スーパーロボット大戦 未知なる宇宙ヘ   作:島田愛里寿

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12.5事件です。


第六十三話

不和が生じつつもマブラヴ世界への支援を開始した日本民族解放戦線と九州解放戦線。

 

 

しかし、とんでもない事態に直面することとなった。

 

 

 

 

 

 

マブラヴ世界 国連軍 横須賀基地内

 

『…よって我々が討つべきは日本を蝕む国賊、亡国の徒を滅すのみであります!』

 

 

 

「なかなか血気盛んな輩がいますねぇ?」

 

 

国連軍横須賀基地内の休憩室でTVを見ながら一升瓶をラッパ飲みしている羽黒はそう言った。

 

 

 

「しかし、羽黒さん。下手をしますと我々も巻き込まれる可能性は大いにあります。そもそも技術交換などと体のいいことを言っていますがこちらの世界の者達は我々の技術を寄越せ寄越せと言ってくるのみで向こうが提示してきた技術は使いづらいか、すでに運用されている技術ばかりです」

 

つづみはそう言う。

 

「まぁ仕方ないところもあるんじゃないですか?こっちは世界滅亡か否かって状態ですし」

 

 

「とはいえこれ以上こっちの世界に支援を送っても無意味ではないかと大本営では物議をかもしているんです。報告書を作成する以上はご意見を伺おうかと思いまして…」

 

 

 

羽黒の発言につづみは羽黒の見解を求めた。

 

 

日本民族解放戦線大本営としては当初は対等な技術交換ができるまでは封鎖計画を進める気は無かったのだが、マブラヴ世界の政府からの技術開示要求のレベルが想定以上であり、向こうが開示してくる物もほとんどが実用化した技術であるので、割に合わないという意見が九割に達していたのだ。

 

 

その為、日本民族解放戦線はマブラヴ世界の日本政府には申し訳ないが、さっさと引き揚げさせるかBETAのサンプルを取り次第、帰らせるつもりでいたのだ。

 

 

とはいえ九州解放戦線の意見も欲しかったことや現地の意見を聞きたいと思い、つづみに確認を求めさせたのだ。

 

 

「そうですねぇ…「あ、あの~」はい?」

 

 

羽黒が答えようとすると後ろから声を掛けられた。

 

 

そこには国連軍横須賀基地中央作戦司令室の女性職員がいた。

 

 

「き、基地司令と副司令、それと珠瀬国連事務次官がお呼びです」

 

 

 

「「…はい??」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・中央作戦司令室

 

 

 

「‥‥つまり日本民族解放戦線と九州解放戦線はこの国難に際してまったく協力する気は無いと?」

 

 

「失礼な言い方ですね?我々はそちらの国連軍の指揮下ではありませんし、そもそも大本営からもそのような指示は出ておりません。第一、この世界の日本政府から日本民族解放戦線への支援要請がない上、我々日本民族解放戦線は天皇陛下の軍隊です。陛下の聖断ない限り、独断で行動することはできません。それに当然のことですがそもそも一独立国への内政干渉は許されません」

 

 

「私達、九州解放戦線も似たような感じですね。妙高姉さんからの指示はあくまでも日本民族解放戦線派遣部隊と行動を共にすることだけ。独断で作戦行動はとれませんよ」

 

 

 

珠瀬国連事務次官からの要請を鈴木つづみと島津羽黒は堂々と突っぱねた。

 

 

 

何でも今回の決起騒動に際にて『偶々』日本近海で訓練していた米太平洋第七艦隊が鎮圧支援に来るので国連軍も共同で作戦を取る。その際に日本民族解放戦線と九州解放戦線の部隊にも鎮圧に参加してほしいと言ってきたのだ。

 

 

「第一そう言った要請をするのであれば国連の事務次官ではなく、仙台臨時政府とかいうところの外交筋から支援を求めるのが普通のはずです。何故、国連の事務次官が出張っているのですか?」

 

 

「…すでに安保理の正式な決議は行われ、米軍は国連軍と判断されています。これは既に日本政府の内政問題にとどまる話ではないのです。国連安保理からもすでに両組織への『協力要請』が出されています。ご協力願いたいですな」

 

 

 

珠瀬国連事務次官はそう返してきた。

 

 

とはいえ‥‥

 

 

 

「成程?では少しお待ちいただきたい。大本営と御前会議を通した正式な命令書がないといけませんから問い合わせませんと‥‥」

 

 

「いえ、そう言うことをしていては手遅れになってしまいます。今、ここで決断していただきたい!!」

 

 

つづみは一応司令部にお伺いと立てるのと時間稼ぎをかねて『問い合わせるから待って?』という意味で言ったのだが、珠瀬国連事務次官は遅いと思ったのかこの場で決断をしてほしいと強硬に主張した。

 

 

 

 

 

「責任はそちらが取っていただけるんですよね?」

 

 

 

「…それは断言できませんが」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、九州解放戦線仕様の戦術機『不知火』五機と日本民族解放戦線からは日本民族解放戦線仕様戦術機『不知火』十五機、さらに対レーザー装甲・ISに搭載されている絶対防御システムを搭載した『An-71MD改 大型戦略重爆撃機』三機を投入することとなった。

 

 

戦術機部隊は国連軍の207小隊と帝国斯衛軍第19独立警備小隊の付き添い。

 

 

爆撃機部隊は国連軍横須賀基地内にとどまっていることとなったが、爆撃機部隊員と歩兵部隊は米軍や国連軍への警戒に回る必要があり、N2兵器を奪われないように気をつかわなければならなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、元の世界では札幌鎮圧作戦ととある組織と日本民族解放戦線が接触しようとしていたが、これは後ほど判明する事である。




次回 札幌鎮圧と第三のレジスタンスとの接触?

R2編にて合衆国日本に対抗して日本民族解放戦線も国家としての名称を名乗る予定なのですが、どれがいいでしょうか?

  • 大日本帝国
  • 日本皇国
  • 日本国
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