宇宙で艦隊の回収を行っていた頃…
北海道の東部のある街を悲劇が襲おうとしていた。
北海道 釧路市
「ん?なんだあれ?」
この日の夜。釧路市民はいつも通り、灯火管制下にありつつも寝床に就こうとしていた。
そこに‥‥
「あ、悪魔ぁ!?」
なんとコウモリの翼のようなものが背中にある化け物が大群で襲来してきたのだ。
『空襲警報発令!!!発令ぃぃぃぃ!!!!』
ウッウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
この事態に釧路市民は大混乱に陥った。
多くの市民が寝床に就く直前であったこともあって、避難が遅れに遅れたことや、初動対応に当たった警察の部隊が暴動対策装備の機動隊や現実の銃器対策部隊に近い部隊のみで対応を試みて市民の前で壊滅したことも混乱に拍車をかけたと言えよう。
さらに近隣の軍の基地には有力な部隊がおらず、臨時で特車二課が動員されたものの、数が足りないのは言うまでもない。
※一応、銃弾やリボルバーカノンの弾丸は効いたので、とある特車二課員が『相手が死ぬと分かっただけでも儲けもの』と言ったとか。
おまけに特殊部隊の大半は対ブリタニアや黒の騎士団への諜報活動中、もしくは軌道エレベーターで軌道港に派遣されているので人手がない。
即座に設置された現地の戒厳司令部では、臨時の対応策として‥‥。
『東北警備保障 TSS』と練兵中であった第二空挺団に動員を要請した。
東北警備保障 釧路支部
『こちらTSS釧路支部司令部!動員要請を受諾!Mi-24ハインド隊を先発させる!』
「おい!ASとかいうやつをレストアした部隊はどこ行った!」
「『AS 96式改』を専用の輸送ヘリと一緒に装備した隊か?第二空挺団のとこに行っているよ!!」
第二空挺団 根拠地
『こちら道東司令部。戒厳司令部からの救援要請受諾!第二空挺団およびTSS所属の空挺AS隊、これより離陸する!』
『道東司令部より戒厳司令部へ。釧路市近隣を飛行する各航空機を釧路市を中心にして知床もしくは国後島へと退避させたし!』
この時、第二空挺団からは99式空挺強襲レイバー『ヘルダイバー』が動員され、TSS所属の空挺AS隊はパンドラゲートから回収してレストアしたASの96式改を専用の輸送ヘリごと動員した。
さて、釧路市に視点を戻そう。
釧路市は戒厳令下にあるものの、鎮圧どころか対応は遅々として進まなかった。
現地警察及び特車二課のレイバー隊は、機動隊や釧路市駐屯の歩兵部隊と共に必死に対応していたのだが、元々数が多い上に、対人戦闘や暴徒鎮圧しか想定していない部隊でどう対処しろという話な訳である。
「はてさてどうしたものかねぇ‥‥」
「隊長!黄昏ている場合じゃないでしょ!!」
特車二課第二小隊隊長の後藤喜一は煙草を吸いながらそうぼやくが、篠原遊馬がツッコむ。
ここで説明するが、相手はサクラ大戦シリーズに登場する降魔である。
見た目が某有名映画のエイリアンにどことなく似ている気がしないでもないが、常人が相手にして勝てる相手ではない。
おまけに大きさは大小様々で、猫サイズ〜自動車サイズ〜ゴジラレベルの怪獣サイズと面倒極まりない。
むしろ、リボルバーカノンやライフル弾がよく効いたという方が自然である。
一応、大和解放軍が開発し、日本民族解放戦線でも評価運用試験中であった『新型戦術機 蒼莱』も急行中ではあるが、効果があるかは怪しい。
こういうときにヘラクレスを呼べればよかったが、現在各国からの圧力を受けたエナストリアがEUからの監督の下で組織再編中であるので行動不能。
おまけに未確認情報であるが、化け物の頭部部分が人に取り憑いて化け物になったという話もあるので、下手に近接戦を仕掛けられない。
まるで某バイオハザードな街にある一般警察のような対応を強いられているわけだ。
「篠原、そうは言うがな?この状況下で黄昏てでもいないと精神が休まらないよ?」
「んなことしている場合じゃないでしょ!今は前線で太田や野明たちが頑張ってんですから、しっかりしてください!!」
前線
『往生せいやー!!!!』
バキュン!バキュン!!(リボルバーカノン乱射)
『太田!弾はもっと慎重に消費しなさい!!』
『太田君!二時方向!!』
『うおっと!?』
『太田さん!こいつぅ!!』
バジジジジ!!(電磁警棒)
『特車二課の方々に負けてられっか!元ヴァルキューレの誇りを見せろーーーー!!!』
特車二課の面々は必死に中型の降魔駆除に当たっており、元ヴァルキューレや元ゲヘナ風紀委員たちで構成されていた一般パトレイバー隊も連戦で疲弊していたが、何とか戦線を維持していた。
『第五戦車隊はどうした!』
『奴らを近づけるな!寄生されたら助けられんぞ!!』
しかし、いくらこちらからの攻撃が効果があるとはいえ、母数が違う。
戦車隊にヘリ部隊、空挺団、AS隊、戦術機隊、歩行戦車隊が続々と到着して対処に当たるが、限界が見え始めていた。
そんな時‥‥
『あれ?』
『どうした!?』
『いえ、なんかすっごい小さなロボットが近接戦で化け物どもを狩っていまして‥‥』
『‥‥おまえ気でも狂ったか?』
次回は閑話と言う名の設定です!!