を覗く。パソコンが起動しているのは何処にでもあるようなメールソフト。

 

「……ッ!?これって――」

 

 そして、そのメールの表題を見てアリシアは息を呑んだ。書かれていた文言、それは――

 

「魔法少女協会から『魔法少女ピュアホワイト改め白川光の返還要求』……ですって?」

「あぁ、全く以て理解不能だな。向こうはバカの集まりなのか?はぁ……本当に、この世界は相も変わらず瞬の言う通りクソッタレなんだな」

  





彩葉先生がクソ喋り倒したせいで長くなってしまった……。なんや一人で4000文字使うって。

一回、執筆データ消えて急いで今回の話書いたんですけど、元々は光くんちゃんに殴られながら瞬がストレスのせいで生み出したイマジナリーフレンドに向かって話すとか言う、ゲロ重展開すぎて書き直そうか悩んでたから丁度よかったかなって。

あと、今のところ名前だけしか出てない鬼瓦さんと天童さんを2話後に出そうか悩み中。キャラがねぇ、濃いんだよ。ただでさえ、アリシアと彩葉のキャラが立ってるのか悩んでるのに、そんなの出したら二人が消えてしまう気が……。それに、読者さんもキャラ覚えられないでしょうしね。
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