スーパーロボット大戦 未知なる宇宙ヘ   作:島田愛里寿

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第百二十二話

第四方舟への突入に際し、特車二課第二小隊と第三小隊がヘラクレスと共同で突入することになったので、第四方舟近郊の沿岸部にある大型倉庫内でヘラクレス側の面々との作戦会議が行われていた。

 

「いい?俺たち第二小隊が方舟内部に突入するにあたっては揚陸艇を使用する許可が下りたんでそれを使う。第三小隊の面々は万が一に備えて方舟と陸を繋ぐ海中トンネルと橋の警備・地上ゲートの警戒。ヘラクレスの皆様は地上ゲートからの突入をお願いします」

 

第二小隊隊長の後藤はいつも通りの感じで説明をしていた。

 

 

この会議は最終確認を兼ねているので全隊員は無論、ヘラクレス側の作戦参加全要員もいた。

 

 

忌憚のない意見を求めているともいえる。

 

 

「ホシノ・ルリです。よろしいでしょうか?」

 

 

「はいはい。なんでしょうか?」

 

 

「我々の機体には飛行可能な機体が複数います。方舟外部から乗り付けることは出来ないのでしょうか?」

 

ルリの意見も最もである。

 

何だったら、最上階に乗りつけて洋上の構造体を爆砕ボルトでさっさと解体してHOS暴走の危険性を排除してから地下のゾンダーやらDG同盟を制圧したほうが楽だ。

 

 

とはいえ、そうも言えない状況であるのだ。

 

 

「それがそう簡単でもなくてね?篠原、プロジェクターであれの写真を」

 

 

「はい!」

 

 

後藤の指示を受けた遊馬がPCを操作してある機体の写真を写した。

 

 

それはずんぐりとして装甲が厚そうな機体である。

 

 

「これは…もしや…」

 

GGG長官の大河幸太郎は見た覚えがあった。

 

 

「13式戦術歩行強襲攻撃機『海神』、本来は敵前強襲上陸作戦用の水陸両用機なんですよ。なんでもテロ警戒用に方舟最上階に四~八機配置していたそうなんですが、HOSに感染している可能性が高いそうで…」

 

 

120mm滑腔砲2門・ミサイルランチャー6基・36mmチェーンガン12門という重武装機体だ。上陸作戦の機会が減った事や整備に手間がかかる事、また洋上付近で潮風に吹きっ晒しになる状況でも早々錆びないという点から、各地に建設されている方舟警備用として過剰生産分の機体が転用されていると大河も聞いていたが、まさかここで問題になるとは思わなかった。

 

 

「通常、乗員がいる場合は方舟最上階には規定として四機が配置され、後の二~四機が最上階付近と地下階層入口付近をウロウロしているそうです」

 

 

「乗員は居ないはずでは?」

 

 

「はい。ですが、HOSやゾンダーの影響で通常の業務記録を基に行動する可能性が否めないので、万が一に備えてです。ヘラクレス側の皆様もご注意をお願いします。まぁ、対人用には設定されていないので人相手には発砲しないようにシステムロックが掛かるそうですが過信しないように」

 

遊馬の注意にヘラクレス・二課問わず、ほぼ全員が顔を青くしていた。

 

 

「まぁ、あと数時間で台風が上陸するんでさっさと済ましましょ?」

 

 

 

その後藤の言葉で作戦が開始された。

 

 

 

 

 

 

 

特車二課とヘラクレスが第四方舟に乗んで三十分後、一部の沿岸部開発復興区域では事態が発生し始めていた。

 

 

 

『第四工区にて無人のはずのレイバーが暴走!』

 

 

『第一戦術機甲中隊を向かわせる!』

 

 

『おい!!格納庫で整備予定だった戦術機が動いているぞ!!誰が乗ってる!!』

 

 

「いや、あれは無人機や!さっさと片づけい!!」

 

 

『わ、分かりました!って!なんてこった!!ありゃ屠龍じゃねえか!!』

 

 

『歩行戦車も数台が暴走を始めました!!おい!あの機体は第四方舟で整備してなかったはずだろうが!!』

 

 

『確認したら警備に当たったことのある部隊所属だったようです!どうも機体のシステム更新が自動で行われたとか…』

 

 

 

 

琴葉姉妹らが現場指揮をする傍ら、ゆかりたちは頭を捻っていた。

 

 

凄乃皇・三型を破壊した最重要容疑者の金髪の胡散臭い雰囲気をした青年が一向に見つからないのである。

 

「あの『ピー』『ピー』『ピー』野郎…。どこに行ったんですか…!」

 

 

※あまりにすごい罵倒なので規制を入れさせていただきました( ̄▽ ̄;)

 

 

「ゆかりん…。言ったらまずい言葉を連続して言わないで…(-_-;)」

 

 

マキはゆかりの罵倒に引きつつも各所に指示を出していた。

 

 

九州方面は島津妙高中将に中国・四国の統制は博麗大将に任せており、各所ともにHOS感染機体への対処を迅速に行っていた。

 

 

「そ、そう言えばゆかりさん。この青年に心当たりがあるんですか?」

 

あかりはゆかりのあまりの罵倒っぷりや何か知っている雰囲気からそう聞いた。

 

 

「ああ、お二人には話したことがありませんでしたね?私、一回この男から口説かれたことがあったんですよ」

 

 

 

「「はぁ!?」」

 

 

その言葉にマキやあかりは驚愕した。

 

 

一体いつの間に!?という感情とあのゆかりん・さんが!?という印象があったのだ。

 

 

「…何か引っかかりますが、まぁいいでしょう。北海道解放後ぐらいに地下司令部を歩いていた際に突然現れましてね?変な口調で神の如く振舞って口説いてきたんですよ」

 

 

ゆかりは嫌な事を思い出いたような表情で続ける。

 

 

「まぁ、気色悪いと思いましてね?『恋人にならないか?』なんて言ってきたので『結構ですよ。この変態』といって私が愛用している拳銃の『デザートイーグル(Mark XIX .50AE)』で脳天に.50アクション・エクスプレス弾(12.7×33mm)を七発全弾叩き込んだんですよ。生理的にも無理でしたし」

 

ゆかりのすさまじさにマキやあかりはもとより、琴葉姉妹や司令部勤務の職員たちも引いた。

 

 

「そしたら死体が無くて消えていましたからね?何か怪しいと踏んでしばらくの間は拳銃片手に指揮していたぐらいです」

 

 

ゆかりの説明に因縁があったことを理解した司令部要員達であった。

 

 

 

とはいえ、HOSの暴走が多発し始めたので、第四方舟方面の者達に期待するしかなかった。




次回 DG同盟の目的?
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