・試作装甲巡洋艦 畝傍 (『トップをねらえ!』の『るくしおん』)
装甲駆逐艦の設計を基に建造された宇宙用大型船。見た目は『トップをねらえ!』の『るくしおん』だがサイズは小さく、コックピットには三人分しか座席がない。
武装はアークバードのレーザー砲を参考に開発されたパルスレーザー砲であるが、対MS兵器としては少々力不足な上、軌道上宇宙港に停泊中にアロウズが放ったフレイヤによって軌道港諸共大破させられ、解体処分とされた。
フレイヤが投下された日の翌日…。
北海道の五稜郭内にある宮中は異様な雰囲気に包まれていた。
((((((((‥‥‥‥‥‥))))))))
今日、御前会議が行われる一室には日本民族解放戦線の幹部のみならず、大和解放軍・九州解放戦線の幹部達も集結していた。
しかし‥‥
(なぁなぁマキはん)
(ん?どったの??茜ちゃん?)
マキに小声で声をかけたのは、ハワイ諸島攻略作戦を完遂したものの、本土の惨劇を聞きミッドウェー諸島攻略作戦を成功させた妹の葵と共にTu-95で慌てて帰還して御前会議に参上した琴葉茜であった。
(ゆかりはんはどうしたん?御前会議の司会役はあの人やん?)
そう、何故かこの場にゆかりが出席していないのだ。彼女はこういった天皇家等からの呼び出しにはよほどのことがない限りは参上していたので日本民族解放戦線の幹部達からすると異例である。
(いや~それがね‥‥(-_-;))
マキはこの場にゆかりが欠席している理由について話した。
先日の惨劇を見たゆかりは長門艦橋でぶっ倒れた後もずっとうなされ続けた関係で満足に寝れず、体調不良と顔が寝不足でひどかったことからとても出席できそうになかった為に陛下直々に休むように厳命された結果、欠席となったのだ。
(な、なるほどなぁ‥‥。確かにあの人は結構責任を感じる人やからなぁ。)
そう。ゆかりがいかに転生者とはいえ、元は一般の大学生。自身の命令で多くの命を散らしていることを悔いているという裏事情は幹部一同は薄々察していた。
それが今回のフレイヤ投下の件で限界に達してしまい、寝込んでしまったのだった。
(で、それはそうとなんで大和解放軍の紅美鈴はんが青い顔してるん?)
(なんか人の好さが災いしたというか…)( ̄▽ ̄;)
(?)
茜はついでに青い顔をしている紅美鈴のことを聞くが、マキは苦笑いしつつ説明する。
大和解放軍はスポンサー企業に近い河城先進科学工業がヘラクレスに弾薬を供給していた関係上、日本民族解放戦線よりはヘラクレスとの関係性が良好である。
その関係で美鈴が『御前会議に呼ばれているんですけど、一緒に来ませんか?』とヘラクレスの面々を呼ばれてもいないのに招待してしまったのだ。
連絡もなしにヘラクレスが乗り込んできたので北海道各地の防空システムが反応。
※これに関しては美鈴は『多分、大丈夫でしょ♪』と思い、ヘラクレス側は『紅美鈴氏が根回ししてくれたのだろう』と思い込んでいたことが原因であるが‥‥
イージスアショアに管制された防空ミサイル網の洗礼を受けてから大和解放軍上層部と日本民族解放戦線上層部も事態を把握して攻撃を止めるという失態を演じたのだ。
※結局、お詫びと言う形でヘラクレス側に関しては信用のおける者を一~二名のみ『オブザーバー』としての参加を許可することになったが‥‥
報連相がなっていないと大和解放軍に対して日本民族解放戦線から苦情が出るという珍しい事態に陥った結果、美鈴は上司の咲夜に死ぬほど怒られ、青い顔をしているというわけである。
(な~るほど?それでカヤのやつが頭を抱えとるんか‥‥)( ̄▽ ̄;)
そう言って茜は前を見た。
なんせそのオブザーバーとして参加してきたのが、カヤとも因縁がある『先生』と『七神リン』であったのだ。
そりゃ頭も抱える。
それからわずか二分後‥‥
御前会議の場に現天皇である煌武院悠陽が妹の冥夜と月詠真耶を連れて入室してきた。
そして上座に座られると同時に御前会議が始まった。
「弦巻マキ大将、報告を願います」
「はっ!!!」
悠陽の言葉にマキは立ち上がって報告を行った。
一応、被害は未だ調査中と断っていたものの、第二次東京決戦に参戦していた部隊のうち、陸上部隊は三割の戦力を失い、戦死者もその三割のうちの二割に及んだ。おまけに稼働可能火器も四割が使用不能となった。
海上戦力はミサイル艦隊と戦艦艦隊が投入されていたが、ミサイル艦隊は七割の艦が撃沈・轟沈するか、戦闘能力を喪失し、ドック入りして修理しないと戦線復帰は不可能と言う結論であった。
宇宙戦力もアークバードや装甲駆逐艦の『宗谷』『夕凪』を除けば、哨戒中であった『橋立』『宇治』とEU軌道艦隊所属で軌道港の一番奥に停泊していた装甲駆逐艦の『トロンプ』のみしか生き残れず、新型装甲艦として建造されていて、軌道港にて実戦試験目的で停泊していた試作装甲巡洋艦『畝傍』も大破し、解体するしかなくなってしまった。
民間への被害も甚大なものであり、調査中なれども飛んできた瓦礫の下敷きになった人や戦死者の遺体関係で感染症が発生。
医療部門が大和解放軍の衛生部門と共同で対処中であるが、二次被害・三次被害が大きくなる可能性は否めないと明言。
下手をすると関東全域の民間人が二次・三次被害の犠牲者になりかねないとした。
これを聞いた悠陽は無表情となったものの、会議を進めるように促した。
今回の議題は『報復をするか否か。するにしても何を用いるか?』
というモノであった。
とは言っても報復をするか否かなんてのは形式的に決めるような議題で、この場にいる日本人は全員が報復に賛成であった。
苦言を呈するのはヘラクレス側の者のみである。
さて、何を用いて報復するかと言うのが最大の争点なのだが、当初マキや日本民族解放戦線の幹部の半分前後は占領したハワイから戦略爆撃機を飛ばして神聖ブリタニア帝国本土西海岸一帯と神聖ブリタニア帝国首都ペンドラゴンを猛爆撃するという案を提示した。
これは現在、休養中のゆかりが『最悪の事態か自分自身が決めるまで勝手に回天は使わないように頼みます‥‥』と言い含めていたので、その意向を汲んだ内容だったのだが‥‥
「おや?日本民族解放戦線の幹部の皆様はずいぶんとお優しいのですね?」
「‥‥それはどういうことかな?十六夜諜報部長官??」
「『回天』という兵器があるそうじゃないですか??」
「「「「「!!!!!!!」」」」」
咲夜の一言で事態が変わった。
(しまった!十六夜咲夜ってやつ前にうちを諜報したときに機密情報を盗んでいたけどあれも知られてたか!!)
「咲夜、一体『回天』って何よ?」
「ああ。日本民族解放戦線の方々は隠しているようですが‥‥」
マキが内心で慌てているのを後目に霊夢や妙高に機密をすべてこの御前会議の場で話してしまった。
『回天』
それは戦況を一気に盛り返すほどの威力を期待されて命名された日本民族解放戦線…いや、日本初の大陸間弾道ミサイルである。
幾つかのミサイルの弾頭には戦術核弾頭を常時搭載しているし、戦略級のメガトン級核弾頭を搭載している物もある。
しかし、ゆかりは軽々しく使わないようにと厳命していたので日本民族解放戦線幹部一同は『さすがに使わない方がいいかなぁ‥‥』と思い、進言しなかったのだ。
しかし、この兵器の詳細を知った大和解放軍の幹部一同は使用を強行に主張。
この兵器はパンドラの箱ともいえるものであったので、宮中に大した報告を上げなかったことも悪い方に動き、使用を認める勢いであった。
しかし、ヘラクレス側は反発した。
『いくら復讐や報復が必要だとしてもやりすぎですよ!』
と先生やリンは言ったが、
『オブザーバー風情が御前会議に口をはさむな!』
と那智が罵倒。
結果、収拾がつかなくなったためにご聖断を仰ぐことになった。
「私は回天の使用に賛成します。しかし、軍と無関係な場所への攻撃は控えなさい」
「‥‥は」
マキはこの言葉に頭を下げつつも悩んだ。
ゆかりの希望通りにはならなかったからだ。
「ああ、それと本日は欠席している結月元帥に伝言を頼めますか?」
「は?いえ、その程度はお安い御用ですが‥‥」
そうして悠陽はこう伝えた。
『結月ゆかり元帥。あなたがこれまで祖国解放に貢献してくださったことは疑いようのない事実ですが、不必要な部分まで責任を感じることはありません。最も責任を負うべきなのは最高指揮官でもある私、天皇なのですから。よってこれまで通りの職務を遂行してください。 なお、退官や自決は一切認めません』
と‥‥。
こうして御前会議によって日本民族解放戦線が禁忌に近い扱いをしていた兵器である『大陸間弾道ミサイル 回天』の使用が決定された。
しかし、これはヘラクレス側に波紋を呼ぶことにもなった。
次回 報復作戦
第二次トウキョウ決戦後の展開をいくつか考えてますがどれがいいでしょうか?
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原作通りだけどところどころ介入
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報復核攻撃ルートへ‥‥?
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どちらでもOK!