第一実験旅団inキヴォトス   作:シベリアのハスキー

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とりあえず二話目は書けました。こっから本編みたいなもんですね~...先が遠い遠い。












偵察隊出動!

前回謎の光が発生してから30分後、基地の会議室には旅団隷下部隊の連隊長、隊長並びに副連隊長、そして旅団長、副旅団長、幕僚長などが集まり緊急の会議が開かれていた。

 

「ーーーそれではこれより緊急会議を開始する。といってもひとまずは情報共有という形になるだろう。それぞれ、何かあるか?」

 

一人が我先にと手を挙げた。

 

「はい。第一試験通信隊からです。謎の光が発生してから、基地内での連絡は取れますが、他の基地との連絡が取れなくなっております」

「何?サイバー攻撃の類などではないのか」

「いえ、サイバー攻撃のようなものはありませんでしたし、自衛隊専用の機密回線を使用しても連絡が取れない状況なのです」

「そうなのか...情報共有感謝する。他にはあるか?」

「...それでは、第一偵察隊の方からも情報です。誠には信じられないのですが、試製のレーダーを運用していた隊員から、謎の光が発生する前に我が基地の半径1000km以内を飛行していた航空機が、光が発生して収まると共に全て反応から消えたという情報が入っています」

「...レーダーの故障や撃墜されたなどではなく?」

「はい。レーダーは正常でしたし、飛行していた航空機が一瞬で全て撃墜されるというのは考えられません」

「そうか...全く、頭が痛い...」

 

...その後もそこらかしこから「砂嵐で基地の一部が被害を受けている」だの、「謎の通信を傍受した」だの信じられない報告が次々と挙がっていく

 

「...はあ、もう何が何だか...」

「...旅団長。ともかく目の前の目標としては“我々はどこにいるのか”、それを明らかにすることだと私は考えます」

「私も幕僚長の意見に賛成です、旅団長」

「うーむ...そうだよなあ...」

 

旅団長が考え込む。とりあえず偵察と言うことなら偵察隊が良い意見を持っているんじゃないかということで、偵察隊の隊長に良い策がないか聞いてみる。

 

「偵察...ですか...それなら航空偵察が一番手っ取り早いのですが、滑走路は砂嵐の影響で使用できないという報告が上がっていますし...」

「ヘリコプターなんかはダメなのか?」

「それもヘリポートが砂嵐の被害を受けていまして...」

「なるほど...何か他に手段はないのか?」

「そうですね...他の手段...あ、思いつきました!」

「おっ?」

「この前に実用に値せずとしましたが...あの兵器を使えば偵察は可能です」

「そうか!とりあえずどんな手段でもいい。基地周辺の様子を調べてくれ!」

「了解!」

「それでは...」

 

旅団長がそう言うと、皆が席を立つ。

 

「これにて、緊急会議を終了とする。各自解散!自分の任務に当たってくれ!」

「「「「了解!!」」」」

 

ーーーーーーーーーー

~会議から20分後~

 

「ここはあんまり砂嵐の被害は受けてないんだな」

「いや、滑走路のところが酷すぎるだけだ。あっこは遮蔽物一切ないしな」

「で、例の物は持ってきたのか?」

「ああ、もう誘導弾は入れといたぞ。もうすぐこっちに来る...って言ってる間に来たな」

 

隊員二人が話しているところに、特科隊から借りた誘導弾発射装置車が一台やってくる。彼らはテキパキと発射準備を進めて、誘導弾を発射する。一、二、三...六発。それぞれの誘導弾から出る煙が弧を描いてそれぞれの目標地点へと飛んでいく。

 

「いや~まさかあの兵器が役に立つとはな」

「人生いろんなことがあるもんだな」

「「ハッハッハ!!」」

 

...もちろん、彼らが発射したのはただの誘導弾、ミサイルではない。まあ偵察のために何でミサイルを撃ち込むんだって話だしね。彼らが発射したのは“試製分離式偵察用誘導弾”と言って、目標地点の上空に到達するとミサイルから光学機器が分離、パラシュートを展開して、光学機器から映像が送られてくるという物。これだけ聞けばすごく良いものに見えるが、そもそも衛星写真が普及している現在においてこんなものを使う必要はないし、いくら小型化しているとは言えパラシュートのせいで隠密性は死んでるし、落下し終わった光学機器を敵に回収された場合などを想定していないし...強いて言うメリットといえばほぼリアルタイムでかなり鮮明な映像が手に入れられるというだけである。...まあ今回は衛星も使えない&航空偵察もできないという特殊条件下だから活躍しているが...

 

ーーーーーーーーー

~発射からしばらくした後~

 

 

 

コンコン

 

 

 

「入れ」

「失礼します」

 

会議室で旅団長、副旅団長、幕僚長の三人が話し合っていたところに男がやってくる。

 

「第一試験偵察隊隊長の海山(うみやま)昌伸(まさのぶ)です。試製分離式偵察用誘導弾を使用した偵察の結果報告に参りました」

「そうか、よろしく頼む」

「では、まずこちらを...」

 

海山は一枚の大きな写真を机に置く。

 

「これは...学校?」

「はい、恐らくそうであると思われます」

「...待て、人が確認できる...赤や黒のヘルメットを被っているのか?それに銃を持っているぞ」

「...おそらく戦闘をしているな」

「まさか...学校で戦闘が繰り広げられているなんて...」

「写真は嘘をつかない。海山君、場所は分かっているのか?」

「はい、基地よりおよそ200km程のところです」

「なるほど...」

「...どうしますか?旅団長」

「...ヘリコプターを出そう」

「ヘリポートは使えませんが...?」

「一時的になら使えるようにはできるだろう?最悪一つ二つは壊れてでもいい」

「そうですか...では、その方針で行きましょう」

 

ーーーーーーーーーーー

~一時間後 アビドス高等学校~

 

「ーーーート団の前哨基地はここから30kmくらいだし、今から出発しよっか」

「良いと思います。あちらも、まさか今から反撃されるなんて、夢にも思っていないでしょうし」

「そ、それはそうですが...先生はいかがですか?」

「うん、良いと思う。私は賛成だよ」

「よっしゃ、先生のお墨付きもおらったことだし、この勢いでいっちょやっちゃいますかー」

「善は急げ、ってことだね」

「はい~それでは、しゅっぱーつ!」

 

対策委員会の皆がヘルメット団の前哨基地への反撃へと繰り出そうとしたその時、ヘリコプターの音が聞こえてくる。最初は皆気にも留めなかったが、徐々にそれは大きくなっていく。

 

「...ヘリコプター?」

「校庭にヘリコプターが降りてきます!数は一機!」

「うへ~、なんかめんどくさそう?」

「カタカタヘルメット団...ではなさそう」

「ど、どうしましょう...」

「...私が行こうか」

「先生が?」

「き、危険ですよ!」

「...おじさんもついていくよ~。護衛も兼ねてね」

「そ、そうですか...でも、気を付けてくださいね」

「よし、じゃあ。先生、行こうか」

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