スーパーロボット大戦 未知なる宇宙ヘ   作:島田愛里寿

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東南アジア方面のお話


停戦期間
第百十話


さて、世界が一応は平和になった。

 

 

かに思われたが、それはとんだ大間違いである。

 

むしろ、大国対大国の構図の戦争が落ち着いたことでその余波と言う形で飛び散った火の粉が燃え上がっていた。

 

 

『諸君!我がインドは独立を勝ち取るときが来たのだ!』

 

 

『フィリピン市民よ!立ち上がるときは今ぞ!!』

 

 

まず、インドとフィリピンにて独立運動が過激化。

 

 

それに続いてブルネイ・インドネシア・マレー・ミャンマーといったブリタニア軍のシュナイゼル派やナナリーたちが身を寄せているトロモ機関のあるカンボジアを除いた全東南アジア諸国が決起したのだ。

 

 

現地ブリタニア軍は決起軍はほとんどが民兵で、武装も大したこともないと楽観視していたが‥‥

 

 

とんでもない間違いであった。

 

 

 

 

ドガアアアン!!

 

 

「うわぁあああ!?」

 

 

「な、なんであいつら戦車なんか!?」

 

 

「KMFやヘリなんかも持っているぞ!?」

 

 

欧州連合や日本皇国にて停戦条約締結まで増産されていた兵器群が軍事費削減から余ってしまい、ブリタニアへの嫌がらせや資金確保もかねて東南アジア諸国の独立派へ格安で売られた上、教官と言う体で現役の軍人も派遣されていたのだ。

 

 

戦車はさすがに新型の17式を送るわけにはいかないので、欧州連合のロシア管区にて生産されていたT-72やT-90等が回された他、KMFとして河城先進技術工業製の「紫雲」、Mi-35「スーパーハインド」等が送られていたのだ。

 

 

これに乗るレジスタンス兵も歴戦の兵士たちからの教育を受けているので、損害は多いものの、多くの戦果を挙げていた。

 

 

 

これには流石のシュナイゼルも顔を顰めたものの、生き残っているナイトオブラウンズの内、「ジノ・ヴァインベルグ」「ドロテア・エルンスト」「アーニャ・アールストレイム」「ノネット・エニアグラム」「ルキアーノ・ブラッドリー」とシュナイゼル派についたほぼ全員を各地に派遣して無理やり鎮圧するというやり方で対応した。

 

 

しかし、正規戦ならともかく非正規戦である。

 

 

ナイトオブラウンズはともかくとしても‥‥

 

 

 

『ぐわぁ!?』

 

 

『く、くっそ!?どこだ!?』

 

 

東南アジアのジャングルである。

 

 

KMFのような大型兵器が運用しきれる環境ではない上、鬱々として湿気もすさまじい環境。

 

 

WW2時代ならともかく、精密機械で構築された今の兵器にとっては天敵だ。

 

 

 

おまけに日本での戦いで何も学んでいなかったのか、市街地やビルがある街を破壊しつくして余計に面倒な事態を招いた。

 

 

 

ドガアアアン!!

 

 

『ぐわああああああ!?』

 

 

市街地は非正規戦の代表例だ。

 

 

廃ビル内にはRPGを持った民兵が潜み、下水道を経由してレジスタンス兵はどこからでも出現する。

 

 

おまけに一見するとただの集落でも丸ごと反ブリタニア派であったり、集落内の何人かがレジスタンス兵であったりもするのだ。

 

 

 

 

まさにベトナム戦争がこの世界で再現されたと言っても過言ではない。

 

 

そもそも、ブリタニア軍がこれまで勝利を重ねてきたのは正規戦のみだ。

 

 

非正規戦相手では火力で圧殺し、他の抵抗組織を生まないような力を誇示していたからに過ぎない。

 

 

 

しかし、その傲慢さゆえに油断しきって背後を突かれたり、寝技に持ち込まれて敗走する例が後を絶たなかった。

 

 

 

彼らを支えていたのはナイトオブラウンズの強さと自分たちの自信過剰さのみであった。

 

 

 

とはいえ、それでも一部の地域では優勢であるのだから、流石としか言えないが…。

 

 

 

まぁ…。

 

 

 

ドガン!ドガン!

 

 

「ういしょっと!これで何機目だ?」

 

 

 

「もう十機はやったんじゃねえか?」

 

 

 

日本皇国から『S.H.A.R.K.S』が傭兵という扱いで派遣されており、彼女たちも停戦期間中はここで荒稼ぎしつつ地形情報を得るつもりだったので、シュナイゼル派も苦しい期間になるのは言うまでもないだろう…。

 

 

 

ちなみに台湾は一気に決起をする計画らしく、着々と準備を整えているとだけ明記しておく。




次回 日本における犯罪の今


次の展開はHOS暴走にするか、それとも廃棄物を先にするか‥‥。
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