Roseliaをたおせ!   作:ダシマ

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第1話「最強になった青薔薇」

 

『第×回 ガールズバンド対抗ライブコンテスト優勝は…ぶっちぎりでRoselia―!!!!』

「ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

 

 …どうしてこうなってしまったんだろう。

 

 

************************************

 

 私の名前は一丈字飛鳥。ガールズバンドが盛んな『バンドリ学園』に通うごく普通の高校1年生…え? もう飽きた? 重々承知の上です。もし良ければご覧になってください。

 

 さて、今私は生徒主導の元で行われているライブコンテストを観戦しているのですが、たった今優勝バンドが決まりました。先ほどもご紹介があったと思うのですが、Roseliaです。

 

 まあ、彼女たちが優勝したのはまだいいとして…他のバンドの人たちがとてつもなく落ち込んでます。

 

『2位と圧倒的な大差だァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』

『まあ…その、次頑張ってください!』

 

 完全にとどめを刺していらっしゃる!!

 

「当然よ」

「いや、あの、友希那…」

「周りのバンドがこんなに落ち込んでるなんて…」

 

 …他のバンドの人たちが落ち込んでるのもそうですけど、Roseliaの皆さんがこんな圧倒的な大差で優勝をしたのには訳が…。

 

「おめでとうございます! Roseliaの皆さん!」

「当然よ」

「今回圧倒的な実力で優勝いたしましたが、何か秘訣があるのですか?」

「そうね…。日頃からの練習も勿論だけれど…あそこにいる『彼』が私たちの演奏をより至高のものにしてくれたわ」

 

 そう言ってRoseliaのリーダーである湊友希那先輩は私の方を見ると、皆が一斉に私の方を向いてきた。そして私は…後ろを向いた。

 

「いや、お前だよ!!!!」

「どうせそんな事だろうと思ってたわ!!」

 

 …湊先輩の言っていることがどうかはあれとして、コンテスト直前まで彼女たちの練習を見ていた事は間違いありません。まあ、なんでそうなったのかというと…。

 

 実を言うと私、色々あってこの学校に転校してきたのですが、転校していきなりクラスの不良たちに全校生徒の前で何かしろって言われたんですね。それで実際に1曲演奏してみたら、湊先輩たちに声をかけられたんですね。で、そんなこんなでRoseliaの練習を見ていたのですが、湊先輩たちは男子からとても人気がある上に、湊先輩とギターをやっている氷川先輩が男を寄せ付けないことでも有名だったらしく、そんな彼女たちに心を開かれていることから、絡まれるようになりました。

 

 で、そんなある時、いつものように絡まれてたんですけど、その人たちは他のバンドのファンで、Roseliaはあまり好きじゃなかったみたいなんですね。で、その人たちはRoseliaの悪口も言ったんですね。私ならともかくRoseliaの悪口も言ったんです。で、その悪口も中々きわどくて、女性読者の大半がキレそうな事を言ったんです。え? どんな事を言ったんだって? ごめんなさい。私の口からはちょっと…。

 

 とまあ、そのセクハラ同然の悪口をRoseliaご本人が聞いていたんですが、とてつもなくブチ切れてました。で、あの人たちは必死に言い訳してたんですけど…案の定お察しください。

 

 で、どうなったかというと、完全に切れたRoseliaの人たちは、その怒りを練習にぶつけて…見事なまでに上達しました。RPGで例えるなら、最初の町でレベルを最高にまであげたという感じですね。

 

 そして今に至るという訳です…。

 

*************

 

「やっぱりあの子凄いんだ…」

「まあね…」

「めっちゃ凄かったもんね…」

「これじゃ負けるのは納得かな…」

「ああ…」

 

 他のバンドの人たちまでこんなことを言う始末です。いや、本当に違うんですってば。

 

「……!!」

「抑えて抑えて」

「でも、本当にRoseliaのレベル格段に上がったよね…」

「ああ…。完全に姉としての面子が…」

「そ、そんな事ないよ…」

 

「私たち…一応プロなんだけどな…」

「まあ、上には上がいるって事でいいんじゃない?」

「だけどこんな点差って…」

「まあ、仕方ありませんよ…。あまり良くないですけど…」

「カンパイです…」

 

「とーっても楽しかったわ!」

「そうだね…」

「でも、本当に演奏は迫力あったなあ」

「そうだね…」

「特に怒りの表現が凄かったね…」

 

 とまあ、そんな感じでコンテストは終了となりましたが、今回はここから始まります。

 

******************

 

 ある日のことだった。

 

「飛鳥くん!」

「……」

 

 飛鳥が廊下を歩いていると、Poppin‘Partyがやってきて、ボーカルの戸山香澄が声をかけてきた。

 

飛鳥「戸山さん…」

香澄「今日空いてる? もし良かったら私たちと…」

「一丈字」

 

 もう片方からAfterglowというガールズバンドの5人組がやってきた。声をかけたのはボーカルの美竹蘭である。

 

香澄「ら、蘭ちゃん!!」

蘭「…ポピパも」

 

 考えていることは同じだった。

 

「あら! みんなも飛鳥に用があるのね!」

 

 ハロー、ハッピーワールド!もやってきて、ボーカルでありリーダーの弦巻こころが話しかけてきた。

 

香澄「こころんも飛鳥くんに!?」

こころ「ええ、そうよ!」

 

 こころの言葉に飛鳥は気まずそうに視線をそらしていた。

 

「あ、あのう…」

 

 Pastel*Palettesがやってきて、ボーカルの丸山彩が自信なさげに話しかけてきた。

 

飛鳥「丸山先輩…」

彩「わ、私たちも見てもらいたいんだけど…ダメかな…?」

蘭「パスパレはプロに見て貰えばいいじゃないですか。ハロハピもお金あるんだから…」

「…まあ、そうなんでしょうけど、一丈字さんみたいに指導が出来て、楽器のメンテナンスが出来る人はプロでもあまりいないんですよ…」

 

 と、パスパレのドラムである大和麻弥が話しかけた。

 

香澄「と、とにかく! 私たちも見てもらいたいの!」

飛鳥「すみません。今日は本当に空いてなくて…」

こころ「あら、またRoseliaと練習なの?」

蘭「…マネージャーになった訳じゃないんでしょ?」

飛鳥「いえ、此間のコンテストの祝勝会です」

 

 飛鳥が理由を説明すると、Roseliaが現れた。

 

香澄「友希那先輩!!」

友希那「探したわよ飛鳥。話があるから来なさい」

飛鳥「あ、はい。分かりました…。失礼します」

 

 そう言って飛鳥は去っていった…。

 

蘭「……!!」

彩「ううう…」

こころ「なんとか来てもらいましょう!」

香澄「絶対Roseliaが勝ち続ける奴だよこれ~!!!!」

 

 

つづく

 

第31話のアンケートです

  • 戸山香澄
  • 花園たえ
  • 牛込りみ
  • 山吹沙綾
  • 市ヶ谷有咲
  • 美竹蘭
  • 青葉モカ
  • 上原ひまり
  • 宇田川巴
  • 羽沢つぐみ
  • 丸山彩
  • 氷川日菜
  • 白鷺千聖
  • 大和麻弥
  • 若宮イヴ
  • 弦巻こころ
  • 瀬田薫
  • 北沢はぐみ
  • 松原花音
  • 奥沢美咲
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