スーパーロボット大戦 未知なる宇宙ヘ   作:島田愛里寿

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今回は沈黙の艦隊ネタです!


第七話

さて、九州戦役後に日本民族解放戦線は千葉奪還作戦の準備に取り掛かることとなった。

 

 

日本民族解放戦線の戦略としては、東京・神奈川を完全に包囲した状態で奪還作戦を敢行し、陸・海・空から徹底的な攻撃を行って圧倒的な勝利を世界に見せつけようという考えであった。

 

 

とはいえその前哨戦として千葉の九十九里浜近海の制海権を日本民族解放戦線海軍は確保することを目指した。

 

 

 

上陸作戦の一環として九十九里浜を第一目標と定めていた彼らとしてはこの近海の制海権は是が非でも欲しがったのだ。

 

 

その為、周辺海域に艦艇を増派。

 

 

制海権を確保とはいかずとも、優勢な立場まで持っていくとともに各種潜水艦を派遣し、ブリタニア軍の日本占領軍への補給・増援を食い止めようという意図があった。

 

 

 

 

日本民族解放戦線海軍 タイコンデロガ級イージスミサイル巡洋艦『ヴェラ・ガルフ』

 

 

 

「なに?『ヘラクレス』所属の宇宙艦が日本近海に来ただと?」

 

 

「はい。先ほど近海にて潜水監視任務中だった潜水艦『おうりゅう』からそのように報告が上がってきました」

 

 

イージスミサイル巡洋艦『ヴェラ・ガルフ』の艦長は部下からの報告に頭を抱えた。

 

 

そりゃそうだ。なんせ千葉解放戦の為、日本民族解放戦線は陸海空共に大忙しなのだから。

 

 

おまけに先日の『ヘラクレス』との揉め事から彼らからの介入をも警戒しなければならない現状、現場はへとへとである。

 

 

にも拘わらず、またもや『ヘラクレス』所属の艦が飛行しているというのだ。

 

 

 

頭が痛くならないわけがない。

 

 

 

「で?ほかには?」

 

 

「は、また『パンドラゲート』が開いたようでして…」

 

 

「またか!まったくこの世界はどうなっているんだ…」

 

 

 

 

 

 

 

それから数時間後‥‥

 

 

「艦長!SOS信号を受信しました!」

 

 

「なに!?位置と艦名は!!」

 

 

「我が方の潜水艦『はくりゅう』です!」

 

 

「なに?『はくりゅう』は確かパンドラゲート発生後の海域調査に向かったはず‥‥」

 

 

『ヴェラ・ガルフ』艦長は部下からの報告に首を傾げた。

 

 

ここで説明しておくが日本民族解放戦線において、『パンドラゲート』が日本民族解放戦線領域内で出現した際には近海・近隣に展開している艦艇・部隊が先に赴き、近隣の調査を行う。

 

そして異常が見受けられる、もしくは何かしらの存在が確認されれば直ちに調査専門部隊を派遣する、人物の場合は直ちに保護するべしと規定されているのだ。

 

 

そして今回もその規定に従い、海域封鎖任務中であったが魚雷・ミサイルをまだ一発も撃っておらず、なおかつ出現海域に最も近かったそうりゅう型潜水艦の『はくりゅう』が派遣されたわけなのだが…。

 

 

「幸い轟沈したというわけではなく、潜航不能となったようで通信もつながっています」

 

 

「分かったこっちに回せ。あ~『我、タイコンデロガ級イージスミサイル巡洋艦のヴェラ・ガルフ。『はくりゅう』応答せよ。なにがあった?』」

 

 

『日本民族解放戦線海軍そうりゅう型潜水艦『はくりゅう』発!『パンドラゲート』発生海域近海を調査潜航中に海中で何かに衝突!!潜航不能となった!!』

 

 

「『了解した。直ちに潜水救難母艦の派遣を打診するとともに本艦も急行する』副長、聞いての通りだ。我が『ヴェラ・ガルフ』は直ちに反転。『はくりゅう』救援と『はくりゅう』に損害を与えた…おそらく潜水艦であろうが、その不明艦の探査に赴く。僚艦の『レイク・エリー』『ケープ・セント・ジョージ』にも伝えろ」

 

 

「Yes,sir!!」

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに後日発覚するのだが、これは『パンドラゲート』を通過してしまった『TDD-1 トゥアハー・デ・ダナン』が事態把握のために潜伏潜航中だったのだが、『はくりゅう』側が気づかずに正面衝突してしまったのだ。

 

 

『トゥアハー・デ・ダナン』艦長のテレサ・テスタロッサは直ちに現海域からの退避を下令。

 

 

65ノット以上の快速でもって現場海域から離脱を開始していた。

 

 

 

『ヴェラ・ガルフ』と『レイク・エリー』『ケープ・セント・ジョージ』は必死に急行したが、この次元の違う海中航行速度に追いつけずに取り逃がしてしまう事態となってしまった。

 

 

なお、日本民族解放戦線海軍の数少ない原潜も数隻が『トゥアハー・デ・ダナン』の離脱予想進路上に展開していたので追跡戦に参加したが、そもそも最高速度を誇る『原潜 やまと』でも35ノットが限界なのでたとえ発見しても追いつけなかっただろうが…。

 

 

 

・日本民族解放戦線 総司令部

 

 

「なるほど‥‥。つまりその不明艦はすでに領海外に出てしまい追跡困難になったと…」

 

 

『申し訳ありません』

 

 

「いえ、それほどに性能差があるのでしたら無理もありません。あなた方は海域封鎖を続行してください」

 

 

『了解しました!』

 

 

総司令部にてゆかりは九十九里浜近隣海域封鎖作戦中の現場指揮官からの報告を受けていた。

 

 

 

「ふぅ。まさかまた新たな勢力が出現とは…。御前会議で決まったことですがやはり時期を早めると共に投入戦力を増強すべきですね」

 

 

 

そう言いながらゆかりはある地図を見ていた。

 

 

 

それは千葉県の地図であった。




次回 千葉解放作戦準備

次回も明日の午前八時ごろを予定していますのでお楽しみに!

アーム・スレイブ(AS)とレイバーが戦うシーンを今後書く予定なのですが、M9ガーンズバックや傭兵のASと善戦するレイバーはどれがいいでしょうか?

  • 99式空挺レイバー ヘルダイバー
  • HAL-X10
  • AV-0 ピースメーカー
  • AV-X0 零式
  • クラブマン・ハイレッグ
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