スーパーロボット大戦 未知なる宇宙ヘ   作:島田愛里寿

45 / 137
第三十八話にて結構厳しい評価を頂いておりますが、当方に悪意等があったわけではありません(-_-;)


それと人材資源室長の名前ですが、『ツィタデレ』さんからのご意見を採用とさせていただきまして、『響・ヴェル』となりました!!


ただFOX小隊やRABBIT小隊以外の元SRTのキャラ名やレイバーのHAL-X10の愛称(98式AVのイングラムみたいな)はもう少し意見を募りたい関係からまだ募集は継続しておりますのでご意見をお待ちしております!!



https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=322911&uid=389475



第四十話

日本民族解放戦線少将不知火カヤによるサンクトゥムタワー制圧。

 

 

 

これによってキヴォトスは混乱の渦中にあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、あとはよろしくお願いしますね?」

 

 

『ああ分かった。しかし、防衛室長』

 

 

 

「はい?」

 

 

 

『一時は転落したであろうにどうやってここまでの軍隊をそろえたのか聞きたいものだな?』

 

 

 

「ふふふふ…。それは企業秘密というやつですよ♪では!」

 

 

 

 

そう言ってカヤは引き継ぐという体で後始末ややられ役を押し付けることとなるであろうカイザーPMCとの電話を終えた。

 

 

 

 

 

 

 

「さてさて、ここからが大変なんですよねぇ‥‥。撤退戦は攻撃よりも難しいとはよく言った物ですよまったく‥‥」

 

 

 

 

そう。前話で述べたように、カヤはかつて自分側についてくれた連邦生徒会役員や室長らを連れてさっさと撤収する腹積もりであったのだ。

 

 

 

 

 

 

ところが、先生が手を回したのかすでに各学園の実力者がD.U.に入ってきているという情報も届いており、うかうかしていると以前の二の舞になり果てる可能性が高い。

 

 

 

「錠前大佐、リン代行達を最上階に移してください。それと途中で気づかれないようにそれとなく人材資源室長をこちらに収容してくださいね?」

 

 

「分かった」

 

 

「白洲大尉、貴方は下層やサンクトゥムタワー周囲に罠やトラップ類の設置をお願いします。RABBIT小隊に侵入されては元も子もありません。工作兵としての本懐を見せてくださいね?」

 

 

 

「すでに設置済みだ」

 

 

 

「さ、流石ですね…」

 

 

 

カヤはアリウス連隊の面々に指示を出していく。カヤは既に気づいているし、ゆかりもそのつもりなのであるが、今回の作戦は言わばカヤやアリウス連隊の卒業試験でもあるのだ。

 

 

これまでは教官である桜乃そら中将の下で働いていたが、そらにも他の新兵教育もあるしそら自身も結構多忙な身。

 

 

今後はキヴォトス人で構成された部隊はカヤが総合指揮を取り、アリウス連隊は直属部隊として機能させることを計画していたのだ。

 

 

 

その為、こんな状況でもうまく乗り越えてもらわないと部隊を預けてもらえないのでカヤも必死である。

 

 

 

 

(生産リソースをレイバーに回すことでようやく戦術機、歩行戦車の修理や稼働率も回復してきているんですよ…!それなのに私が指揮を取ることになるであろう部隊向けの機体を頂く前にこんなところでまた捕まるわけにはいきません‥‥!!大恩を仇で返すほど私は腐ってはいません!何が何でも逃げ切らせて頂きますよ!!!!)

 

 

 

 

 

 

 

一方、サンクトゥムタワーを包囲しているヴァルキューレ警察陣営。

 

 

 

 

すでに各学園自治区から実力者が集まっており、先生の到着を今か今かと待っていた。

 

 

 

 

そしてそこにクロノスのヘリが着陸し、先生と道中で合流したRABBIT小隊が下りて来た。

 

 

 

「先生!ご迷惑をおかけします!!」

 

 

‶大丈夫だよ、生徒の為に働くのは先生の務めだからね?″

 

 

‶それで今はどんな感じ?″

 

「はい、現在のところ賊はサンクトゥムタワーを中心に立てこもっているようです。リン行政官他、全ての連邦生徒会役員が拘束されているらしく下手に手を出せない状況です」

 

 

‶そうなんだ‥‥″

 

 

 

カンナからの説明を聞いて先生は頭を悩ませた。

 

 

 

まさかリン達全員が拘束されているとは夢にも思わなかったからである。

 

 

 

‟ビルの中から誰も応答とかないの?それと犯人たちの要求は??″

 

 

 

「特にありません、ただ‥‥」

 

 

 

‟ただ?″

 

 

 

「どうも相手はカイザーPMCと通話していたようです。そしてその電話の後に敵の陣地にカイザーPMCやヘルメット団員らが賊と交代する形で進出してきてるんです」

 

 

 

 

‟つまりカイザーがまた手を引いているってこと!?″

 

 

 

「おそらく‥‥」

 

 

 

 

 

ここでカンナと先生はまんまとカヤの罠にかかってしまった。

 

 

 

 

カヤは相手が電話を盗聴しているであろうと言うことは看破しており、そのうえで罠を仕掛けたのだ。

 

 

 

 

 

そもそも今回の作戦はカヤや日本民族解放戦線による演習を兼ねた作戦なので、カイザーは立案時点からは全く関与しておらず、今回のカヤとカイザーPMCとの契約も『制圧したサンクトゥムタワーの管理を譲渡する』という契約内容で締結して交代しただけである。

 

 

 

 

 

そうしてうまい具合にカヤはかつてのクーデター騒ぎでかかわった上で肝心な時に逃げたカイザーや敵対した先生たちをうまく罠に嵌め、自分たちは撤収準備をほぼ終了させていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・サンクトゥムタワー近く 廃ビル

 

 

 

「さてさて、まさかここまでうまくいくとは‥‥。なんか嫌な予感もしますがとりあえずは計画通りに事が進んで何よりですね♪」

 

 

 

カヤは自分の派閥にいた連邦生徒会役員や人材資源室長の『響ヴェル』を元SRT達やアリウス連隊とともにサンクトゥムタワーからの撤収を完了し、あとはパンドラゲートを通過するだけとなっていた。

 

 

 

 

「‥‥カヤ、お前は一体何を考えているんだ?」

 

 

 

そうカヤに聞くのはユキノだ。

 

 

 

FOX小隊はアリウス連隊が回収した後、カヤが先生と懇意な可能性を考慮してアリウス連隊による監視下に置いていたのだ。

 

 

 

「ふふふ…今は恩人に恩を返すことしか考えていませんよ♪」

 

 

 

「カヤ‥‥お前、かなり変わったな‥‥」

 

 

 

ユキノは驚きや衝撃からそう返した。

 

 

 

そんな時、

 

 

 

 

ドガァァァァン!!

 

 

 

「ん?爆発??」

 

 

 

「少将!!」

 

 

 

そんな時、突如として爆発音が発生し、カヤの部下が駆け込んできた。

 

 

 

「大変です!カイザーPMCの防衛ラインが数分で突破されました!!!」

 

 

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‥‥。まったくもう、口ほどにも無い体たらくじゃないですか!」

 

 

 

カヤは予想していたとはいえ、早すぎる状況の展開に頭を抱えた。

 

 

 

 

 

 

まぁ、前回のクーデター騒ぎの時にも逃げて戦力を損耗していなかったとはいえ、アビドス事件の際に先生の指揮する十名以下のアビドス生徒に半壊するような連中だ。

 

 

真の実力者相手には時間稼ぎにもならないのだ。

 

 

 

 

 

「さっさと撤収しますよ!!爆薬のセットも急ぎなさい!!」

 

 

 

「了解!!おい梔子(くちなし)ユメ少尉!!急いで爆薬を持ってこい!!」

 

 

 

「はっはい~!!」

 

 

 

「っておい!!そっちじゃない!それはただのダイナマイトだ!隣の軍用高性能爆薬を持ってこい!」

 

 

 

 

カヤたちは大慌てで撤収を進めた。

 

 

 

 

先生達はカイザーの防衛線を突破しつつ、サンクトゥムタワーに向かっていたが、先生に同行していたヴァルキューレ生徒(見た目はヴァルキューレ警察学校の生徒(SG))が不知火カヤの存在を度々ほのめかしていたので不審に思ったカンナは先生の同意の下、シャーレ所属の生徒と共に拘束を図ったが……。

 

 

「とりゃ!」

 

 

ボフッ!!

 

 

 

「ゲボッ!?ゲボッ!?」

 

 

 

なんとその生徒は催涙弾を至近距離で使用して逃走してしまった。

 

 

実はこの生徒。隠れカヤ派であり、カヤがキヴォトスに戻ってきて暗躍しだした初期に出会って工作員的な活動をしていたのだ。

 

 

そしてカヤらアリウス連隊が今回の騒動を起こすまで、捜査書類や通報を改竄してごまかしていたのだが、普段の言動が改革派であったことや先生が乗って来たヘリに監視目的で同乗した際に、口を滑らしてうっかりカヤの名を話してしまったために『ま、辞めるのにちょうどいいか~』的な感じでほのめかし続けてカンナや先生に拘束されそうなタイミングを誘ったのだった‥‥。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな工作員的活躍をした頭の切れるヴァルキューレ生徒(SG)は同じカヤ派の同僚とともに騒ぎに紛れて廃ビルにてカヤやアリウス連隊、連邦生徒会役員(亡命組)や有望そうで引き抜きに同意したヘルメット団やスケバン、非主流派ミレニアムの技術者生徒、トリニティ、ゲヘナ等々‥‥他の自治区から引き抜いてきた生徒らと合流。

 

 

 

先生たちがサンクトゥムタワー鎮圧騒動にかこつける傍ら、亡命希望生徒全員を引き連れてカヤたちは撤収を成功させた。

 

 

 

 

罪をすべてカイザーや一部ヘルメット団に押し付けることに成功した…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かに思えたが‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

‟これが?″

 

 

 

「はい、カヤ元防衛室長らが拠点にしていたであろう廃ビル内にあった物です」

 

 

 

窓から外を見ていたリン代行達によってカヤや謎の生徒集団が関わっていたことや廃ビルに逃亡したことが漏れて先生たちがやってきてしまい、パンドラゲート維持装置の爆破処理がミレニアム生徒によって一部阻止されてしまったために残骸を回収されてしまったのだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが後々になって面倒な事態に発展するということは言うまでもないが、この時点ではまだ誰も知らない‥‥。





今回でブルアカ編は一旦終了ですが、先生たちは後々また登場しますのでお楽しみに!!



次話は設定を投稿します!

アーム・スレイブ(AS)とレイバーが戦うシーンを今後書く予定なのですが、M9ガーンズバックや傭兵のASと善戦するレイバーはどれがいいでしょうか?

  • 99式空挺レイバー ヘルダイバー
  • HAL-X10
  • AV-0 ピースメーカー
  • AV-X0 零式
  • クラブマン・ハイレッグ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。