スーパーロボット大戦 未知なる宇宙ヘ   作:島田愛里寿

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EUと怪獣の始末です!



・シャンブロ(機動戦士ガンダムUCに登場したMA)磐梯山さんからのご提案

欧州連合が開発した水陸両用の大型試作機動兵器。元々はパンドラゲートから回収した残骸をリバースエンジニアリングしていた代物であるが、神聖ブリタニア帝国軍による侵攻によってフランスが陥落したため、急ぎ再武装を施したうえで実戦投入を行った。

とはいえ、元々は超能力者が一人で運用することを想定されていたようであるが、『んな不安定かついるかどうかも分からない人材に頼る兵器なんぞの為に予算出せるか!』や『そんなパイロットが暴走したら現場で巻き添えが発生するかもしれない機体なんぞ御免だ!!』と欧州連合陸軍と欧州連合参謀本部、欧州連合の各種兵器技術本部・欧州連合政府財務部からの猛抗議を受けたので、五人で砲手や索敵を分担して制御することとなった。


性能はすさまじいものであり、単機で一個師団以上の戦闘能力を有するとまで評されて戦線投入もされているが、機体が陸上戦艦クラスにデカい上に運用できる戦線が限られる。おまけに生産コストが著しく高く、一機建造するのに原発数基建造する方が安上がりとまで揶揄された為に増産計画は白紙となった。


第百六話

MUTOとゴジラの格闘戦が終わった日から翌日。

 

 

 

日本皇国軍は面倒な後始末に追われていた。

 

 

なんせMUTOのうち、雌である一体はグアム島にあるからまだ対処は楽だが、

 

 

※楽ではない。

 

 

 

雄はキーロフ級重原子力ミサイル巡洋艦『フルンゼ』のマストに突き刺さって絶命したせいで始末に困るのだ。

 

 

そもそもフルンゼ自体が大破状態な上に、MUTOの自重で喫水線が危険なレベルで下がっているのだ。

 

 

雌の方は最悪焼却滅菌するとしてもまずは雄をフルンゼから引きはがす、もしくは切断&解剖しつつ撤去しないといけないので、本土に回航することも検討したが、万が一変なウイルスでも付着していたらパンデミックやらバイオハザードやらが起きかねない。

 

 

その為、本土からレイバー等を総動員してグアム島内にて臨時の洋上ドックを設営した上で引きはがす作業を行わなければならなかった。

 

 

※ちなみにゴジラ対MUTO戦の最中にグアム島からヘラクレスが回収した核弾頭はこの作業の間に日本皇国に引き渡されたが、暗に『このような兵器は存在していいものではないから廃棄したほうがいい』と言われたそうな…。

 

※さらに言えば、移民団の若手強硬派も行方知れずという有様。

 

 

 

 

さて、一旦EU(欧州連合)の現在について見ていこう。

 

 

 

現在、欧州戦線は膠着状態に近かった状況が動いていた。

 

 

 

元々、欧州戦線に展開していた神聖ブリタニア帝国軍はシュナイゼル派であったこともあり、さっさと欧州を片付けて本土をルルーシュ皇帝派から奪還しようとしていた。

 

 

しかし、何を思ったのか何度攻撃を行っても突破できなかったライン要塞線を力技で突破しようとした結果、猛反撃を食らって五個師団が消滅。

 

 

さらに欧州連合が投入した新兵器である『シャンブロ』が搭載している大口径メガ粒子砲によって都市ごと壊滅した師団や旅団、騎士団もいたほどである。

 

 

現在、欧州連合はフランスの東側の奪還が叶い、パリへの攻勢を強めていた。

 

 

パリへの突入を巡っては様々な思惑がうずめいていた。

 

 

 

パリ近郊

 

 

 

ドガアアン!!

 

 

「決して退くな!!花の都パリは我ら自由フランス軍が解放するのだ!!」

 

 

 

そう言って欧州連合所属である自由フランス軍を鼓舞しながら指揮を取るのはド・ルーゴ将軍である。

 

 

彼は大いに焦っていた。

 

 

旧ユーロピア連合に愛想を尽かして欧州連合軍派であったフランス将兵たちで構成された自由フランス軍はライン要塞線の最前線で約半年間戦い続けていた。

 

 

対してパリ市内でレジスタンス活動をしていた者達は多種多様。

 

 

旧ユーロピア連合復権を掲げる市民や共産・社会主義者、自由主義者等々‥‥。

 

 

パリを奪還した者こそが…戦後の欧州の一員となるフランスの政権を握ると言っても過言ではない‥‥!!

 

 

 

パリ市内に突入した自由フランス軍のルクレール戦車隊は戦術機部隊やKMF部隊と共に、砲撃を行いながら随伴歩兵部隊の支援の下、神聖ブリタニア帝国軍やユーロ・ブリタニア軍との交戦を開始した。

 

 

 

「ひるむな進め!!目標の敵司令部があるホテルまであと三ブロック!!」

 

 

しかし、勢いに任せて突破できるほど神聖ブリタニア帝国軍も甘くはない。

 

 

ドガアン!!

 

「ルクレール08が!!!」

 

 

「くっそ!!神ブリカスの奴らめ!!パリから出ていけぇ!!」

 

 

※『神ブリカス』とは神聖ブリタニア帝国軍への俗称。反神聖ブリタニア帝国感情が強い各国で使われている。

 

 

ルクレール戦車の一両がKMFグロースターに撃破されたが、残っていたもう一両が体当たりを行い、撃破した。

 

 

しかし‥‥

 

 

 

パン!!

 

 

「しゃ、車長!!こ、こちらルクレール06!!車長戦死!!後退する!!」

 

 

 

「はぁ!?クッソ!!最後の戦車まで!!」

 

 

 

随伴していた自由フランス軍歩兵第五連隊第三中隊所属第一小隊は戦車三両と共に突入したが先の戦闘で一台が撃破され、KMFを破壊したもう一両は車長が狙撃兵の攻撃を受けて後退。

 

最後の一両も多数の被弾によって破壊はされなかったが、後退を余儀なくされた。

 

 

 

 

とはいえ、自分たちがパリ解放の栄誉を得るのだと息巻いた彼らはそのまま突撃を敢行し、神聖ブリタニア帝国とユーロ・ブリタニア軍によるパリ連合司令部に突入。

 

 

 

解放し、旗を掲げた。

 

 

 

 

 

 

ここまで見ると、欧州連合も順調に戦況を動かしているように見えるが、欧州連合の経済も疲弊していた。

 

 

 

元々、ユーロピア連合時代で長年にわたって汚職やら何やらで経済や景気が疲弊していたのをアドルフ・ゲッペルスや彼の同士らの協力で無理やり立て直したのだ。

 

 

不安な面もあった。

 

 

おまけにその後にユーロ・ブリタニアと神聖ブリタニア帝国との戦争だ。

 

 

欧州連合の規模も参加国が増えたことで多少は余裕が生まれたが、流石にもう戦う余裕がなくなって来た。

 

 

 

 

かといって神聖ブリタニア帝国は二派に分裂してもなお、戦うことが出来る国家だ。

 

 

このまま正面きっての戦いを続けても先に自分たちの方が息切れを起こす。

 

 

 

パリ解放の報告を受けたアドルフ・ゲッペルスは日本皇国の実質的なトップに近い結月ゆかりと極秘会談を行い、ある提案を行い、ゆかりを驚かせた。




次回 一時休戦??
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