スーパーロボット大戦 未知なる宇宙ヘ   作:島田愛里寿

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・この世界での青函連絡船


元々、青函トンネルは存在しているが、基本的に独立戦争時にもっぱら軍用として運用していた関係で、民間用の物資輸送の為に使用するには暫くかかると見られた。


その為、『さんふらわあ さっぽろ』等の戦前に設計された車両も輸送可能な大型フェリーの設計を流用する形で設計された中型船の青函連絡船が約十五隻就役・運航している。

対空装備やレーダーを最新型の物を装備している他、安全性に気を使っている上に事故が起きた際に人命救助が行えるまで耐えることが出来るように当初から設計されている。


第百十三話

新潟で侵略者への対応が始まったが三時間だけ時間を戻す。

 

 

 

・北海道 青森県 津軽海峡 洋上

 

 

津軽海峡の洋上では旅客・自動車フェリーである『さんふらわ』シリーズを基に設計された『第六青函連絡船』が航行していた。

 

 

 

第六青函丸 艦橋 操舵室

 

「両舷前進十速~」

 

 

「気を付けろよ?津軽海峡は潮の流れが不安定だし、機雷が残ってるかもしれないんだから…」

 

 

第六青函丸の艦橋では船長が操舵手に気を付けるように言い含めていた。

 

 

青函トンネルが開通して以降、青函連絡船の航路は廃棄されていたが青函トンネルが独立戦争以降、ほとんど軍用として活用されていた上に戦時に結構荒っぽい扱いをしたり点検を怠っていたことから民間の鉄道が使用するには危ういということから青函連絡船が復活したのだ。

 

 

鉄道車両を輸送するのは『第一~第五青函丸』であり、第六青函連絡船を含めた『第六~第十五青函丸』は民間車両を輸送することとなっている。

 

 

 

この日、津軽海峡は通常ではありえないレベルで霧が濃い為に第六青函丸は『みずとり型駆潜艇 みずどり』の先導兼護衛を受けつつ航行していた。

 

 

「船長、あと少しで公海に出ます。あと第七青函丸と第七の先導艦の『やまどり』とすれ違う予定です」

 

 

「分かった。くれぐれも慎重に頼むぞ?まったく…、何でよりにもよってレーダーまで不調なんだか…」

 

 

この日、朝点検したはずの航海用レーダーが陸奥湾を出た直後から不調であり、それは先導艦である『みずどり』も同様であった。

 

 

霧が深く、レーダーも不調であれば普通は港に引き返すべきであったが、北海道に輸送する予定の食料等を満載したトラックを複数積載した関係からそう言うわけにも行かなかったのだ。

 

 

 

 

 

 

第六青函丸 艦橋見張り所

 

 

「ん~~??」

 

 

「んぁ?どうした??」

 

 

第六青函連絡船の見張り員の内の一人が霧の先に何かを見たのか頭を傾げた。

 

 

未だこの船は津軽海峡のど真ん中のはずだ。

 

 

「船長!こちら艦橋見張り所!まだ津軽海峡の真ん中ですよね!?」

 

 

『ああ?そのはずだぞ?どうかしたのか??』

 

 

「い、いえ。なんかとんでもなくでっかいものが前方に…」

 

 

『はぁ?』

 

 

 

 

この後、約五分後に第六青函丸はその謎の物体に衝突することとなったのは言うまでもないし、函館港から出港していた第七青函丸も反対側からその物体に追突したのは言うまでもなかった。

 

 

 

 

 

 

二隻の青函連絡船が起こした追突事故は護衛についていた『みずどり』『やまどり』からの急報ですぐさま津軽海峡防衛の要である『津軽要塞』に伝えられた。

 

 

また、津軽要塞の防衛司令官は独断で決断してはいけない案件がかかわっているかもしれないと直感で判断し、救難活動を指示しつつも、大本営に急報を伝えた。

 

 

結果、一週間の休暇中であったゆかりが押っ取り刀で駆けつける羽目になったのは言うまでもなく、新潟方面がおざなりになってしまった遠因ともなった。

 

 

 

 

 

 

 

まぁこの遭遇が新潟のゴタゴタを面倒ではありつつも解決する手段になったとはこの時は誰も予想していなかったが‥‥




次回 接触


今回登場したのはドーラドルヒさんから以前提案があった地球防衛軍(地球防衛軍5・6)の要塞空母&潜水母艦となります!
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