Roseliaをたおせ!   作:ダシマ

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第19話「熱く生きる(後編)」

第19話

 

 ヤラカシの嫌がらせでドラムのソロライブを行う羽目になった飛鳥。しかし、経験豊富でヤラカシ達が細工をしなかったことで、飛鳥のソロライブは大成功に終わる。

 

 しかし、まだそこで終わらなかった…。

 

****************

 

飛鳥「白鷺先輩!」

千聖「お疲れ様。流石としか言いようがないわね」

 

 千聖が飛鳥をほめると皆が驚いた。

 

リサ「千聖…!?」

友希那「……」

 

**

 

飛鳥「ありがとうございます。ですが、どうして壇上に…」

千聖「折角だから一緒にセッションでもどうかしら?」

 

 千聖からセッションを誘われたので、皆が驚いた。

 

彩「千聖ちゃん…!!?」

日菜「千聖ちゃんから誘うなんてめずらしー」

麻弥「ていうか、あそこまで男子になびいたの初めてじゃ…」

イヴ「…ブシドー!」

 

 これには飛鳥もあっけにとられていたが、すぐに大歓声が上がっていた。

 

飛鳥「え…」

ヤラカシ「なっ!!」

 

 すると千聖は飛鳥を見つめた。

 

千聖「もう心配ないわよ。みんな貴方の味方だから」

飛鳥「白鷺先輩…」

 

 千聖が口角を上げて、ベースを取り出した。

 

千聖「さあ、やるわよ!」

飛鳥「あ、はい」

 

 こうして飛鳥と千聖の数分にわたるセッションが始まった。飛鳥が千聖に合わせる形ではあったが、聞いている客は満足そうにしていた。

 

千聖「ふぅ…」

飛鳥「お疲れ様です」

千聖「やっぱりまだまだ練習不足ね。あなた、合わせてくれていたでしょう」

飛鳥「いえいえ…」

千聖「まあ、そう言う事にしといてあげるわ」

 

 と、飛鳥と千聖が壇上で和気あいあいとしていると、ヤラカシが憤慨していた。

 

「おい! 一丈字!」

飛鳥「あ、はい。なんでしょう」

「誰が千聖ちゃんとセッションしていいって言ったよ!」

「ていうかなんで名前呼び!?」

飛鳥「演奏した後に言わないでくださいよ」

「うるせえ!!」

「とにかく降りろ!!」

飛鳥「だそうですよ白鷺先輩」

「オマエだよ!!」

 

 飛鳥が千聖に対してそう言うと、ヤラカシが憤慨していた。すると千聖は凄く不機嫌そうな顔でヤラカシを睨みつけていた。

 

「う…」

 

 しかし、千聖は一息ついた。

 

千聖「…私もまだまだね。降りろと言われてるようじゃ」

「いや、違うんだ千聖ちゃん!」

「誤解だよ!!」

「ていうか、分かってるよね!!?」

 

 すると千聖は飛鳥を見つめた。

 

千聖「そう言う訳だから飛鳥くん。暫く私に稽古をつけて頂戴」

飛鳥「どうしてくれるんですか」

「うるせえよ!!」

 

 千聖が飛鳥によると、飛鳥はヤラカシの方を向いて関西人のようにツッコミを入れた。

 

「そこまでよ。白鷺さん」

 

 いつの間にか友希那が壇上に現れると、他のRoseliaメンバーも遅れてやってきた。リサと紗夜が慌てて止めようとして、燐子とあこは普通についてきていた。

 

友希那「飛鳥はうちが先に目を付けたって言ったはずよ」

千聖「いいじゃない。ちょっとくらい貸してくれても」

 

 男を寄せ付けない事で有名だった美女2人が飛鳥をめぐって争っているのを見て、ヤラカシの脳が破壊された。

 

「うぁ…あ…」

飛鳥(めっちゃダメージ受けてる…)

 

リサ「ゆ、友希那! 乱入はまずいよ!」

友希那「リサたちがついてくる必要はなかったのよ?」

紗夜「そう言う訳にはいきません!」

飛鳥「まあ、あの人たちはもう立ち上がれないようですし、ライブはもうこれで終わりですかね…」

あこ「えー!!!」

 

 飛鳥の言葉にあこが叫ぶと、観客からももっとやれという声が上がっていた。

 

友希那「まあ、目的は果たしたことだし、また次の機会でいいじゃない」

紗夜「そうです! そもそも嫌がらせ目的で行ったライブは即刻終わらせるべきよ!」

 

 と、紗夜も断罪していたが、

 

千聖「それなら一つだけお願いがあるの」

友希那「何かしら」

千聖「リサちゃん」

リサ「な、なに?」

 

 まさかの指名にリサが驚いていた。

 

千聖「貴女、今ベースを持ってるかしら?」

リサ「あ、あるけどどうしたの?」

千聖「ちょっと勝負させて貰ってもいいかしら」

 

 千聖からの申し出に観客たちが驚いた。

 

友希那「成程。どれだけ腕が上がったか、リサで試したいのね」

千聖「もし勝負に負けたら『一旦』は諦めるわ」

友希那「保険かけてるじゃない…」

リサ「そ、そこまでやる必要は…」

千聖「Pastel*Palettesの面子にも関わっているの。お願い」

 

 千聖の言葉にリサは少し悩み、他のメンバーはリサを見た。

 

リサ「…いいよ。じゃあ1曲だけね」

千聖「感謝するわ」

 

 こうして千聖とリサの1対1の決闘が行われた。審査員はヤラカシを除く観客たちで、純粋にどっちが良かったかという質問に対し、多かった方の勝ちである。

 

 先攻は千聖、後半はリサで行われることとなった。千聖は自由にベースを演奏し終えると、今度はリサがベースを弾いた。実直に弾いていた千聖に対し、リサはややノリノリで演奏していた。

 

 そして結果はというと…。

 

飛鳥「えーと…。白鷺先輩が21ポイントで、今井先輩が50ポイント。よって、今井先輩の勝利です!」

 

 勝負はリサの勝ちだった。リサは大喜びせず、勝負に勝って一息ついた。

 

リサ「き、緊張したぁ~!!」

 

 ライブではなく演奏技術を競うコンテストであった為、いつものライブ直前に味わう緊張感とはまた違い、不安で仕方がなかったが、勝負に勝って一安心していた。

 

千聖「…まだまだね」

 

 千聖はフッと笑うとリサが心配そうに見つめた。

 

千聖「勝負してくれてありがとうリサちゃん。これからも頑張るわね」

リサ「あ、う、うん…。こっちこそありがとね」

 

 と、千聖とリサが握手をすると大歓声が沸きおこった。

 

モカ「ふーん…」

 

 リサと千聖の勝負を見て、モカがちょっと表情を曇らせた。

 

つぐみ「ど、どうしたの…モカ…」

モカ「いや~。何か飛鳥くんも楽しそうだな~と思って!」

蘭・巴・ひまり「……?」

 

りみ「わ、私も負けてられへん…」

沙綾「そ、そうだね…」

有咲「ていうかアイツ、どんだけ出来るんだよ…」

 

 と、改めて飛鳥の得体の知れなさにガールズバンドは辟易したという。

 

 

つづく

 

第31話のアンケートです

  • 戸山香澄
  • 花園たえ
  • 牛込りみ
  • 山吹沙綾
  • 市ヶ谷有咲
  • 美竹蘭
  • 青葉モカ
  • 上原ひまり
  • 宇田川巴
  • 羽沢つぐみ
  • 丸山彩
  • 氷川日菜
  • 白鷺千聖
  • 大和麻弥
  • 若宮イヴ
  • 弦巻こころ
  • 瀬田薫
  • 北沢はぐみ
  • 松原花音
  • 奥沢美咲
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