スーパーロボット大戦 未知なる宇宙ヘ   作:島田愛里寿

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スーパーロボット部隊の名前は『ちいさな魔女』様からのご意見を採用とさせていただきました。


そしてこの世界でのあかりはゆかりに対してシスコンのような感情を向けています。

感想お待ちしております!!


第二話

「はい?『ヘラクレス』??」

 

 

結月ゆかりは日本民族解放戦線最高総司令部で筆頭補佐であり、親友である紲星あかりからの報告に頭を傾げた。

 

 

「うん。エナストリア皇国の皇女であるユインシエル・アステリア皇女からの提言で異世界出身者とこの世界の一部の人物達のみで結成された中立組織なんだって」

 

 

「はぁ‥‥?ブリタニアから反発がでそうですけど‥‥」

 

 

※この組織はガンダムSEEDFREEDOMの『世界平和監視機構コンパス』に近いと言える。

 

 

ゆかりはあの傲慢かつ侵略国家である神聖ブリタニア帝国が反発しないわけがないと思った。

 

なんせあかりが持ってきた報告書には組織の設立意義や思想・運用方針が書かれていたが何をどう考えてもブリタニアの方針とぶつかることが明らかだったからだ。

 

 

なんせ、紛争に介入して現地の戦闘を止める権利だの、中立的立場からの介入と裁定だのなんだの…。

 

 

行動内容はガンダム00の『ソレスタルビーイング』のような組織なのだ。

 

 

シャルル皇帝が推進している『奪え、争え』という言葉と強者至上主義とは根っから相性が悪いと誰が見ても明らかである。

 

 

「え~っと、それがね?」

 

 

「ん?」

 

 

「賛同しちゃったの、あのブリタニアが」

 

 

「はい!?」

 

 

しかし、あかりからの報告にゆかりは驚愕する。

 

 

 

あのブリタニアが組織立ち上げを支持したというのだから!

 

 

「なんでもね?さすがのエナストリア皇国でも単体じゃあ運用資金が足りなかったみたいで各国に支援金を要請したらブリタニアが『多少の指揮権』と引き換えに資金提供したとかで、傭兵みたいな感じで依頼を行えるようにと強引に認めさせたみたいなんだよね」(^^;

 

 

「絶対私達を相手にさせる目的でやったでしょ!あの野獣皇帝が…!いや、この手は第二皇子のシュナイゼルか…!」

 

 

ゆかりは即座にブリタニアの真意を察して怒り狂った。

 

 

ただでさえ現在の戦況は埼玉解放戦に勝利したとはいえ、一進一退の状況下。

 

 

さらに黒の騎士団という新興レジスタンスによる活躍で被占領下の日本人は黒の騎士団派の人間が出始めて解放作戦に支障をきたす可能性が出てきていた。

 

おまけに最近は中華連邦に亡命していた元日本政治家が中華連邦軍と共謀して九州あたりを狙って何かをたくらんでいるという報告もある。

 

 

ゆかりとしては頼むからブリタニアはしばらく大人しくしていてほしいという思いであったのだ。

 

 

 

数日後 日本民族解放戦線 大本営 『『ヘラクレス』緊急対策会議』

 

 

「え~ではこれより中立組織『ヘラクレス』への緊急対策会議を行いたいと思います。今回の会議ではどんな発言をしようと人事査定等には影響はありません。なので階級・役職・立場の関係を気にせずに自由に発言するように…」

 

憂鬱な表情のままそう言ったゆかりの発言を皮切りに様々な意見が噴出した。

 

 

「一旦は様子を見るというのはどうやろか?一応は世界の安定を監視するような組織で最終目的は元の世界への帰還なんやろ?だったら行動で判断するべきやとおもうわ」

 

 

「私もお姉ちゃんに賛成です」

 

 

そう言ったのは琴葉茜と妹の琴葉葵である。両者ともに日本民族解放戦線陸軍の琴葉戦闘団指揮官・副指揮官であり、数々の戦果を挙げている。

 

 

「俺は脅威対象として判断するべきだと思う」

 

 

「自分もそう思います」

 

 

琴葉姉妹と正反対の意見を出したのは水奈瀬コウと伊織弓鶴である。

 

 

水奈瀬は水奈瀬戦闘団の指揮官であり、琴葉姉妹と同じく歴戦の指揮官である。

 

伊織は大本営で敵の戦力を分析する分析官である。

 

 

「この『国家や現地組織からの依頼や要請に従って戦場に介入する権利を有する』というのはブリタニアにとって非常に優位に働く可能性が高い。これまで我々は異世界の技術を積極的に取り入れたり解析して運用したりしてブリタニアに技術面で優位に立ってきたがそれが覆される可能性がある」

 

「同時にエナストリア皇国に現在ブリタニアとの交渉の仲介を依頼していますが、それは戦力的に暫定的になんとか優位に立てていたからであり、万が一『ヘラクレス』がこちらに敵対的な方針を取ってきてブリタニア側に着くとなると、東京を奪われたまま講和交渉を強要される可能性があります」

 

 

「伊織分析官、その場合どのような要望があちらから提示されると思いますか?」

 

 

水奈瀬と伊織の話を聞いたゆかりは伊織に万が一不利な状況下でブリタニアとの交渉を行うこととなった場合、どんな条件を吹っ掛けてくるのかという予測を求めた。

 

 

「最悪の場合…武装解除と陛下の身柄引き渡し、我々幹部の逮捕・処刑。日本人という形のみ保証すると言ってくる可能性があります」

 

 

「なんだって!?」「ふざけんなや!!」

 

 

彼の最悪の予想に会議室内で怒号が飛び交う。

 

 

これにゆかりは頭を抱えた。

 

 

(んなこと認められませんからね…。最悪ハワイを占領してごねるしかなくなる…。ハルノートみたいな状況下に陥るというわけか…)

 

 

「ねぇ」

 

 

彼ら彼女らが怒号を交えて激論を繰り広げる中、ある少女が手を挙げた。

 

 

「なんですか?篠ノ之博士

 

 

「もー!束さんでいいって言ってるじゃん!」

 

 

彼女は篠ノ之束。インフィニットストラトスの世界でISを開発し、『天才にして天災』の異名を有する少女である。

 

 

彼女は幹部ではないが、その才能を買われて技術分野での技官という形で東北純子の補佐役として毎回会議に出席していた。

 

 

「その組織に参加している子たちの顔ってわかるかな?」

 

 

「は、はい?まぁあちらから送って来た集合写真らしきものはありますけど…?」

 

 

「それ見せて?」

 

 

そう言って束はあかりから写真を受け取って写真を見ると顔色が変わった。

 

 

「うっそでしょ…。なんでちーちゃんたちまでこっちに来てるのさ‥‥」

 

 

「どうかしましたか?」

 

 

「いや、ちょっと知り合いがいてね」

 

 

「へ…?」

 

 

その後、激論が繰り広げられたが、結局まとまらず、今度の御前会議に議題に上げるということでひとまず解散と相成った。




次回 九州戦役勃発

明日の午前八時に更新します。

アーム・スレイブ(AS)とレイバーが戦うシーンを今後書く予定なのですが、M9ガーンズバックや傭兵のASと善戦するレイバーはどれがいいでしょうか?

  • 99式空挺レイバー ヘルダイバー
  • HAL-X10
  • AV-0 ピースメーカー
  • AV-X0 零式
  • クラブマン・ハイレッグ
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