Roseliaをたおせ!   作:ダシマ

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第10話「中間テスト・完結」

第10話

 

 クラスメイト達の機嫌を損なわないように休学を選んだ飛鳥。

 

「理事長もよくOKしたよな…」

「うん…」

「でも、何か悪い事しちゃったね…」

「ああ…」

 

 飛鳥の大胆な行動と、そこまで自分たちに気を遣わせていた事にクラスメイト達も流石にばつが悪そうにしていた。

 

 まあ、それはそれとして飛鳥はガールズバンドと羽沢珈琲店で勉強会をしていた。AfterglowやRoseliaだけではなく、Poppin‘Partyもいた。

 

友希那「あなたも思い切った事したわね」

飛鳥「休学するとは向こうも思っていなかったでしょうから…」

紗夜「ご両親は何とも言わなかったの?」

飛鳥「いいえ。もう昔からなんで」

「え?」

飛鳥「…私、結構人から疎まれること多いんで」

紗夜「……!!」

 

 飛鳥のこの発言に紗夜は双子の妹である日菜の事を思い出した。

 

 紗夜と日菜は双子であるのだが、妹である日菜は才能マンならぬ才能ガールと呼ばれる天才肌で、大した努力をしなくてもある程度の事はすぐにマスターできてしまうのだ。それ故に比べられて、姉として劣等感を抱き、日菜にきつくあたっていたのだが、飛鳥は日菜に似ているところがあったのだ。

 

 そう、飛鳥の発言を聞いてもしかしたら日菜も飛鳥と同じ道をたどっていた可能性があったのだと、痛感したのだ。

 

飛鳥「クラスの人たちを信用してない訳じゃないのですが、何が起こるか分かりませんからね…」

蘭「……」

 

 飛鳥の言葉に蘭は俯いていた。

 

飛鳥「…さて、テストまであと僅かです。続けましょうか」

「うん!」

 

 こうしてあっという間に中間テストを迎え、飛鳥が学園に戻ってきた。

 

「一丈字くん!!」

飛鳥「お久しぶりです。お元気にされてましたか?」

 

 飛鳥が何事もなかったかのように話しかけると、

 

「本当にごめん!!」

飛鳥「え?」

 

 予想だにしなかった謝罪に飛鳥がきょとんとしていた。

 

「その…一丈字くんが昔いじめにあってたから、すぐに休学したって聞いたんだ」

「そんなつもりはなかったの!! 本当にごめんなさい!!」

 

 中には泣きながら謝っているクラスメイトもいたので、飛鳥は困惑していた。

 

飛鳥「…いや、テストの成績が悪いのを私のせいにしてほしくなかったから、休学しただけなんですが」

「…オレ達にも気を遣ってたんでしょ?」

飛鳥「めっちゃ使ってました」

「それを言ってんだよ!!!」

飛鳥「もう裏でこそこそ言われるくらいなら、いっその事休んでやろうかと思いまして…」

「あの、もう本当に大丈夫だから。ね?」

「ていうか、よくよく考えたら悪いの一丈字じゃないしな…」

 

 とまあ、飛鳥はクラスメイト達から受け入れられるようになった。そしてDQNと取り巻き達はというと、ばつが悪そうにしていた。

 

 すると、ガールズバンド達がやってきた。

 

モカ「おはよ~。ちゃんと学校に来たんだね~」

飛鳥「皆さん…」

りみ「良かったぁ…」

飛鳥「…もしかして、皆さんが?」

 

 もしかして休学中にガールズバンドが動いてくれたんじゃないかと推察する飛鳥。

 

沙綾「まあ、りみやつぐみが色々動いてくれてたみたいだよ。あと…友希那先輩たちも」

飛鳥「……!!」

 

 思ったほか色んな人たちが自分の為に動いてくれていたことに驚きを隠せない飛鳥だった。

 

モカ「まあ、これで皆に『借り』が出来たね~」

巴「お前は何もしてないだろ」

 

 モカが調子に乗り始めたので、巴がモカの頭をつかむと笑いが生まれた。

 

沙綾「…まあ、これで本番に臨めるよ」

飛鳥「皆さん…」

香澄「よーし! それじゃテストもがんばろー!!」

「おー!!!」

 

 という感じで、テストが全て終わりました。

 

「たったの一文で終わっちゃったよ!!!」

「5話くらい使ったのに!!!」

 

*****************

 

 そしていよいよ結果発表。

 

「よーし。此間のテスト返すぞー。今回は皆よく頑張ったな」

 

 と、全体の成績が記載された紙が担任より配られることになった。

 

教師「ちなみに成績優秀者は学校の掲示板に張り出されているから確認するように!」

 

 そして飛鳥も受け取って確認すると…。

 

飛鳥「……」

 

 クラスでも学年でも1位だった。休学していたのにだ。

 

飛鳥「教科書をちゃんと見てれば解けなくはなかった」

「え、一丈字くん。何位?」

飛鳥「1位でした」

「や、やっぱり…」

 

 飛鳥の言葉にクラスメイト達はもう笑うしかなかった。

 

「英語の授業とかすっごいペラペラだったもん…」

飛鳥「……」

 

 そう、英語の授業でいきなり英語で話を振られた飛鳥が英語で答えたのだ…。

 

「アナタ、本当は凄く得意デスネー?」

飛鳥「……」

 

 英語教諭のパトリシアにそう突っ込まれたのだ…。

 

飛鳥(パトリシア先生は何でオレの事、英語出来るって思ったんだろう…)

 

 そんな中、DQNがまた睨みつけてきたが、飛鳥はあえて無視した。

 

DQN「無視してんじゃねぇよてめえ!」

 

 と、DQNがそう怒鳴ったが、

 

「DQNさあ。もういい加減やめてよ」

 

 女子生徒の一人が遂にDQNに注意した。

 

「そんなに睨んでも、一丈字くんには敵わないの!」

「そもそも学芸会に無理やり出させたの、謝ったの?」

「取り巻き達も止めさせなよ。友達なんでしょ?」

「正直言ってカッコ悪いよあんた達。ガキかよ」

 

 これを機に、DQNと取り巻き達はすっかり大人しくなってしまった…。

 

 まあ、こうして長い中間テストは幕を閉じて、ガールズバンドもまたバンド活動を再開するわけなのだが…。

 

日菜「飛鳥くーん!! あたし達と一緒に練習しよーよねえ~!!!」

飛鳥「……!!」

紗夜「コラー!! 日菜―!!!」

 

 …飛鳥争奪戦がまた始まったらしい。

 

DQN「オレ達が出ればよかったぁあああああああああああああああ!!」

取り巻きA「最初からそう言えばよかったんだよ…」

取り巻きB「はぁあ…クラスの女子全員に嫌われてこれからどうする気だよ…」

 

 

つづく

 

第31話のアンケートです

  • 戸山香澄
  • 花園たえ
  • 牛込りみ
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  • 美竹蘭
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