第一実験旅団inキヴォトス   作:シベリアのハスキー

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アルの描写に大分時間を取られてしまった…ちくしょう。
…話は変わりますがブルアカに新しいイベントが来ましたね、デカグラマトンだったかな?そこら辺のストーリーは見てないからそっちも見なきゃ…やることが多すぎてもう訳わかんない





タダで撤退する訳ないだろ?

 

ダダダダダダ!!

 

追ってくるマーケットガードに対して銃弾を浴びせながら逃げる対策委員会と虎隊。

 

『突き当りを右に...っ!ダメです!封鎖されています!』

「封鎖されてる?」

 

走りながらアヤネに確認を取る中岡。

 

『複数台の車両も確認!突破するのは難しいです!』

「なるほど、了解した。ノノミ!ホシノ!先生を守ってくれ!敵の防衛線を強行突破するぞ!」

『な、中岡さん!?なにを!?』

「りょうかーい」

「分かりました!」

 

アヤネの悲鳴のような声を他所に、一同は突き当りを右に曲がって、そのまま敵の防衛線に向かって走り出す。

 

「おい!あいつらじゃないのか!」

「遂に来やがったか!全員!射撃開始!」

 

マーケットガード達はそんな彼らを見るや否や掃射をしようとした、その時。

 

「攻也!」

「あいよ!」

 

中岡の合図とともに攻也が何かをぶん投げる。その物体は大きく弧を描き、敵の防衛線のど真ん中に突き刺さった。

 

「な、なんだこれ?」

「...こ、これってもしかして」

「...ほ、砲弾だ!!」

 

近くにいたマーケットガード達が突き刺さった物を見てそう叫ぶ。と、その数秒後に砲弾は大爆発を起こした。

 

「やっぱ、25式榴弾の威力はいつ見ても爽快だなあ」

「すごい威力、すごく良い」

「お、シロコちゃんも分かるか?」

「ん、分かる。この戦いが終わった後にじっくり話そう」

 

二人がそう話している間に、煙は少しマシになって、崩壊した敵の防衛線が姿を現す。

 

「よし、防衛線はこれで突破できたな。アヤネ、道案内を頼む」

『...はあ、本当に無茶苦茶なさいますね。2つ先の十字路を左です』

「了解」

 

一同はナビに従って道を進んでいく、迫りくる追手をぶちのめしながら。

 

ーーーーーーーーー

少し時は戻って、敵の防衛線を爆破した時ぐらい。マーケットガードとは別に、対策委員会と虎隊の皆さんを追っている人の姿が見られた。

 

「わあ!!す、すごいわ!!敵の防衛線を避けるんじゃなくて正面から突破していくなんて!!咄嗟の判断とは思えないわ!!」

 

目を輝かせながらそんなことを言う少女。皆さんお察しの通りアルである。

 

「あっ、休憩もせずに走り出すなんて、流石真のアウトロー!!体力も桁違いっ!!...って!は、早くしないと置いてかれちゃうわ!!」

 

建物に隠れるのを止めて必死に走り出す。

 

(あ、あんなアウトローな人達、一生にもう一度見れるか見れないか!!名前を聞いておかない訳には行かないわ!!絶対!絶対に!!)

 

心の中でそう唱えて追いかける。目はもうアイドルを追いかける熱狂的なファンのそれとほぼ同じだった。

 

ーーーーーーーーー

~二十分後~

 

ダダダダダダ!!

 

変わらず、敵を撃退しながら走る対策委員会と虎隊。しかし、マーケットガードの数に押されて徐々に弾薬が無くなりつつあった。

 

(...このペースだと、弾薬は持って10分ぐらいか...そろそろ逃げ切らないとマズいぞ...)

 

それに危機感を抱き始める中岡。

 

「ん、追手が思ったより多い」

「本当に逃がす気はないみたいだねー」

「もうっ!!しつこいったらありゃしないわ!!」

「に、逃げ切れるんでしょうか?」

「逃げ切れるかー?じゃなくて、逃げ切るしかないなー」

 

ダダダダダダダ!!

 

他のメンバー達も同じように思い始める。

 

『装甲車を含む敵集団が前方より接近しています!気を付けてください!』

「...攻也、榴弾は?」

「もう使い切っちまったよ」

「後ろからも装甲車...いや、戦車だなありゃー」

「ど、どうしましょう...包囲されてしまいました...」

「うへ、万事休すってやつ?」

「...」

 

頭をフル回転させて現状を打破する策はないかと中岡は考える、いくつかなんとかなりそうな案は浮かぶものの、いずれも先生に被害が及んでしまうかもしれない方法だったりするので、なかなか実行には移せない。

 

『...ザザッ...き...か?』

「?」

 

そんな時、通信機からノイズと一緒に声が聞こえてくる。

 

『...ザザッ...ザッ...あー...聞こえるか?』

「...峯井二等陸佐?」「峯井くん?」

 

周波数が合ったのか、声が鮮明に聞こえるようになると、中岡とホシノはすぐに峯井の声だと気付きそう反応する。

 

『お、聞こえたみたいだな』

「...峯井二等陸佐、何をされに来たんですか?」

『何をしにって、そりゃお前らを助けに来たんだよ』

 

中岡の質問に、峯井は当たり前のことを言うかのように答える。

 

『アヤネから話は聞いてるから細かい話はしなくて良い。とりあえず状況はどうなってる?』

「ん、弾薬が残り少なくて、敵に包囲されている」

『なるほど...近くにビルみたいなところはあるか?』

「ちょうど後ろの建物がビルですね!」

『そこの屋上で待っててくれ、今すぐ駆けつける』

「な、何を考えてるのかは知らないけどっ!とりあえず屋上に行けばいいのね!」

「あ、あうう...何が何だか...」

「ヒフミ、とりあえず落ち着いて。指示通り屋上に上がろう?」

「せ、先生...わ、分かりました!」

 

そうして一同は後ろのビルの中へと入って、屋上へと続く階段を急いで上がっていく。一方のマーケットガードは追いかけることはせずに、ビルを包囲する様に部隊を配置転換している。...そしてアルはというと...

 

ーーーーーーーーーー

「ぜえぜえ...あの中を掻い潜るのは苦労したわ...」

 

対策委員会と虎隊が入っていったビルの中に入ることに成功していた。

 

「えーと...屋上に上っていったのかしら?」

 

一階に彼らの姿が無いことを確認して、そう推察する。

 

「階段階段...あった、ここね!」

 

階段を上がっていくアル。

 

「ふふふ!もう少しで会えると考えると...!!楽しみで堪らないわっ!!」

 

ーーーーーーーーーー

~屋上~

 

ガチャ

 

「...到着しましたよ、峯井二等陸佐」

『わかった、もうすぐ着く...っと、言ってる間に見えてきたな』

 

ブロロロロロロ!!

 

空を見上げると、一機のヘリコプターがビルへと近づいてくる。

 

「峯井くん、ヘリコプター乗ってきたの?」

『ああ、そうだよ』

「あ、あのヘリコプターに乗るんですか?ど、どうやって?」

「確かに、着陸できそうな場所なんて屋上にはないけど」

『まあまあ見てなって』

 

峯井がそう言った数秒後、ヘリコプターから梯子がプラーンと垂らされる。

シロコはそれを見て、「...なるほど、分かった」とだけ言うと、梯子をすごいスピードで上り始めた。

 

「うわ、すごいスピード」

「あれ?下手したら俺より早いんじゃ...」

「...虎隊にスカウトしたいな、あれは」

 

そのスピードに度肝を抜かれる虎隊の方々。対策委員会の方はというと、皆「そういうことね~」みたいな顔をして、同じように梯子を上っていく。

 

「先生、行けるか?」

「ちょ、ちょっと大丈夫じゃないかも...」

「分かった。守、お前は先に上がれ。攻也、射智。先生が上がるのをサポートだ」

「「了解!」」

 

そうして順番に上がって行き、最後に中岡が上がろうとしたその時だった。

 

「ちょ、ちょっと待って!!」

 

屋上の扉の方からそんな声が聞こえてくる。中岡が見てみると、そこにはアルが立っていた。

 

「...なんだ、お前」

「...!!」

 

追手かもしれないので、ドスが聞いた声で中岡は言う。その気迫にアルは怖気づきそうになるが、勇気を振り絞って叫ぶ。

 

「あ、あの、大したことではないのだけれど!銀行の襲撃!見させてもらったわ!ブラックマーケットの銀行をものの5分で攻略して撤収...稀にみるアウトローっぷりだったわ!正直、凄く衝撃的で...わ、私も頑張ろうって思えたのよ!!」

(…?????)

 

中岡の頭に無数の?マークが浮かぶ。

 

「...全く話が見えてこないんだが。俺は生憎時間がないんだ、長くなりそうならさっさとおさらばさせてもらうぞ」

「あっ!ちょっと待って!!だ、だから!な、名前!!」

「名前?」

「あ、あなた達の組織名とか!チーム名とかあるでしょ?私が今日の雄姿を心に深く刻んでおけるように、それだけ教えてほしいのっ!」

(…とりあえず名前教えればいいっぽいのか?)

 

正直さっさと離脱したい中岡だったが、アルの必死のお願いに押されたのか、しょうがなさそうに答えてあげた。

 

「...虎隊」

「た、たいがー隊...か、カッコいい!!最高にイカしてるわ!!」

 

ヒーローを見る子供のようになるアル。面倒くさそうにしていた中岡も、笑顔をついこぼしてしまう。

 

「はは、こんな純粋に褒めてもらえるのはいつぶりだか...嬢ちゃん、悪いが、もう行かなくちゃならないんでね」

 

そう言って梯子を掴むと、徐々に梯子ごと上昇していく。

 

「あ、ありがとう!!虎隊!!その名前、しっかりと覚えたわ!!」

 

大きく手を振り、アルは感謝を伝える。彼女からしたら名前を聞けただけで満足だったのだが、中岡は最後にプレゼントを渡すことにした。

 

「…嬢ちゃん!これだけ受け取りな!」

 

ポイッ

 

「え?わ、わっ!!」

 

上手く投げられたものをキャッチするアル。手を広げそれを確認してみると、虎のシルエットが中央に描かれていているバッジだった。下の方には“Team334-Tiger”と書かれている。アルがしっかりと受けとったのを確認すると、中岡はしっかりと聞こえるように言った。

 

「それを持って自衛隊ってところに来な!!何時でも会いに行ってやるよ!!」

「じ、自衛隊って…」

「それじゃあな!!」

 

困惑するアルを置いて中岡は大空に消えて行った。

 

「…日野さんがいるところじゃない…じゃ、じゃあ虎隊も自衛隊の…?」

 

虎隊が自身を窮地に追い込んだ相手の組織であることを知って驚くアル。他の便利屋のメンバーはもう気付いていたけど…

 

「…でも、えへへ♪♪」

 

しかし、手に持っているバッチに、にやけずには居られないのでした。

 

ーーーーーーーーー

~ヘリコプター内~

 

「万くん、何してたの?」

「ちょっとな...ファンの方がいたもんだがら、ファンサービスをな」

「いつから虎隊はアイドルになったんだ?」

 

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