スーパーロボット大戦 未知なる宇宙ヘ   作:島田愛里寿

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あけましておめでとうございます!!


第百二十三話

さて、ここで悪役連中に視点を移そう。

 

 

第四方舟地下第一階層 レイバー整備・部品製造エリア

 

この階層ではレイバーの部品製造や整備点検を行っている。

 

基本的にはメーカーから取り寄せた部品で整備を行うのが常だが、方舟が建設される地域では規格外レベルの数のレイバーやロボットが常時稼働する為に部品損耗の速度も速い。

 

 

その為、メーカーと共同で部品製造ラインを少数ながら完備していたのだ。

 

 

その地下階層にてDG同盟の者達は何かをしていた。

 

 

「ええい!イッヒ、リーベ、ディッヒ!あとどのくらいで出来る!!」

 

 

「申し訳ありません、ウォルフガング様!」

 

「ここはゾンダーメタルに汚染されていた区画もあったり、通路が迷路みたいになっているせいで部品の回収が中々上手く行かなくて…」

 

「どんなに頑張ってもあと数時間はかかります!」

 

 

「ぬぁんてこった!!」

 

 

ウォルフガングが開発したロボットである『轟龍』の量産をDG同盟の指導者的な人物から指示されたが、この時には既に企業の影響下・管理下に無い関東圏のレイバー・ロボット製造拠点のほとんどは警察や皇国政府の監視下に置かれていたので、製造が出来なかった。

 

 

悩んでいた矢先にその指導者的な人物から指定された期間内でああれば第四方舟の地下工場が使えるからそこで定数分製造を終えろという無茶ぶりが来たのだ。

 

 

おまけに他のDG同盟参加勢力である『ピンク・キャット』『影の軍団』『アジアマフィア』と協力して各々が好きに機体をカスタムして構わないという指示であったので他の勢力の者達も渋々来ていたのだ。

 

 

量産と各々の専用機の改装の方はある程度上手く行っていたが、更に地下の階層にゾンダーが多数存在していることを知ったウォルフガングは慌てて製造を終わらせようとしていたのだが、元々方舟は工業拠点ではあるものの、地下の階層に関しては大雑把にしか設計図が敷かれておらず現場裁量で設計されたせいで迷路になっているのだ。

 

 

それにそもそもここは部品製造拠点。機体すべての部品を製造するにはどうしても時間が掛かる。

 

おかげで製造を急ごうにも手間取っていたのだ。

 

 

 

さらにウォルフガングは別の嫌な予感がしていたのだ。

 

 

(人がいなかったから上層階のレイバー等を見させてもらったが、一機だけ得体のしれない雰囲気を纏った機体がおった…。それにあのHOSとやらも得体が知れん…。さっさと逃げ出さんと面倒な事態になるぞ…!!)

 

 

彼はこの世界でも優秀なロボット技術者であったので、HOSやそのHOSがインストールされていた零式(零号機)の危険性に感づいていたのだ。

 

 

 

 

さて、ここで一旦第四方舟の最上階に視点を移そう。

 

 

ここには台風接近の報を受けて配備されていた13式戦術歩行強襲攻撃機『海神』四機が簡易格納庫内に格納されていた。

 

 

その四機にコードを繋いで、あるプログラムをインストールしていた青年がいた。

 

 

「ふっふっふ…。私の度重なる警告を無視して核を使用したばかりか神聖ミスルギ皇国への介入を強めようとしているとはね…。わざと私が監視カメラに写ってあげて私の存在を認識したはずだ。素直に私の恋人になっていればよかったものを…」

 

 

そう言いながらその青年は海神四機に『HOS』をインストールさせ、さらに対人攻撃禁止プロテクトまでも解除して放置した。

 

 

「この私に台風の中、工作をさせたのだ…。それ相応の罰を受けるがいい‥‥」

 

 

 

それは凄乃皇・三型を破壊し、日本皇国にて最重要指名手配が行われている金髪の神を自称する胡散臭い青年…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「エンブリヲ」であった。




次回 海神の脅威
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