まあ、ダメって言われたら変えます。手探りでやってるのでこの辺はしょうがないですね。
それでは行ってらっしゃーい!
アビドスの住宅街を歩いていると、見知った顔に出会った峯井。
「よっ!おはよう」
「...何が「おはよう」よ、あまりなれなれしくしないでくれる?私、まだあなたたちの事は認めていないから!」
「そんな言わなくてもいいだろ...ただ挨拶しただけじゃねえか」
挨拶をするも、敵対的な反応を示してくるセリカ。
「そんなに校舎貸し出しの件が納得できないのか?」
「そりゃそうでしょ!いくら見返りが貰えるとはいえ!あそこは私たちの校舎なんだから!」
「はあ、ちゃんと丁寧に使う約束はしたんだけどなあ」
「ふんっ!それに朝からのんびりうろついちゃって。いいご身分だこと」
「住宅街の調査だからうろついてはないんだが...セリカは今から学校か?」
「何?私が何をしようと、別に峯井には関係ないでしょ?」
「確かにそれはそうかもしれんが」
「なら、せいぜいのんびりしてれば?私は忙しいの」
「のんびりもしてないんだが...まあいいや。学校に行くなら一緒に行かないか?」
「はあ?なんであんたと仲良く学校に行かなきゃいけないわけ?それに、今日は自由登校日だから学校には行かなくていいんだけど?」
「そうかい、一緒に帰るついでに有益な情報があれば聞こうと思ったんだが。というか、自由登校日ならセリカはどこに行くんだ?」
「...そんなの教えるわけないでしょ?じゃあね、バイバイ」
そう言ってセリカは砂埃を上げながら走り去っていった。
「あっ!ちょっと待てく...」
それを峯井は止めようとしたが、間に合わなかった。
「...素直に、「あちらこちら調査していたら道に迷ったから学校まで連れってください」って言ったらいい話だったんだがなあ。変な意地張っちまった、俺もガキだなあ...」
独り言で先ほどの自分の行動を悔やむ。
「...どうやって帰ろう」
峯井は途方に暮れて住宅街に一人で立ち尽くす。その後、たまたま通りかかったシロコによって救助されることになったのだが、この一件の影響で峯井は三日間ぐらい一人で住宅街をうろつくのを止めた。一方その頃...
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~アビドス駐屯地 テント内~
ここでは、とある組織による話し合いが行われていた。
「なあ...ホシノさんに聞いた話だと、アビドスにはめちゃくちゃ美味いラーメン屋があるらしい」
「ああ、紫関ラーメンだっけか?」
「柴犬の人?が大将をしているらしい...その情報だけでも行く価値はあると思う」
どうやら、机を囲んで真面目な雰囲気でラーメンの話をしているようだ。は?
「それじゃあ
「おう!ばっちり!」
「大分苦労したぜ!」
「おし!それなら俺たち“ラーメンズ”の出撃だ!」
「「おおっー!!」」
「って言っても出発は昼だけどな!」
「それまでゆっくりするかー」
「俺仕事片付けとこー」
...ということで、紫関ラーメンに行くことになっている三人組。彼らはどうやらラーメンズと言って、「全国のラーメンを食べ、味わい、感謝する」これを信条に置いた集まりらしい。今回はホシノから紫関ラーメンの話を聞いたので、早速行ってみることにしたとのこと。行動力すごいな...
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~昼~
「いらっしゃいませ!紫関ラーメンです!何名様ですか?空いてる席にご案内したしますね!」
ラーメン屋でせっせと働く一人の少女。
「少々お待ちください!3番テーブル、替え玉追加です!」
ガララッ
そこへ、三人組の男性がやってくる。
「いらっしゃいませ!紫関ラーメンで...。って、自衛隊の人達!?」
「あれ?セリカちゃんじゃないか」
「もしかして、ここで働いてたのか?」
「あっ...どうも...一応三名です」
「ど、どうしてここを...!?」
「いや、本当に偶然だな。セリカちゃんが居るなんて知らなかった」
「ホシノさんに教えてもらったから来たんだけど...」
「ホ、ホシノ先輩か...!!」
たまたまとはいえ予想外の人達の来店で動揺するセリカに、紫関ラーメンの大将が口を開く。
「セリカちゃんの知り合いか?おしゃべりはそろそろそれくらいにして、注文受けてくれな」
「は、はい、大将。それでは、席にご案内します...こちらへどうぞ」
そう言って三人はセリカによって四人席に案内される。そうして案内された席に座った三人は、メニュー表を手に取った。
「さっきは取り乱しちゃったけど...ごほん。それでは、ご注文はお決まりですか?」
「えーと...俺は醤油ラーメンで」
「醤油ラーメンか...大橋が醤油なら俺は豚骨の炙りチャーシュートッピングで!」
「ふっふっふ...お前ら甘い!ラーメン屋に来たならばそこでしか食べられない物を頼むべし...俺はこの紫関ラーメンをチョイスするぜ!」
「では、醤油ラーメン、豚骨ラーメン炙りチャーシュートッピング、紫関ラーメンそれぞれ一つずつでよろしいでしょうか?」
「「「はい!大丈夫です(だ!)」」」
「では、ごゆっくり...」
そうしてセリカは席を去る。
「...それにしても、本当に柴犬の人?が大将やってるんだな」
「ラーメンの味が楽しみだ...!」
「少なくとも、ハズレではないだろうね」
しばらく、三人がそんな会話を席で繰り広げていると。
「いらっしゃいませ!紫関ラーメンで...。わわっ!?」
入口の方からそんな声が聞こえてくるのでした。
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~セリカ、バイト終了後~
「はあ...やっと終わった。目まぐるしい一日だったわ。みんなで来るなんて...騒がしいったらありゃしない。先生先生ってちやほやされちゃって。それに自衛隊の人も来るし...。ホシノ先輩、校舎の一件があるからってあの人たちが来るように上手いこと吹き込んだに違いないわ!」
帰り道で独り言をつぶやくセリカ。
「...ふざけないで。私はまだ、校舎の件も先生の件も認めてないから」
そんなセリカに視線を向ける輩達がいた。赤と黒のヘルメットを被っている集団、カタカタヘルメット団だ。
「...あいつか?」
「...はい、そうです。アビドス対策委員会のメンバーです」
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「...そういえば、この辺も結構人がいなくなったなあ。前はここまでじゃなかったのに」
辺りを見回しながら歩く。
「治安も悪くなったみたいだし...。このままじゃダメだ。私たちが頑張らないと...そして学校を立て直さないと...。とりあえずバイト代が入ったら、利息の返済に充てて...」
そんなことを考えていると、突然セリカは道を阻まれる。
「...!?」
阻んできたのは、カタカタヘルメット団だった。
「...何よ、あんたたち」
そう問うセリカに、赤いヘルメットをかぶった奴が聞く。
「黒見セリカ...だな?」
「...カタカタヘルメット団?あんたたち、まだこの辺をうろついてんの?」
元々機嫌が悪かったこともあって、セリカは戦闘態勢に移行する。
「ちょうど良かった。虫の居所が悪かったの。二度とこの辺りに足を踏み入れられないようにしてやるわっ...!!」
セリカがそう言った瞬間、突然後ろから銃弾が飛んでくる。
「くっ、ううっ!!」
「捕らえろ」
赤いヘルメットの奴が指示をすると、爆発が発生し、煙が辺りを包む。
「ケホッ!ケホッ...!」
(対空砲...?違う、この爆発音は...Flak41改...?火力支援?どこから...?ち、違う、これは...まさか...こ、こいつら、ハンパじゃない...ヤバい...意識が...)
そう考えていたのを最後に、セリカの意識は途絶えて、その場にバタッと倒れる。
「...続けますか?」
「いや、生かさなければ意味がない。この程度で良いだろう。車に乗せろ、ランデブーポイントへ向かう」
またもや赤いヘルメットの奴の指示で、車へと乗せられるセリカ。こんなことをした彼らにはこの後どんなことが起きるのだろうか...それはまた、次回のお話。