魔法科高校の劣等生~魔王と剣士の血を引きし天災~(現在一時凍結中)   作:B.Raven

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投稿遅れてすみませんでしたm(_ _)m
SAOの新OP見て泣きそうになってしまったり、1つの作品でさえ手一杯なのに他の作品を思いついてしまったりと、色々な意味で情緒不安定でした
気が向けば他の作品も書くかもですが、こちらは投稿を止めずに進めていきたいと思っています
どうか温かい目で見守っていただけますようよろしくお願いします


入学編Ⅳ

 

 

「「お願いします!!」」

 

と、由烏虎とエリカが一礼して道場に入る。

道場の中には相当な人数が集まっていたが、いつものように稽古をしているわけではなさそうで、

 

「だから、道場主と1対1(サシ)で勝負させろっつってんだろうが!!俺は道場破りに来ているんだぞ!!」

 

などとほざく輩がいる。状況があまり分からないので由烏虎は愛弟子に聞くことにした。

 

「紗耶香さん、これはどういうことなんですか?」

 

「私もよくは知らないのですが、あの方が一時間ほど前に来られまして、道場破りに来たから道場主と勝負させろとしつこいのだとか。

追い返そうにも、千葉家の道場について悪評を流すと脅してくるものですから、どうしようもなくてですね...」

 

由烏虎はなるほど、と理解すると共に頭を抱えた。そもそも、道場破りなど時代遅れにも程がある。が、流石にこれ以上稽古の邪魔をされても困るので、直接叩き潰すことにした。

 

「申し訳ありませんが、只今道場主は不在でして、自分でよければお相手いたしますが?」

 

「フン、貴様など相手にならんだろうが、道場主との勝負の肩慣らしにはちょうど良い。貴様で我慢しておいてやろう」

 

「(すごい慢心だな、紗耶香さんでも勝てそうな相手だぞ...)ありがとうございます、ではハンディキャップはいかがいたしましょうか?」

 

「必要なかろう、本気で来るが良いわ」

 

「承知しました。では、(殺さない程度の)本気で行かせていただきます。エリカ、合図を」

 

「はい、では」スッ

 

とエリカが手を挙げた瞬間、両者が構える。道場破りは上段、由烏虎は右足を引いて低姿勢の下段だ。

 

「(構えだけは立派だが、気迫に欠けるな、格の違いを思い知らせてやるとしよう)」と由烏虎は冷静に相手を見極めている。

 

「始めッッ!!」バッ

 

というエリカの合図で先に動いたのは道場破りの方だった。どうやら、短期決戦を狙っていたようだが、由烏虎が余裕でかわすのを見て驚いていた。その様子を見た由烏虎は、池の中の蛙だったんだろうなと思いつつ一旦下がり、自己加速魔法で一気に距離を詰め、相手の望み通り短期決戦にしてやることにした。もっとも、こちら側の勝ちという形で、だが。

 

刺突・終打の型(シトツ・シュウダノカタ)

 

この技は、由烏虎のオリジナルで、斬り上げという一連の動作中に、心臓、喉、脳天を突き、斬り上げた刀の柄を相手の頭頂に振り下ろし、完全に無力化させる技である。ただ、この技は死突・終斬の型(シトツ・シュウザンノカタ)の劣化版で、技の最中に魔法を使うことはないので、エリカや紗耶香、もう一人の愛弟子や、由烏虎の婚約者達ならば、かわすか受け流すかぐらいは出来るし、千葉の門下生でも一回以上由烏虎に指南されていれば反応ぐらいはできるものである。

 

「ズッドーーンッッ!!!」

 

よって、全く反応も出来ずに技を全てまともに食らったこの道場破りは未熟以外の何でもないだろう。

 

「よし、じゃあ稽古を再開しようか、二人とも?」

 

と、目の真ん前で突っ伏している雑魚を無視して二人に話しかけると、慌てていたのか、

 

「え、えぇっ、そうね、そうしましょう」

 

「は、はい!分かりました!!」

 

と、返事を返してきた。特に由烏虎は気にもしなかったが。

 

 

 

 

 

「紗耶香さん、少し頼みたいことがあるんですが」

 

と、稽古の合間の休憩中に由烏虎が紗耶香に話しかけた。真剣な表情で由烏虎が話しかけてきたため、紗耶香は無言で頷く。

 

「昨年、紗耶香さんを仲間にしようとして自分が壊滅させた組織がありますよね?反魔法組織団体、ブランシュです」

 

紗耶香はやや顔を強張らせながらも頷く。ブランシュは、昨年紗耶香を甘い言葉でつり、手品のような仕組みの簡単な魔法でマインドコントロールを行い、異変に気付いた由烏虎の怒りを買って壊滅させられた組織のことである。その際これほどまでに激怒した由烏虎を見たことがないという理由から、四葉家に嫌われている。

 

「そのブランシュがまた動いていると情報が入ったので、その下部組織のエガリテに潜入してくれませんか?紗耶香さんと自分の関わりは誰にも知られていないはずですし、基本的には参加するだけで構いませんから」

 

「それだけなら構わないけれど、桐原君にはどう説明するんですか?私からは説明できませんよ?」

 

ちなみにこの壬生紗耶香と桐原武明は付き合っていたりする。一昨年の剣道全国大会と関東剣術大会で、ちょうど仲良く話していた時にスカウトしたのでそれは承知の上だ。

紗耶香は剣道をそのまましたいというので剣術の道場である千葉家の道場には入門させずに由烏虎の弟子になって切磋琢磨している。武明は道場に入門したのではあるが…エリカにしごかれまくっている、というよりストレスの発散相手になってしまっている。よく耐えられるよな、と思ってはいるが、本人曰く、「壬生を守るためと考えたらどうということはない」…らしい。それを偶然聞いてしまった紗耶香が顔を真っ赤にして恥ずかしそうに、だがあからさまに嬉しそうにしていたのは言うまでもないことだろう。

 

「自分が仕事として頼んだ、と言いますよ」

 

というと、そう……と言って考え得た後、一つ頷いてから了解しました、と笑顔で返された。ちなみにそれを見ていたエリカのストレスが溜まり、武明に向けられていたのは余談である。

 

さて、と呟き、由烏虎が立てろうとした時、少し戸が開き、

 

「由烏虎様、お電話が来ております」

 

と、家の者に呼ばれてしまった。もうそんな時間か、と少し驚きつつも、今日の稽古は終わらせることにした。

 

「紗耶香さん、今日は早いですがこれで終了にしたいと思います。道場が終わるのを待つ、ということでしたら半年前に教えた、無刀流(手刀)の反復練習をすることをお勧めします。対人でやりたいのであればエリカが適任だと思われます。エリカ、今日はアイツと話した後仕事の方へ行くつもりだからこれで上がらせてもらうけど、明日からは学校でもよろしく頼む」

 

「了解しました」

 

「りょ~かいっ、お仕事頑張ってねー」

 

「あぁ、頑張ってくるよ、では、ありがとうございました!」

 

『お疲れ様でした!!』

 

威勢のいい声に見送られながら、由烏虎は道場を後にした。

 




すみません、オリジナルが1話で終わりませんでした。
戦闘シーンはずっと書きたかったんですが、今回は相手が弱すぎるので短めにしました。不定期更新は少なめにしていたのですが、これからは予定が多いので(彼女もいないくせに)不定期になってしまうかもしれません。他の作品まで書いていたら余計そうなるかもしれませんが、評価、コメントをお待ちしております。
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