スーパーロボット大戦 未知なる宇宙ヘ   作:島田愛里寿

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第九十三話

釧路市における騒動はさすがに放置できないと判断した大本営は、弦巻マキ大将を筆頭に鎮圧部隊を各地から派遣することになった。

 

 

 

 

ん??何故、総司令官であるはずの結月ゆかりではないかって?

 

 

 

 

 

理由は単純である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また倒れたからだ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大本営

 

 

 

「ちょ~ちょちょちょちょちょい!!待たんかい!!」

 

 

 

 

札幌市の大本営にて琴葉茜少将が事情を伝えに来た島津妙高中将(九州解放戦線では軍階級が無かった為、とりあえずという形で任官)にツッコミを入れた。

 

 

 

「なんや!?またゆかりはんはぶっ倒れたんかいな!?」

 

 

「はい…その通りです」(--;)(頭抱え)

 

 

 

妙高は頭を抱えながらそう言う。

 

 

 

 

ゆかりはヘラクレスの再編問題にあれこれ指示を出しつつ、復興政策の書類・予算決済処理。各地の軍の再配置に三大レジスタンス連合を統合して国家を正立させるために各所に根回しと説得。

 

 

さらに新国家における政治体制についてトラブルが生じたのだ。これまで通りの軍事独裁体制を推進していた日本民族解放戦線と、戦前の民主体制に戻すべきとして動いていた大和解放軍との方針の違いから揉めてしまい、博麗霊夢総帥を筆頭とした幹部への説得。

 

 

おまけに黒の騎士団が率いる超合衆国への警戒とエナストリア等の一応は中立化している国々への外交方針の決定‥‥‥‥‥‥。

 

 

 

 

 

 

はっきり言って過労状態であったのだ。

 

 

 

 

 

ここにきて異世界の艦隊来訪と生存者への救助・病院への搬送指示と搬送先への警備体制強化・防諜指示・緘口令の命令でヘトヘト‥‥。

 

 

 

 

そこにとどめを刺すかのように釧路市に対する化け物の大軍による空襲。

 

 

 

 

 

 

 

 

頭の処理が追い付かなくなり、執務室で倒れてしまったのだ。

 

 

 

 

後継者問題はかねてよりあったが、代行者問題も露呈したために各所に書類処理の分散や自分で判断するようにしていかなきゃいけないなとマキやあかり、茜・葵たちは思いつつも、事態の対処は急がなければいけない。

 

 

 

釧路市にはすでに新型戦術機の蒼莱や各種空挺団・AS隊・レイバー隊が急行しているが、対処が追いつくかは怪しいところ‥‥。

 

 

 

 

 

 

 

結局、不知火カヤ少将に休暇から戻ったばかりのアリウス連隊と元SRTのFOX小隊や軌道エレベーターで異世界から来た艦隊の生存者を連れて来た『S.H.A.R.K.S』全員を動員。

 

 

 

さらに各地にいた大洗レイバー大隊を筆頭とするレイバー隊を各地の基地から動員。

 

 

 

急ぎ、釧路市に向かうように厳命した。

 

 

 

 

 

 

※ちなみに超AIに匹敵する足立レイは降魔を科学的に理解できないが、実際にいる上に騒動を起こしているということに処理落ちを起こしていたので役に立たず‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方‥‥。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北海道 釧路市

 

 

 

降魔に寄生されてしまった者以外の市民の完全避難が完了していた釧路市は現在、文字通りの戦場と化していた。

 

 

 

 

降魔との戦いは苛烈そのものであり、各地で戦車隊や自走砲・ロケット砲車を装備した特科隊による砲撃。

 

 

警察レイバー隊や空挺レイバー隊による各種携行火器による迎撃戦。

 

 

歩兵部隊による火力による封じ込めと洋上に展開していたキーロフ級重原子力ミサイル巡洋艦『ピョートル・ヴェリーキイ』からのP-700「グラニート」の苛烈な攻撃によって市街地は瓦礫の山と化していた。

 

 

 

 

 

 

 

‥‥ん?守備隊の攻撃の方が釧路市街地にダメージを与えているって???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細かいことは気にするな!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というより、元々この釧路市にいた歩兵部隊の他に救援に即応出来たのは警察のレイバー隊や機動隊を除けば、欧州連合より旧式化していたからという理由で格安で購入し、普段は演習の際に標的役を担当していて二線級扱い状態であったT-72戦車ぐらいであったので、こうでもしないといけなかったのだ。

 

 

 

新鋭の戦術機部隊も到着し始めていたが、大型のタイプは兎も角。小型種相手には小魚を牛刀で捌こうとするような物。

 

 

 

 

手間取っていた。

 

 

 

そんな中、市街地では謎の小型機数機が降魔相手に善戦していた。

 

 

 

 

 

 

「はぁ!!…ふぅ。この一帯の降魔は掃討出来たようですね。‥‥しかしここは一体?」

 

 

そう言いながら謎の小型機体‥‥霊子甲冑を操るのは『真宮寺さくら』である。

 

 

彼女や歌劇団の面々は、帝都にて謎の穴に巻き込まれてしまった。

 

 

 

そして気が付けば、霊子甲冑を纏いながらこの釧路市にいたというわけだ。

 

 

 

おまけに周囲には大量の降魔。

 

 

 

訳が分からなかったが、降魔を見逃すわけにはいかない。

 

 

 

 

そうして彼女や帝国華撃団・降魔迎撃部隊「花組」の隊長にして帝国海軍軍人の『大神一郎』が率いる花組の面々は降魔退治を行っていたのだ。

 

 

 

 

とはいえ、蒸気機関に霊子水晶を併用し、人間のもつ霊力を動力とするという霊子甲冑はこの世界からすれば非常識。

 

 

おまけに釧路市の守備隊は各所で分断されてパニック状態であり、ブリタニアによる生物兵器攻撃だと思い込んでいた各地の兵士たちは霊子甲冑相手に発砲。

 

 

 

錯乱状態であったことから被弾した機体はいなかったが、彼女たちは多少なりともショック受けていたのは言うまでもないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁ、十分後に事態に気づいた釧路市戒厳司令部から彼女たちを回収するように指示が出て、特車二課の面々に建前上の拘束をされて司令部に出頭。

 

 

 

大本営から来たばかりの不知火カヤから土下座を伴った謝罪と協力要請を受けて花組一同は困惑したものの、快く承諾したのは言うまでもない。




次回 釧路市戒厳令解除
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