Roseliaをたおせ!   作:ダシマ

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第12話「DAN DAN 心やつれてく」

第12話

 

 ある日の事。飛鳥が学園を歩いていると…。

 

「一丈字くん。ちょっといい?」

飛鳥「?」

 

 飛鳥が男子生徒8人くらいに声をかけられて、横を向くと妙にニヤニヤしていた。飛鳥はすっとスマホを取り出した。

 

「通報しようとしてんじゃねぇよ!!」

「とにかくこっち来い!!」

 

 と、8人がかりで飛鳥を連れて行こうとすると、Roseliaがすかさず現れた。

 

友希那「…本当に懲りないわね」

「待った! まずオレ達の話を聞いてくれ!」

紗夜「8人がかりでどこかに連れて行こうとする当たり信用できないわ」

リサ「…もうちょっと正攻法で何とかできない?」

 

 比較的人当たりが良いリサですら、ヤラカシ達の小物臭さには呆れていた。粗暴、小物臭い、卑怯。飛鳥がいようがいまいが、女性に好かれる要素ゼロのヤラカシ達に救いはあるのだろうか。

 

「そんな事はどうだっていいんだよ! 此間ガールズバンド全員とカラオケに行ったそうだな!!」

飛鳥「何か問題でも?」

「あるからこうやって話をつけようとしてるんですけどねぇ…???」

 

 飛鳥の一言でヤラカシ達が激怒していた。

 

飛鳥「普通に誘えばいいじゃないですか」

「普通に誘って来てくれるなら初めからお前に喧嘩売らねぇんだよこのスットコドッコイ!!」

「あの、殴っていいかな?」

飛鳥「そういう所が…」

「あーあーあーあーあー!!!!」

 

 とにかく飛鳥の話を聞こうとしないヤラカシ達にRoseliaはイライラしていて、飛鳥は以前のようになりそうな感じがしていた。

 

「とにかくだ…。お前、もうガールズバンドと関わるの禁止な」

飛鳥「そんな事をしても」

「分かったな!!!」

飛鳥「分かりました」

あこ「あ、飛鳥くん!!」

 

 飛鳥があっさり認めるとあこが困惑した。

 

「ようし」

飛鳥「まあ、それはそうと湊先輩」

「話聞いてた!!?」

 

 関わらないと言ったそばから友希那に話しかけようとして、ヤラカシ達もツッコミを入れるとリサも噴出した。

 

「関わるなっていう意味分かってる?」

「もう話しかけたり、話しかけられても無視しろって意味だよ?」

飛鳥「ちなみに今後話しかけたりしたら?」

「そんなもの決まってんだろ。大人数でリンチだ!!」

飛鳥「本当に振り向かせる気あるのかな…」

 

 喋れば喋るほど女性から嫌われる発言しかしないヤラカシ達に飛鳥は心底あきれ果てた。

 

あこ「飛鳥くん。警察呼ぼうよ」

飛鳥「あ、それなんですけど…」

「何!?」

「そんな事させるか!!」

 

 そう言って皆が一斉にあこに襲い掛かると、飛鳥が盾になった。

 

飛鳥「先輩方! 早く宇田川さんを安全な場所に!!」

リサ「わ、分かった!!」

「いや、ちょっと待て!!」

「まるでオレ達が悪者みたいじゃねーか!!」

友希那「どう見ても悪者でしょう!!」

紗夜「女性に手を上げようとするなんて、本当に見下げ果てたわ!」

「ち、違うんだ~!!!!!!」

 

 そして先生たちもやってきて、ヤラカシ達は事情聴取を受ける羽目になりました。

 

**************

 

飛鳥「つかれた」

リサ「だ、大丈夫…?」

 

 飛鳥はぐったりしていて、リサと燐子がオロオロしていた。

 

飛鳥「それにしても宇田川さんが何ともなくて良かったですよ」

あこ「ご、ごめんね飛鳥くん…」

 

 また労力をかけさせてしまったとあこはばつが悪そうにしていた。

 

飛鳥「いや、あなたにもしもの事があったらお姉さんが…」

リサ「あ~~~~~~~」

 

 飛鳥の言葉にリサがとてつもなく納得した。

 

リサ「…そういえば巴。昔あこを虐めた男子を殴って停学になった事があるって」

あこ「いや、あれおねーちゃん悪くないんだよ! あいつらがあこのスカート脱がそうとして…」

飛鳥「もう今度は殴るとかってレベルじゃなさそうですね…」

紗夜「何でよ」

飛鳥「いや、8人がかりで襲い掛かってきたんですよ。大人数で1人の女の子を襲ってやる事なんで大体決まってますよ」

あこ「なに?」

飛鳥「レイプです」

 

 飛鳥の言葉にあこだけではなく、他のメンバーも青ざめた。そう、飛鳥に対して集団でリンチするというやつらだ。本当にやりかねなかった。

 

あこ「あ、あこ…こわい…」

飛鳥「私もですよ」

 

 あこが怯えていると、飛鳥もぐったりしていた。

 

飛鳥「もうただのサイコパスじゃないか…」

 

 すると紗夜がどんよりして飛鳥にそっと近づいた。

 

紗夜「あの、一丈字くん…」

飛鳥「なんです?」

紗夜「本当に色々ごめんなさい…」

リサ「紗夜!!?」

あこ「紗夜さん! しっかりしてー!!!!」

 

 紗夜もどんよりしていたその時だった。

 

「あ、いた~!」

 

 モカ、りみ、有咲、つぐみ、千聖が現れた。

 

友希那「どうしたのかしら」

千聖「…先生たちがあなた達を探してるわよ。一体何があったの?」

飛鳥「まあ、いつものように絡まれてました…」

 

 飛鳥の目が死んでて、モカ以外の4人は困惑していた。

 

モカ「なんかすごく疲れてるね~」

飛鳥「…ええ。疲れましたよ。私を集団リンチするならともかく、宇田川さんに集団レイプしようとしてたんじゃないかって話をしてて…」

「は…?」

 

 飛鳥の言葉に千聖たちが固まった。

 

千聖「それ…どういう事か教えてくれる?」

飛鳥「……」

 

********************

 

「ちがう~!!!!!」

「確かに一丈字に対してリンチするって言ったのは事実だけど、レイプしようとはしてないんだ~!!!」

 

 8人の男子生徒たちはあらぬ疑いをかけられて、必死に弁解していたが、当然ガールズバンドは信じるわけがなかった。

 

紗夜「この子をリンチしようとしてた奴の言う事なんて信用できないわよ」

友希那「どんだけ女に飢えてるのよ」

 

 友希那と紗夜が心底軽蔑していた。

 

リサ「本当に男らしくないね! もう話しかけてこないで!!」

 

 リサもこれには激怒して、ヤラカシ達を軽蔑していた。燐子はもうずっと視線をそらしていた。

 

「て、てめえ! でたらめ言いやがって!!」

飛鳥「私をリンチしようとしたのは事実でしょう?」

「だからなんだ!!」

飛鳥「リンチも普通に犯罪ですからね」

 

 飛鳥は心底疲れ切った様子で言い放つと、ヤラカシ達は喚いていた。

 

教師「後の事は先生に任せて、あなた達は教室に戻りなさい」

「はい…」

ヤラカシ「待て~!!! 本当に違うんだ~!!!」

ヤラカシ「終わった…オレの学園生活…」

 

 こうして男子生徒8人は『レイプ魔』というレッテルを張られる事になりましたとさ。

 

*****

 

 放課後

 

あこ「飛鳥くん。元気出して」

飛鳥「いや、あなたが元気なら私は…」

 

 飛鳥はもうボロボロだった。ヤラカシが思った以上に頭がおかしくて死にそうだった。

 

リサ「…クラスを男女別々にするっていうのも検討してるらしいよ」

紗夜「まあ、当然ね」

友希那「それは当然としても…貴方、随分ボロボロじゃない」

飛鳥「明日になればまた元に戻りますよ」

 

 ちなみに明日は休日だった…。

 

リサ「まあ、ゆっくり休んでね」

飛鳥「分かりました…」

「あら、どうしたのみんな」

 

 解散しようとしていた時、こころがやってきた。

 

飛鳥「弦巻さん…」

こころ「飛鳥、随分元気がない…っていうか、やつれてる感じがするわ」

飛鳥「まあ、色々ありましてね…。もう人のいない森の中に数日間いたい気分ですよ」

リサ「相当心病んでない!!?」

あこ「飛鳥くん!! しっかりして~!!!!!」

 

 飛鳥のやつれっぷりを見てリサとあこが慌てていた。

 

こころ「そうだわ! いいこと思いついた!」

飛鳥「え?」

こころ「林間学校しましょう!!」

 

 次回、林間学校編 始まります。

 

 

つづく

 

第31話のアンケートです

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