スーパーロボット大戦 未知なる宇宙ヘ   作:島田愛里寿

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今回の時系列は中華連邦に行く前です!


第七十三話

さて、ナナリーが総督になり黒の騎士団が中華連邦に亡命してから数日後…

 

 

 

『ではぁ、天皇陛下によろしくお伝えくださいぃ』

 

 

「分かりました。では、<ピッ!!>‥‥‥‥…はぁああああああ~」(A;;´Д`)ゞ

 

 

 

ゆかりはある所との通信を終えた途端に大きなため息をついた。

 

 

相手は中華連邦の大宦官であった。

 

 

何でも中華連邦の元首「天子」である『蒋麗華(チェン・リーファ)』が神聖ブリタニア帝国第一皇子の『オデュッセウス・ウ・ブリタニア』と婚姻することになったのでその記念式典に天皇を出席させてほしいと上から目線で言ってきたのだ。

 

 

これには流石のゆかりも対処に困る。

 

 

 

こういった王族同士の結婚式典には天皇家を向かわせるのは確かに筋ではあるが、仮にも相手は敵国の皇子である。

 

 

おまけに各方面のブリタニアの要人も出席するのは明白。

 

 

 

絶対面倒事が起きるし、陛下の御身が危険に晒される。

 

 

 

 

とはいえ、要人が顔を出さないと国際社会的にはマナー違反なのは明白。

 

 

 

 

近衞師団から誰か出させるか?ということになったが、こんな上から目線の提案を陛下に上奏できるか?という問題もある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ちなみに『オデュッセウス・ウ・ブリタニア』に対する日本民族解放戦線内における評価は他の神聖ブリタニア帝国皇族よりかは意外と高い。

 

 

『神聖ブリタニアの皇族にしてはまだまとも』だったり『穏やか系皇子』、『もう少し意見を父親に述べたりゲットーに視点を持てたら名君になれた』

 

 

…と言われている。

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁともかくとして、誰を送るにしても陛下にご報告しないといけない。

 

 

しかし、ゆかりが報告を渋るのには別の理由があった。

 

 

 

先日の合衆国日本再建宣言である。

 

 

良くも悪くも陛下の逆鱗を刺激したらしく、宣言のあった日から機嫌が悪いのだ。

 

 

 

 

そんな陛下にこんな上から目線の要望を伝えたら堪忍袋の緒が切れる可能性がある。

 

 

 

山形のマブラヴ世界と通じるゲートの閉鎖の目途がまだ立っていない現状、BETAが横須賀国連軍基地から侵入してくる可能性があることから戦端が突然開いて下手な場所に戦線を作りたくないのだ。

 

 

 

かといって独断で決めるのも憚られる。

 

 

 

 

結局、悩んだ末にゆかりは陛下に報告する為に宮中に参上した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、冥夜が代理で出席するという形でなんとか収まったが、陛下の機嫌がさらに悪くなり、五稜郭守備に就いている近衛師団の面々や陛下のお世話をしているメイドこと宮内省の面々は一か月の間、生きた心地がしなかったという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、一旦視点を移そう。

 

 

 

茨城県 某所

 

 

日本民族解放戦線の極秘施設ではとある兵器が再稼働に向けて徹底的な整備を行われていた。

 

 

 

「おーらい!オーライ!!」

 

 

「お~い!右腕部の予備パーツはどこ行った!?」

 

 

 

 

その機体の名は凄乃皇・弐型。

 

 

 

かつて埼玉解放戦まで日本民族解放戦線の戦略兵器として活躍したものの、埼玉解放戦の際に枢木スザクのランスロットからの攻撃を受けて大破。

 

 

後方にて修理を受けていた『戦略航空機動要塞』である。

 

 

 

かつてはゆかりが{とあるルート}から入手したG元素を用いるML機関を搭載していたが、G元素はBETAを引き寄せる可能性があることや後継機として開発中だった四型の技術やとある企業の協力、そして篠ノ之束らによって開発に成功した新型動力炉に換装。

 

 

 

東京解放や近畿地方解放戦に投入するために整備が行われているのだ。

 

 

 

 

「そう言えば三型ってないのか?」

 

 

整備中の凄乃皇・弐型を見ながらある整備士がそう言った。

 

 

 

「なんだお前知らないのか?三型もあったんだよ、実は」

 

 

「え?なんで今は無いんだ??」

 

 

「それがな‥‥」

 

 

 

 

その整備士にある士官が説明した。

 

 

 

 

 

なんでも三型はかつて試作されていた一型同様に核兵器を集中運用することを前提とした特殊機体となる予定であった。

 

 

 

 

しかし、開発拠点そのものが何者かによって破壊されたのだ。

 

 

 

 

 

 

数年前 秋田県内 某所

 

 

 

ドッガアアアアアン!!!

 

 

 

『何事だ!!』

 

 

『三型開発施設にて大規模な爆発が発生!!開発資料は焼失!!機体自体も完全に大破しましたぁ!!』

 

 

 

『はぁ!?』

 

 

 

この時、三型の機体そのものの開発はある程度終了しており、武器搭載のための装備開発に移行していたのが運が良かったのか悪かったのかは分からない。

 

 

しかし、この件での死者は出なかった代わりに重軽症者多数と相当な額の予算を投入し、半年近くの時間をかけて開発を推進していた凄乃皇・三型計画が完全におじゃんになってしまったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ふふふ…。結月ゆかり、私の誘いを断った報いだよ。それにあんなものを量産されては私の新世界が台無しになってしまうからね‥‥』

 

 

 

この時、一型開発拠点爆破事件の際にも目撃され、指名手配されていた金髪で胡散臭い青年が目撃されていたが今でも見つかっていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これによって埼玉解放戦後に大破したとプロパガンダして隠匿しながら修理していた弐型以外の『凄乃皇』は全滅してしまったかと思われた。

 

 

 

 

 

‥‥ところが、某独裁者の名言でもある『備えあれば嬉しいな♪』というノリで日本民族解放戦線技術開発部と東北財閥の研究開発部門が三年分にも及ぶ軍の緊急機密予備費をこっそり使い込んだ挙句に篠ノ之束とクロエ・クロニクルを巻き込んで開発していた『凄乃皇シリーズ』の亜種が存在していたことが発覚し、すったもんだの挙句にその機体が四型となった。

 

 

 

 

 

 

まぁともかくとして一型と三型は謎の胡散臭い謎の美青年によって台無しになったが、修理中の弐型と大本営にも知らされていなかった四型が生き残り、現在の日本民族解放戦線が多数有している切り札の一端を担っている。

 

 

 

 

 

 

 

なにはともあれ日本民族解放戦線は間近に迫っているであろう第三次極東事変に備え、着々と準備を整えつつも、行きたくもない中華連邦とブリタニアの融和記念式典に政治的判断からヘラクレスと共に行かざるを得なかった。




次回 特使派遣と騒動

第二次トウキョウ決戦後の展開をいくつか考えてますがどれがいいでしょうか?

  • 原作通りだけどところどころ介入
  • 報復核攻撃ルートへ‥‥?
  • どちらでもOK!
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