「ーーーそれで、校舎を貸してもらえることになったのか」
「はい、そうなんですが...」
旅団長に報告をしている峯井。だが気になることが一つだけある。
(...頭にヘイローついてる!?)
そう、旅団長の頭にはヘイローがついていたのだ。不思議不思議摩訶不思議だよ。
「えーっと...旅団長。先ほどから気になっていたのですが、どうして頭にヘイローが...?」
「へいろー?...あー、これの事か?ヘイローって言うんだなこれ。何か知ってるのか?」
「あ、ヘイローと言うのはですねーーー」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ーーーという物なんですよ」
「ほう、つまり俺は銃弾を受けても、痛っ!ぐらいしか思わないんだな?」
「そういうことです」
「...え?最強じゃん」
「ええ、最強ですよ。少なくともこの基地内では」
「...え、あいつなんてもん作ってんの?」
「あいつ?とはなんですか旅団長?」
「ああ、そういえば言ってなかったな。俺の頭にこんなのをつけたやつだよ」
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~一時間ほど前 地下第三試製兵器制作室、通称“イザワルーム”~
ここでは、一人のマッドサイエンティスト。
「うへへえ...これを...こうして...!あはははは!出来たぁ!出来たぞぉ!」
目の下のクマは酷い物であり、数日間まともな睡眠をとっていないのが伺える。
「これさえあれば...!うへひゃ!ヘイローが!人間にヘイローが!ブルーアーカイブの世界へと現世を誘える!」
そうして出来た装置を片手に部屋を出る。
「これを...あとは旅団長に見せれば...!あはははあ!俺は世界を救うヒーローになれるんだあ!」
...到底まともではない言葉を繰り返し、おぼつかない足取りで旅団長の元へと向かう。
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「却下だ、そんな試験運転は愚か動作確認もしていない訳わからん兵器をいきなり実戦配備など出来るわけがないだろう」
「あははは?面白いことを言うのですね!これさえあれば世界最強!征服さえ夢ではないのに?」
「それに今は非常事態だ、外の景色とか見なかったのか?まあ見たら状況も分かるだろう。そんなものを試験運用している暇はない。だから今日は大人しく帰って休め」
「なに?今日は帰れ?断る!これを試すまで帰らない!」
「はあ...」
頑なに去ろうとしない伊沢を、旅団長は副旅団長と協力して強制的に退室させようとする...その時だった。
「ええい!?この際誰でもいい!!試験運用を済ませてしまえ!!」
そう言って片手に持っていたビーム銃のようなものを旅団長に向けて撃つ。
「おい!!この野郎!!」
それを見て副旅団長はすぐに伊沢を取り押さえる。
「ぐへえへ!試運転は完ぺきだ!!傑作だ!!」
「この馬鹿者が!!くっ!旅団長!大丈夫ですか!?」
副旅団長が見た先には、何も外傷などはない旅団長が立っていた。旅団長も何もないと思っていなかったのか、自分の体をあちらこちら確認している。
「俺は大丈夫だ、特に何もない」
「良かった無事で...って」
「ん?どうした?」
「いや...旅団長...頭の上...」
「頭の上?」
伊沢は取り押さえつつも、頭の上を指さして固まる副旅団長。旅団長は何のことかわからないため、備え付けの鏡を見てみる。
「...なんじゃこりゃあ!!??」
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「って、ことがあったんだ」
「ええ...人工的につけたってことですか?」
「まあ...そういうことになるな」
「なら、とんでもない発明じゃないですか旅団長!」
「...確かに、キヴォトスの生徒たちと対等に戦えるようになる訳だからな、あれ伊沢の奴もしかしてMVP級?」
「MVP確定ですね」
「...懲罰室に行くか」
「そうしてください」
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~懲罰室~
「伊沢、出てもいいぞ...って寝てる」
「...むにゃ。あれ?俺は一体...って旅団長?」
「...もしかして覚えてないのか?」
「...ん?...んー...あっ...あ、ああ!!...お、思い出しました...さ、先ほどは正気を失っておりまして...誠にすいません!旅団長!!」
「いや、さっきの事は良いんだ伊沢」
「で、でも!私がしたことは恥ずべきことで...」
「まあ一旦聞け」
「はっ、はい!!」
正座で話を聞く伊沢。
「お前のさっきの発明品、人間にヘイローを付与?かは知らないがつける装置だそうじゃないか」
「は、はい!仰る通りです!」
「実はだな、お前は知らないだろうが現在の基地の状況がなーーー」
〜〜〜〜〜〜〜〜
「ーーーということなんだ」
「...つまり私の発明品が正式に採用されるということでよろしいですか?」
「ああ、そういうことだ」
「...なんという展開。ネタで作っていた装置が実際に稼働して、実用に値するとの評価を得られるとは...」
「まあそういうこともあるさ...とりあえず、あの装置の使用法を俺たちは知らない。だから、伊沢にはあの装置を使って基地内の全員にヘイローをつけてほしい」
「そ、そういうことならお任せ下さい...」
「ちなみにそれは一人ずつか?」
「あ、はい。一人ずつです」
「なら俺が直接放送で呼び出していくか...伊沢、一緒に来い」
「りょ、了解しました!」