時系列としてはロストゼロ編 2章あたりです。
第四六話
欧州戦線が一旦落ち着いた頃‥‥。
日本民族解放戦線によくわからないお誘いが来ていた。
「え?合同比較公開試験??」
ずん子はゆかりに呼び出されて早々に聞かされた話に頭を傾げた。
「ブリタニアからのお誘いですね。なんでもあちらは白兜‥‥正式名称はランスロットと言うそうですが、それの量産化を行うようなんですよ。んで量産試作機が完成したのでそれを皇族臨席での公開試験という形でお披露目をするみたいなんです」
「はぁ…」
「んでこっちにも臨席しませんか?というお誘いです」
「はぁあ!?」
ずんだ餅狂いと言われるずん子でも驚いた。
というか仮にも休戦状態とはいえ敵対国である。
そんな相手のお誘いに乗る方が普通はどうかしている。
「いやまぁ断ってもいいんですけど…」
「ど、どうしたんですか??」
普段なら即座に断るはずのゆかりの悩みっぷりにずん子は驚く。
「それがね?どうもブリタニア側にも異世界の技術が流れているみたいなんだよ」
同席していたマキがそう話す。
「はい?そんなのは予想されたことでは?」
「いや、こないだヘラクレスが別の世界から帰って来たじゃん?別の世界の軍隊が別ルートで転移したらしくてブリタニア側についちゃったみたいでさ…」
「はぁ!?」
ずん子も流石に慌てた。
これではせっかく削ったブリタニアの戦力値が戻ってしまう。
「まぁあっちとしても欧州方面で負け続きだからプロパガンダ的なお披露目のようですし、新型機のデータをうまい具合に入手できるかもしれないんですよ‥‥。東北財閥傘下の企業が開発したレイバーで出せそうな機体ってあります??」
と、ゆかりは聞く。
ゆかりとしては対抗馬的な形で新型レイバーを見せつけてうまいこと戦わせてせめて相打ちまでもっていってほしいのだ。
「ふむ‥‥‥‥…ありますね」
「「え?」」
千葉県沖 東京湾側 洋上プラットフォーム『箱舟Ⅱ』(箱舟Ⅰは陸奥湾にあります)
箱舟‥‥ここでは数多くのレイバーの修理・点検・整備を行う洋上プラットフォームだ。
「どうですか!!これこそ我が東北財閥傘下の企業の一つにしてレイバー産業のエース『篠原重工』が開発した新型警察用パトロールレイバーAV-X0『零式』ですよ!!!」
ずん子はゆかり・あかり・マキを千葉県の箱舟に連れてきて堂々と披露していた。
「ほぉ‥‥」
「へぇ‥‥」
「う~ん…、なんか悪役っぽいねぇ…」
ゆかりとあかりは良さそうと思ったがマキは悪役っぽい印象を受けたようだ。
「む、失敬ですね!!この機体の開発には十億かけたんですよ!!!性能は折り紙付きだと自負しています!!」
ずん子はマキの評価に怒っていたが、顔の部分が確かに悪役に見えないこともない。
「っていうかこれって昨年出現した謎の黒いレイバーをイメージしてません?」
「偶然です!!」
そんな感じで評価はいまいちであったが、零式を参加させることになった。
「実はあの機体まだ未完成なんですよね~」
「え?そうなんですか??」
零式を参加させるため、An-225 ムリーヤにて移動中にずん子が突然そう話したのでゆかりは問いただした。
「いや、あの機体専用のOSを開発してたんですけど、とある天才プログラマーが他のスタッフを追い出して一人で開発を進めているんですよ。なんでも他のレイバーやKMF、戦術機、歩行戦車にも使えるようにして基本性能を30%向上させるとか言ってまして‥‥」
「…いやそれ大丈夫ですか!?ワンマンで作ったOSなんてブラックボックスも同然ですよ!?そんな怪しいOSの導入なんか許可出しませんよ!?」
「まぁ今回持っていく零式は言わば『一号機』と言う感じで、OSはもう一機の『零号機』で試験をする予定です。OSも箱舟以外ではまだ使わない予定なので…」
という感じでそんなかなり重要な話をずん子とゆかりは機内で話し合っていたが、そんな話合いをしつつも参加要員を乗せたムリーヤは合同公開評価試験会場に刻々と近づいていった。
次回 アラスカでの評価試験
アーム・スレイブ(AS)とレイバーが戦うシーンを今後書く予定なのですが、M9ガーンズバックや傭兵のASと善戦するレイバーはどれがいいでしょうか?
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99式空挺レイバー ヘルダイバー
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HAL-X10
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AV-0 ピースメーカー
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AV-X0 零式
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クラブマン・ハイレッグ