スーパーロボット大戦 未知なる宇宙ヘ   作:島田愛里寿

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篠ノ之束らとIS組の通信回です!


第六話

ゆかりが、マキやあかりとともに爆撃機隊の大損害の詳細をセイカからの報告と言う形で受け取っていた頃…。

 

 

日本民族解放戦線 総司令部 通信室

 

 

<ビー!ビー!ビー!>

 

 

「んあ?」

 

 

日本民族解放戦線総司令部の通信室に設置されているある通信機のブザーが鳴った。

 

 

「はいはい?こちら日本民族解放戦線司令部‥‥へぁ!?ちょ、ちょっとお待ちを!!誰かー!結月総司令官を早く呼んでーー!!」

 

 

この当直の通信兵が仰天してゆかりを呼ぶように叫んだのには訳があった。

 

 

なんせ先ほど爆撃隊が大損害を受けた相手である『ヘラクレス』のメンバーから聞きたいことがあると言う通信なのだから‥‥。

 

 

 

 

数時間後‥‥

 

 

ゆかりは札幌航空基地からとんぼ返りに近い形で総司令部に舞い戻ることとなった。

 

 

「それで?一体何用でしょうか???」

 

 

ゆかりは怒りを隠さない表情でそう問いただす。

 

 

そりゃそうだ。先ほどまで『ヘラクレス』によって生じた損害の規模に頭を抱えていて一旦落ち着いてから考えようと一息つこうとしたところでこの呼び出しだ。

 

 

イラつくのも当然と言えよう。

 

 

 

『…私はヘラクレスに身を寄せているが異世界の日本人の織斑千冬だ。結月総司令官、貴方にお聞きしたいことがあって今回の通信を行わせていただきました』

 

 

「ほう?異世界の日本人…??それはそれは、で?なんですかね??私たちは現在侵略者から祖国を奪還するための戦いに身を投じて日々戦っているんです。それなのに侵略者であるブリタニア側に属した異世界の日本人の妄言に非常に興味があります」

 

 

『なんだと!!』

 

 

『黙っていろ箒!!…失礼、先日の戦いの際にそちらの爆撃機に私たちの世界の技術が使用されていたのを目撃しまして』

 

 

「それでいちゃもんを付けるのですか?」

 

 

『いえ、確認したいのは‥‥篠ノ之束という人物がそちらにいませんか?』

 

 

「それは「呼んだ~?ちーちゃん」って!篠ノ之博士!!ずん子さんも!!それにマキさんにあかりまで!?」

 

 

千冬はゆかりの煽りに反応した箒を黙らせた後に束がそちらにいるのかを聞いた。

 

 

ゆかりとしては所属している者の個人情報を明かすわけにはいかないと濁そうとしたが、当然束と日本民族解放戦線幹部の一人である東北純子がマキやあかりを引き連れて通信室に入って来たのだった。

 

 

 

『束…やはりそちらにいたか…!』

 

 

「あ~。あの爆撃機用の絶対防御システムでやっぱり感づいた?」

 

 

『当たり前だ‥‥!』

 

 

『姉さん!!なんでテロ組織なんかに入ってるんですか!!!』

 

 

『っ!!馬鹿、箒!!』

 

 

 

 

「「「「「「「はぁ?」」」」」」」」」

 

 

 

この箒が言い放った言葉は日本民族解放戦線幹部一同の逆鱗に触れた。

 

 

 

まぁ弁明させてもらうと箒に罪はない。*1

 

 

元々IS世界組は『ヘラクレス』という組織が結成された頃にこの世界に迷い込んで組織にとりあえずと言う形で参入せざるをえなかったのだ。

 

 

そしてこの世界の日本について聞いたのがよりにもよってブリタニア側の枢木スザクだったのが悪かった。

 

 

 

ここでブリタニア側から見た日本民族解放戦線について話そう。

 

 

日本民族解放戦線を国家に準ずる組織であると認めているのは、EU(欧州連合)やエナストリア皇国、中華連邦の東南アジア諸国・インド軍区のみであり、神聖ブリタニア帝国や始祖連合国等は国と認めていなかった。

 

 

そして何故枢木スザクは日本民族解放戦線側についていないのかと言うと彼は『正しい行いで勝ち取るべき』という心情から、元々はブリタニアの支配に抵抗していたテロ組織*2が国家じみた体制を取っていても正しいことをしていないという感覚だったのだ。

 

 

千冬は一方から見た考えは危ういと考えてそう言ったことは言わないようにしていたが、箒や一夏たちはまだ学生なのでスザクの思い込みとブリタニアの傲慢な思想を含めた説明をコロッと信じてしまったのだ。

 

 

「な~に言ってるの箒ちゃん?日本民族解放戦線は祖国の解放のために戦ってるんだよ??大方、ブリタニア側の意見を聞いたんだろうけどそれは支配者側の目線だって気づかない?」

 

 

『え、えっと…』

 

 

 

「そんなんだから日本民族解放戦線の諜報部から『胸部装甲と勢いだけある猪娘』なんて評価食らうんだよ、ねぇ分かる??そんな評価食らった妹を持つ姉の気持ち」

 

 

『ガッハ!!』

 

 

『箒~!!』

 

 

束からの壮絶なツッコミによって吐血して一夏に抱き抱えられる箒であった。

 

 

「いやはや妹さんにすごいツッコミですねぇ?」

 

 

「ずん子ちゃん、箒ちゃんはいい子だけど一度思い込むとかたくなになるからね~。こうでも言わないと変わらないよ~」

 

 

ずん子は苦笑いしつつも束やゆかりに席を代わってもらい…

 

 

「さて、初めまして私は東北財閥の東北純子と申します。『ヘラクレス』の皆様に申し伝えのことがありましてこの際ですからお伝えしますね?」

 

 

『あ、ああ。分かった私が伝えよう』

 

 

「ありがとうございます。、織斑千冬さん。さて、日本民族解放戦線としてはいきなり攻撃に巻き込んだことは謝しますが、そちらの一方的な攻撃で多数の機体が損傷・撃墜されましたのでその修理費等を請求しますので♪」

 

 

 

 

それからずん子は千冬に反論させないレベルの論争を繰り広げて『ヘラクレス』と監督責任を追及してエナストリア皇国からも損害賠償をせしめることに成功した。

 

 

※なおこの件はエナストリア皇国も寝耳に水であり、後日皇女がゆかりに頭を下げまくったそうな…。

 

 

なおこの通信を聞いていた他のIS世界メンバーは後日、〔ブリタニア側から戦闘に貢献してくれたお礼〕と称して勲章と名誉騎士称号が送られてきたが、罪悪感やブリタニアへの不信感から公的な場でも付けなかったようだ。

*1
いやまぁ失言は失態なのだが…

*2
ブリタニア側からの視点




次回 対潜哨戒隊からの緊急

次回はイージス艦が前面に出てきますよ~!


次回は明日の午前八時に更新予定です!

アーム・スレイブ(AS)とレイバーが戦うシーンを今後書く予定なのですが、M9ガーンズバックや傭兵のASと善戦するレイバーはどれがいいでしょうか?

  • 99式空挺レイバー ヘルダイバー
  • HAL-X10
  • AV-0 ピースメーカー
  • AV-X0 零式
  • クラブマン・ハイレッグ
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