スーパーロボット大戦 未知なる宇宙ヘ   作:島田愛里寿

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お待たせしました! いつも感想ありがとうございます!!返信が出来ておりませんが読ませていただいています!

評価タグが赤になっていて少々驚いています(^^;頑張りますね!!


制作の励みになりますので感想お待ちしております!!


第十八話

アリウス連隊によってトウキョウ租界政庁屋上に旭日旗が掲げられて一日が経過した。

 

 

日本民族解放戦線はすでに北海道・東北地方、関東全域と中部地方一帯の解放に成功していた。

 

 

 

この成果に現天皇陛下である煌武院悠陽は大変満足し、怒りを収めた。

 

 

 

とはいえ、コーネリアやその側近二名の消息が不明になったことや黒の騎士団が散り散りになって逃亡したせいで完璧に勝利したというわけではなったが…。

 

 

 

 

 

 

しかし、日本民族解放戦線にも問題が発生していた。

 

 

 

 

物資・予算不足である。

 

 

今回は日本民族解放戦線側にとっても予定外の作戦であったので、資材や糧食備蓄が間に合っておらず根こそぎかき集めて投入したせいで各所で資材・物資が欠乏していたのだ。

 

 

予算に関しては逃げ出して無人となったブリタニア人貴族の家の資産を押収してごまかしたが、何分これ以上の大規模な戦闘継続は困難であるとの結論が日本民族解放戦線大本営と日本民族解放戦線最高幹部会議で下された。

 

 

そして時を見計らったかのようにエナストリア皇国から双方の仲介を買って出ると皇女自ら言ってきたのである。

 

 

 

まぁ日本民族解放戦線側としては人員・兵器補充や復興等の面からも一息つきたいという思いだったのと、ブリタニア側としてもこれ以上の敗北によって帝国の栄光と栄誉に陰りをもたらすのは避けたかった。

 

 

※まぁブリタニア本国では情報封鎖で不都合な情報はあまり報道されていなかったが…

 

 

 

その為、双方の利害が一致したことや一旦話をしてみようという観点から休戦協定に近い会議が行われることとなった。

 

 

その過程でシュナイゼルはある条件を出した。

 

 

『トウキョウ租界に市民支援のための組織を投入したい。とはいえ衝突は避けたいので一旦両軍を引き上げさせて中立化を行おう』

 

 

というのだ。

 

 

日本民族解放戦線側からすれば『苦労して奪還した東京を再びブリタニアの影響下に置けと!?』という憤慨ものの話であるが、日本民族解放戦線側としてはゲットーで迫害されていた日本人の保護で手一杯であるのも事実であった。

 

 

選民思想しか能のないブリタニア人を支援する余力もなければ、心理的余裕もない。

 

 

 

その為、旧練馬区・旧板橋区・旧北区・旧足立区・旧葛飾区・旧江戸川区・旧練馬区・旧杉並区・旧世田谷区・旧大田区及び旧18区~旧25区を残して撤収を余儀なくされた。

 

 

※一応各地のゲットーの日本人市民や諸外国から連れてこられて第一次トウキョウ決戦の際のゴタゴタで脱走したメイドたちを回収した上での撤収である。

 

 

 

 

ところが日本民族解放戦線幹部がエナストリア皇国での休戦会議の為にエナストリア皇国に到着した直後‥‥

 

 

 

 

 

「はぁ!?事実ですか!!??」

 

 

 

「は!足立区に残留していた第九十一師団より急報!!東京に進出してきたのは支援団体などではありません!!ブリタニア軍の大軍です!!!」

 

 

 

その後、ブリタニア軍指揮官は政庁には『野蛮なイレブン共からトウキョウ租界を我らは奪還したのだ!!』と威丈高にのたまった上に日本民族解放戦線が残っている各旧区に進撃を開始した。

 

 

 

実はこの事態はシュナイゼルとしても予想外であった。

 

 

軍の進出は許可したがあくまでも日本民族解放戦線が撤収したエリアのみで留める予定であった。

 

 

しかし、現地部隊の独断で進撃を開始したので予定が完全に狂ったのだ。

 

 

 

 

 

これに怒り狂った日本民族解放戦線現地部隊は陸上戦艦や特科連隊による猛砲撃を開始し、各防衛部隊が応戦を開始。精鋭第九十一師団と傘下の戦車第十一連隊が特に活躍し、ブリタニア軍の進撃を食い止めた。

 

 

 

この事態は休戦協定会議の際にも大問題になった。

 

 

これによってエナストリア皇国や『ヘラクレス』からも猛抗議を受け、会議にEU(欧州連合)の総統にして『今世紀最大の聖人』だなんていわれてそうそう怒らないことで有名なアドルフ・ゲッペルスも大激怒し、会議に側近の鉄血宰相を引き連れて乗り込んでくるほどであった。

 

 

会議を進める為に日本民族解放戦線・神聖ブリタニア帝国軍双方ともに停戦命令が下されて戦闘は一時的に収まったことは収まった。

 

 

 

 

一時的にだが‥‥

 

 

 

 

その日の深夜

 

 

 

東京足立区 東京防衛司令部

 

 

「辻司令!やはり奪還作戦の許可は下りないようです!休戦会議において面倒な事態になるからと‥‥!」

 

 

「ぐっ!!やはり超政治的な判断というわけか…。いやしかし、このまま座してみているわけにはいかんぞ!!奴らはプロパガンダをやりまくって『自分たちが勝者だ』などと言い、再び日本を占領しようとするに決まっている!!」

 

 

 

と言っているのは習志野戦車連隊連隊長の地位を後輩の『西絹代』に譲って東京防衛司令官に就任したばかりの『辻つつじ』である。

 

 

「し、しかし!我々にはどうしようもありませんよ!?」

 

 

と言う西に辻は

 

 

「ふん!我々からの先制攻撃は確かに禁じられている。だが向こうから撃ってくれば…」

 

 

 

「辻司令殿!西連隊長殿!失礼いたします!!」

 

 

辻が謀略を巡らしていた矢先に習志野連隊の『西原八十子』が入室してきた。

 

 

 

「成功です!不知火カヤ殿のご協力を仰ぐことになりましたが裏工作に成功しました!!」

 

 

「おお!では名誉ブリタニア人連盟の自称代表への工作は上手くいったのか!!」

 

 

「はい!彼曰く『ブリタニアに魂を売ることになってしまった愚か者だが祖国が再び侵略されそうになっているのに何もしないところまで落ちぶれてはいない』と言い切って工作に協力しだしました!」

 

 

「ほう?あの男にも一応祖国愛はあったのだな?」

 

 

辻と西原の話に西は動揺を隠せない。

 

 

「め、名誉ブリタニア人!?ブリタニアに尻尾を振った犬ではありませんか!!」

 

 

「いいんだ!私は確かに抵抗の意思を示さないで強者になびく愚か者共を好きには成れないが、ブリタニア人の方がよっぽど嫌いだからな?‥‥それで代表はブリタニア占領域内のレジスタンスとのパイプがあると言うのだな??」

 

 

「はい!我が日本民族解放戦線が政庁に旭日旗を掲げたことで名誉ブリタニア人の地位に甘んじていた者たちの心を揺さぶったようで名誉ブリタニア人として生活しつつもレジスタンスを結成する者達が多く出始めているとか!!」

 

 

 

「…それは大変結構なことじゃないか!新米レジスタンスには思う存分武器を与えてやれ、ただし我が軍の物だと分からないようにしろよ?」

 

 

「は!!」

 

 

 

それから数日後‥‥

 

 

未だに休戦協定は締結されない。

 

 

 

双方の軍が次第にピリピリし始めたころ‥‥。

 

 

 

 

 

足立区 日本民族解放戦線・ブリタニア軍境界線付近

 

 

 

ピン!

 

 

ヒュ~ン!

 

 

 

 

 

 

ドガァァァァン!!!

 

 

 

「っ!?」

 

 

「な、何事だ~!?」

 

 

 

 

ダダダダダン!!

 

 

ダダダダダダダダダダ!!!

 

 

 

「うわああああ!?」

 

 

夜間警備ということで歩哨に立っていた日本民族解放戦線の兵士たちは混乱の渦中にあった。

 

 

 

無人だった輸送トラックが突如爆発したと思ったら、ブリタニア軍が占領している方向から銃撃を受けたのだ。

 

 

 

「ブ、ブリタニア軍からの攻撃だー!!!」

 

 

 

「お、おのれ!双方に停戦命令が出ているにもかかわらず攻撃してくるとは卑怯な奴らめ!!!撃て!ガンタンク撃て!!撃ち返せ!!!」

 

 

 

ドガァン!!!

 

 

現場指揮官の悲鳴のような命令を受けてガンタンクは220mm滑腔砲をブリタニア軍陣地に向けて発砲した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドガァァァァン!!!

 

 

「な、何事だ!?」

 

 

「イレブン共からの攻撃です!!」

 

 

一方、ブリタニア軍側も混乱の渦中に放り込まれた。

 

 

ドガァァァァン!!!

 

 

 

「う、うううう‥‥ええい!!撃て、撃ち返せ!!!」

 

 

 

ブリタニア軍のKMFも慌てて日本民族解放戦線陣地に銃撃を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドガァァァァン!!!

 

 

 

「ブフゥ!?」

 

 

「な、何が起こりやがった!?」

 

 

 

酒盛りをしつつ一息ついていた日本民族解放戦線兵士たちは突然発生した銃撃戦に驚愕した。

 

 

 

「ブリタニアの下種野郎どもが停戦命令を破って侵攻してきたらしいぞ!!」

 

 

 

「なんだって!?くそ!!我々も駆けつけるんだ!!!」

 

 

各地で日本民族解放戦線とブリタニア軍の交戦が開始された。

 

 

 

10式戦車が、歩行戦車轟雷が、ガンタンクが、歩兵部隊がブリタニア軍に猛攻撃を開始したのだ。

 

 

 

 

一方、日本民族解放戦線東京防衛司令部では‥‥

 

 

 

カッカッカッカッカ!

 

 

辻は司令室内で歩き回っていて落ち着きがなかった。

 

 

そこに‥‥

 

 

 

ガンガンガン!!ガチャ!

 

 

ドアが乱暴に叩かれると同時に開かれ、

 

 

「失礼します!!西原です!!」

 

 

部下の西原が駆け込んできた。

 

 

「成功です!各地で応戦が開始されています!!」

 

 

「っ!!よし、うまくいった!!はっはっはっはっは!!さあ西!全軍出動だ!!レジスタンス諸君がお待ちかねだぞ!!!」

 

 

 

 

 

実はこの事態は辻が仕組んだものだった。

 

 

 

停戦命令に不服だった辻はレジスタンスにブリタニア製やEU製の武器を横流しして自軍を攻撃するように仕組んだのだ。

 

 

 

ブリタニア軍陣地から攻撃を受ければこちらは正当防衛と言い切れる。

 

 

あくまでも攻勢を禁じられたのであって正当防衛は禁止されていないという点を突いたのだった。

 

 

 

 

どう考えても屁理屈だが‥‥。

 

 

 

 

 

 

 

それから数時間後、日本民族解放戦線の反撃に呼応する形で現地レジスタンスの一斉蜂起が発生、ブリタニア軍は租界近辺まで押し返されて殲滅されかけた。

 

 

 

 

とはいえ休戦協定に影響しかねないので日本民族解放戦線上層部から停戦命令が再度通達されることとなった。

 

 

 

 

 

結局、この件を受けて休戦協定がまとまることとなった。

 

 

 

・トウキョウ租界とカナガワエリアはブリタニアの管轄域とする。

 

 

・トウキョウ租界近辺は一定の範囲にわたって非武装地帯とする。

 

 

・数年間は休戦とする。

 

 

等々‥‥…

 

となった。

 

 

 

「トウキョウ租界の件での手のひら返しの件からは目をつむってやるからそれ以外では言うことを聞け」

 

 

 

という無言の圧力ともいえた。

 

 

 

こうして日本民族解放戦線は全土解放まで数年間の猶予を得て富国強兵に邁進していくこととなった。




次回 復興と宇宙

アーム・スレイブ(AS)とレイバーが戦うシーンを今後書く予定なのですが、M9ガーンズバックや傭兵のASと善戦するレイバーはどれがいいでしょうか?

  • 99式空挺レイバー ヘルダイバー
  • HAL-X10
  • AV-0 ピースメーカー
  • AV-X0 零式
  • クラブマン・ハイレッグ
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