スーパーロボット大戦 未知なる宇宙ヘ   作:島田愛里寿

19 / 137
お待たせしました!!


第十六話

日本民族解放戦線の暴走ともいえる猛攻撃にブリタニア側もヘラクレス側もパニック状態であった。

 

 

市民であろうともブリタニア人かつ避難指定区域外にいる者には容赦なく砲弾や銃弾が雨あられと降り注ぎ、逃げ惑う強硬派市民たちが屍へと変わっていく。

 

 

それを意に介さずと言わんばかりに日本民族解放戦線の地上部隊と戦術機・歩行戦車隊が進撃を続けている。

 

 

 

 

その光景はまるでこれまでブリタニア人によって虫けらのように扱われて死んでいった日本人や各国市民の怨念が形になったようであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

・アッシュフォード学園

 

 

「い、委員長‥‥!!」

 

 

「だ、大丈夫よ。日本民族解放戦線は学校は攻撃しないって言っていたから学園内にいれば安全よ」

 

 

ミレイ・アッシュフォードは眼前で起きている地獄絵図に腰を抜かして震え上がり、泣き崩れている同級生らを励ましつつ自分自身をも奮い立たせていた。

 

 

昼間に発生した行政特区日本でのユーフェミアの凶行。

 

 

それに驚愕して現実を受け入れられずにいた時にまかれた勧告ビラ。

 

 

その内容を見たミレイは先生たちを説得して避難民を学園内に招いたのだ。

 

 

※大多数は生徒たちの親たちであり、最近生徒会との関係が出来たマリオ・マーヤのディゼル兄妹の養母であるクラリス・ガーフィールドと彼女の会社である「DGEコーポ」の社員たちも学園に避難していた。

 

 

 

ミレイはホテルジャックの際に人の死を見たので多少は耐性があったが一般生徒や教師たちは眼前で行われている激戦に耐えられずにPTSDに陥る者が多数いた。

 

 

そして

 

 

(なんで強者のはずの自分たちがこんな目に!?)

 

 

という感情が大多数の者の心にあった。

 

 

ミレイやクラリス、「DGEコーポ」の社員を筆頭にした一部は『因果応報』ではないか?と思っていたが大半は強者は好きにやって良いという思いだったので日本民族解放戦線を逆恨みした。

 

 

 

そんな中、ニーナ・アインシュタインの姿が見えないことをミレイは心配していた。

 

 

 

 

(あの子、この非常時に一体どこにったの??)

 

 

 

と思いつつも日本民族解放戦線の歩兵部隊が突入してきたという話を聞いたのでアッシュフォード家の者として、そして生徒会長として生徒たちや市民の身の安全を保障してもらおうと交渉しに走った。

 

 

 

 

 

 

 

 

日本民族解放戦線の東京攻略は順調に進んだ。

 

 

あくまでも最終目的はトウキョウ租界政庁区画を制圧し、政庁の屋上に今度こそ旭日旗を掲げるとともにブリタニア軍を駆逐することだ。

 

 

事前に指定した避難指定区域に逃げ込んだ市民を虐殺するような蛮行を働く者はいなかったので着々と作戦は進行していた。

 

 

 

とはいえ何事も問題は発生するわけで‥‥

 

 

 

 

「なんですって?」

 

 

『先ほどから言っているように、我が黒の騎士団が指揮権を頂きたい。政庁区画には我々が最初に到達するし、民兵の統率を維持するためにはやむを得ない状況なのだ』

 

 

「ふざけるな。それくらい、あなたのカリスマでどうにかしなさいな。そもそもこっちは陛下からの厳命を受けて行動しているんです。民兵集団が出しゃばるな」

 

 

『しかし「ブッ!!!」』

 

 

 

「はぁ~。まったく横から殴り込んできて指揮権をすべて寄越せとか馬鹿もいいところでしょう。少し考えれば分かることでしょうに‥‥」

 

 

 

「まったくですね~。お、KMF発見!ヘルファイヤをファイヤ!!!なんちゃって♪」

 

 

ゆかりはゼロからきた指揮権を渡してほしいという申し出を却下してぼやいていた。

 

 

(その間にあかりはグレイゴーストを駆ってKMFを五機と装甲車両二十両前後を破壊しているのだがそこは一旦おいておく)

 

 

 

「大体、千葉で手柄を掻っ攫っておいてんな主張が通るわけないでしょうに‥‥。部下の手綱すら握れないのですか?」

 

 

「これじゃヘラクレスの方がまだましですねぇ‥‥」

 

 

 

そう。ヘラクレス側から市民虐殺に近い今回の作戦に抗議が来ていたものの、ヘラクレス側としても流石にブリタニアを擁護する気がなかったのか『あくまでも我々は人種を問わない形での市民救助を行う』とGGG長官の大河幸太郎がゆかりに対して土下座を伴う形で必死の説得をしたことによってゆかりが折れて、全軍に『ヘラクレス側から攻撃してこない限りは行動を黙認すべし』とした。

 

 

反対に黒の騎士団は日本民族解放戦線が避難指定区域に指定して万が一に備えて歩兵部隊を警備目的に配置した学園やゲットーに勝手に侵攻してトラブルを発生させていた。

 

 

 

実際問題、アッシュフォード学園に進出して市民や学生を確保し、戦闘終了後に移送するために展開した普通科第一連隊と黒の騎士団が衝突し、揉めに揉めたという報告を受けている。

 

 

おまけに現在も指揮権の優先権をめぐって現場では口論が続いているのでそこは副官か参謀にまかせて武装解除を優先させるようにと指示を出した。

 

 

 

 

さて、ここで一旦トウキョウ租界の外の現状について見てみよう。

 

 

シュナイゼルの指示を受けて硫黄島や西日本からブリタニア軍の増援が出撃しようとしたがそれは無駄に終わった。

 

 

硫黄島からの部隊はアーセナルバード『ジャスティス』が放った対空広域炸裂弾頭ミサイル 『ヘリオス』の直撃を受けて出撃直後に全滅。

 

 

おまけにトウキョウ租界空爆隊から分派したB-52爆撃機隊からも猛爆によって基地機能そのものが消滅した。

 

 

西日本方面は新潟から進撃を開始した日本民族解放戦線軍からの攻撃を受けてそちらの支援に回ったが、進撃速度があまりにも早く、各地で基地が陥落する事態が相次いでいる。

 

 

さらに空爆やアーセナルバードからの攻撃をかいくぐった機体や艦艇がいたとしても大和型四隻や各種巡洋艦・護衛艦群がいる関東沿岸部にやすやすと近づけるわけがないし、それ以前にアークバードからのピンポイントレーザー攻撃で瞬時に蒸発させられてしまう。

 

 

特派の飛空艦の所在のみつかめていないが、日本民族解放戦線が世界に先駆けて建造した軌道エレベーターや軌道上を航行する装甲駆逐艦部隊が敷設した衛星監視網で発見は時間の問題と言えるだろう。

 

 

 

まさに順調そのものといえた。




次回 学園での混乱

アーム・スレイブ(AS)とレイバーが戦うシーンを今後書く予定なのですが、M9ガーンズバックや傭兵のASと善戦するレイバーはどれがいいでしょうか?

  • 99式空挺レイバー ヘルダイバー
  • HAL-X10
  • AV-0 ピースメーカー
  • AV-X0 零式
  • クラブマン・ハイレッグ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。