盛りすぎた少女のヒーローアカデミア 作:YY:10-0-1-2
頭が痛くなる小説は初投稿です。
「いっけなーい遅刻遅刻!」
そう言って音速越えのスピードで雄英の前にOPで勢いよく飛んでそうなニュータイプの如くジャンプする少女。
「私、転生者で消防士でウマ娘でホロライバーでポケモントレーナーで先生でマスターでZ戦士で提督で巨人継承者でニュータイプっぽい美少女くっ殺魔法戦騎士、
あーもうめちゃくちゃだよ。(解説放棄)
これからヒーローを志し、もしかしたらこの中でクラスメイトになるかもしれない奴がいるかもと夢見る少年少女達はこう思った。
((((((何あれやだ怖ァ))))))
ドン引きである。
あえてもう一度言おう。ドン引きである。
そりゃ、試験当日に遅刻遅刻と言いながら意味不明な語録を並べて飛び込んできたらそりゃ怖い。
遠くでなんだアイツ、と思い浮かべているツンツン頭で手のひらから爆破をさせてそうな青年も見える。
「って、全然遅刻してねぇじゃん。寧ろ余裕もってんじゃん。やだ、アタシったらおっちょこちょいなんだから…死を持って償ってもらおうか!」
「ちょ、ちょちょ待ちなよアンタ!」
いきなりナイフを持ち出し切腹しようとする彼女を通りかかった女子が止める。
「あん? 何? なんか私に文句あるわけ? ごめんなさい」
(情緒不安定にも程があるでしょ!?)
女子も困惑していた。
御園は立ち上がると手を開いてバッと前に出す。
「私は
「さっき自分で盛亜希御園って言ってなかったっけ!? 名前変わってる!?」
「嫌だなぁ、私には72通りの名前があるからさ。確か最初にあった時は…イーノック……そう、私は話を聞かないやつだった……」
「た、タイム。情報量が多すぎて頭がパンクしそうだから」
「一体誰がこんなことを……っ!」
お前だよとツッコミそうになるのを抑える少女。
すると、御園はハッとした表情を浮かべて少女を見る。
「で、あなた誰……?」
「わ、私は…」
「トトロ! あなた戸愚呂兄って言うのね!」
「違うから! 私、拳藤一佳だから!」
原作ではB組に入っている姉御的存在であるが、ここでは困惑しているただの少女であった。
「ちっ、戸愚呂しかあってなかったか……」
「一言もあってないから! 頭痛くなってきた…」
おっ奇遇だね。僕と同じじゃないか。*1
さて、頭が痛くなってきたが、この少女は転生者である。サラッと流されていたが。
前世では全てを愛すようなオタクの鏡であった。
だが、道端でコケた時に運悪く頭を勢いよく打ち付けてそのまま死亡。呆気ない死に方となった。
が、流石にそうはならんやろと神様が転生させた。
彼女が転生した世界はなんと『僕のヒーローアカデミア』という世界であった。
通称ヒロアカの名前で呼ばれているこの作品は、2024年に完結して悲しまれるほどの有名作品であったが、この少女の乱入によりとんでもない結末を迎えることとなる。(未来予知)
さて、こんな解説をしている間に奇妙な友情が出来た拳藤と御園は席に着いた。
もちろん、試験を受けるための場所である。
「え? 筆記試験? そりゃもう……こうキング・クリムゾンするしかないでしょ?」
「何いきなり、どうしたの?」
拳藤の隣に座る御園は高笑いしながら配られた用紙を見る。
『今日は俺のライブにようこそー! エヴィバディセイヘイ!』
「ヤッフゥー! ヤッフゥー! ヤッフゥー! ヤッフゥー! ヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤ(ry」
(((((うるせぇ……)))))
これにはプレゼント・マイクもビックリ。
『さ、サンキューリスナー! それじゃあ説明に───』
プレゼント・マイクは何とか説明に移る。
さて、御園はと言うと。
「危ねぇ…ケツワープで存在そのものが消し飛ぶところだった…無限階段上がるための技だからな。リスクはデカイ…っ!」
(どうしよ。マズイのと私絡んだかな…)
もう既に遅いです。
すると、手を綺麗に上げて立ち上がる青年の姿が目に入る。
「プリントには4種と──!」
そう、プリントには4種のギミックと書かれてあるのだ。
これを指摘する青年はとんでもなく真面目なんだろう。まぁ、彼女はそんなこと知ってるが。
さて、4種は誤植では無いとの説明がなされる。
1種類はステージギミックみたいなもので、倒してもポイントも貰えないからあえて外したという事らしい。
無論、彼女は…
「…右ストレートでぶっ飛ばす。真っ直ぐ行ってぶっ飛ばす。すればいいってことねなるほど」
まっっっったく話を聞いてなかった。
いや聞いてはいた。聞いてはいたが、何故かこの理論に到達したのだ。
アインシュタインやニュートンらが脳みそをフル回転させてもその理論には至らないが、彼女はそう言う人なのである。
『っていう訳で俺からは以上だ! 最後にリスナーへ我が校『校訓』をプレゼントしよう。かの英雄ナポレオン・ボナパルトは言った! 「真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者」と! “
プレゼント・マイクはそう言ってそそくさと説明を終わらせる。
(あのリスナー話聞いてたのか…?)
少しだけ不安を残しつつ。
◇◇◇
割り当てられた試験会場に向かいながら御園は個性を整える。
残念ながら(?)拳藤は別の会場ということで別行動である。
「ふぃ〜さて頑張りますか!」
『ハイスタート』
受験生が各々で緊張を解したりウォーミングアップをしている中、プレゼントマイクの何気ない調子で放たれた言葉が響いた。
そしてそんな言葉を聞いていた御園は直ぐに走って目の前のロボットを睨む。
『ブッコロス!』
「口悪いね…『ワンピース』『悪魔の実』『ゴムゴムの実』」
御園がそう言うと、先程口にしたゴムゴムの実が手の中に収まりそれを御園は食べる。
「ゴムゴムのピストルってね!」
勢いよく拳を突き出せば、ゴムのように伸びていき、ロボット達を蹴散らしていく。
彼女の個性は強いなんかの次元ではない。最強に近いものであった。
「おっと! まだまだ行くけどね! 『ジョジョの奇妙な冒険』『スタンド』『スタープラチナ』」
すると今度は後ろから守護霊のようなものが出てきてオラオラオラと更にロボットを掃除していく。
「個性順調! 馴染む馴染む!! WRYYYYYYYYYYYY!!!」
奇声を上げながらロボットを破壊していく少女の姿はまさに化け物と言うしかないだろう。
さて、残り時間もあともう少し。
充分得点を稼いだと思ったのか、御園は次にくるロボットの位置を把握するために個性を使う。
「『ゼノブレイド』『エーテル』『未来視』……む?」
未来視とは、その名の通り未来を見ること。
未来を見た御園は、地面が揺れていることでこの後に起きることを理解する。
「あーね。完全に理解したわ。まるで意味がわからんぞ!?」
なんで矛盾するんですかねそこで。
そんなことは他所に置いておき、その揺らしていた正体である0ポイント敵が出てくる。
そいつは会場を粉々にしながら迫ってくる。
御園は個性を発動させる。
「『BLEACH』『鬼道』『黒棺』」
彼女の周りにゾワっとした黒色の気のようなものが集まる。
「滲み出す混濁の紋章。不遜なる狂気の器。湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き・眠りを妨げる。爬行する鉄の王女。絶えず自壊する泥の人形。結合せよ。反発せよ。地に満ち己の無力を知れ……破道の九十・黒棺」
地面から現れる黒の棺のようなものは0ポイント敵を覆っていく。
それを見ていた教師陣はあんぐりと口を開けていた。
子供の頃の鮮明な記憶が蘇る。
みんなで詠唱した黒棺。それが今まさに目の前で起きているのだ。
0ポイント敵は粉々に粉砕。
この日、全員の心に刻み込まれた。
「よっし! 完全詠唱黒棺サイコー!!!」
あぁ、こいつヤバいなと。