第2話
その日の放課後。飛鳥はRoseliaと共にファミレスにいた…。
「それじゃ、コンテスト優勝を祝して、カンパーイ!」
「カンパーイ!」
そう、先日のコンテスト優勝をお祝いするためだった。
「圧倒的に優勝したんだよ!? 凄くない!?」
「う、うん…凄いね…」
「それはそうと、あまり大声出さないように!」
「紗夜も出してるわよ」
ここで改めてRoseliaのメンバー紹介をしましょう。Roseliaは5人で構成されている。
プロのミュージシャンの父を持つRoseliaのリーダー・湊友希那。
超ストイックで風紀委員を務めるギター・氷川紗夜。
皆のオカン的存在で友希那の幼馴染であるベース・今井リサ。
バンド最年少で皆の妹的存在のドラム・宇田川あこ。
無口で人見知りだがゲーム大好きキーボード・白金燐子。
元々は友希那と紗夜が意気投合してRoseliaを結成し、リサ・あこ・燐子はオーディションで加入した経緯を持っている本格派バンド。
元々は『FUTURE WORLD FES』という大きな大会に出る事だけを考えたチームであった為、チームの仲はあまり良いとは言えなかったが、自分たちの失敗や、他のバンドの影響で改善されていったのだ。
今となってはFWF出場という目標は同じではあるが、きちんとお互い話し合う事を意識している。
…まあ、ここまではいいのだが、バンドとして有名になれば有名になるほどファンも増えるのだが、その中には迷惑なファン『ヤラカシ』も出てくるわけだ。
しかもガールズバンドという事もあるので、近づいてくる輩は不純な動機を持ったものが多い。特にリーダーの友希那に至っては『歌唱力とビジュアルに全振りした女』と言われている為、顕著である。そしてリサも人当たりが良いのである程度のセクハラを許してくれるだろうという謎の安心感がある。キーボードの燐子はビジュアルもそうだが、ガールズバンドでもトップクラスのバストを持っていて、周りからも脱いだら凄いと言われていて…とにかくキリがないのである。
で、そんなつい最近の事、クラスメイトの無茶ぶりで飛鳥はクラス対抗の『学芸会』に出場して、唸らずにはいられない程のパフォーマンスを見せた。まあ、主人公補正とかご都合主義とか思うかもしれませんが…それを言ったらお終いなので、何も言わないでください。
それを見た友希那が早速飛鳥にスカウト…というか、もっと良く知りたいという事で、練習に参加させては、自分たちの悪い所を上げるように言ったのだ。飛鳥としてはそんなに音楽に詳しいわけではなく、演奏中の演技や料理、楽器のチューニングといった分野でRoseliaのサポートをしていた。
まあ、ここまでならまだいいのだが、当然美少女たちと一緒にいるなんて他の男は面白いわけがない。ましてや友希那や紗夜にいたっては学園内でも男を寄せ付けない『硬派』で通っていた。まあ、学芸会の飛鳥の実力を見れば大抵の生徒は納得していたが、下心のある生徒からしてみたら、やはり『自分たちが触れられなかった美少女たちに、後からきた男が一緒なのは許せない』といった感じだ。
ここから飛鳥は学園のヤラカシ達に因縁をつけられて今に至るという訳だ。
リサ「な、なんか結構長かったね…」
友希那「まあ、これでRoseliaの事を少しは理解してもらえたんじゃないかしら」
あこ「それにしても、あこ達をバカにしてたやつらも唖然としてましたね!」
紗夜「ほっときなさい。相手にするだけ時間の無駄よ」
あこと紗夜がいまだに怒っているので、燐子が困惑していた。
リサ「まあ、そんな事よりも注文しよっか。何食べる?」
あこ「あこ、ハンバーグプレート!」
燐子「じゃ、じゃあ私はこれ…」
と、皆が注文し始める。
リサ「オッケー。飛鳥くんは何にする?」
飛鳥「そうですね…じゃあ、これで」
あこ「飛鳥くん…和食好きなんだね?」
飛鳥「いや、洋食も好きですよ? 和食って結構手間かかるので…」
リサ「分かる」
飛鳥の話にリサが乗った。彼女もまた料理がするので、飛鳥の言っていることが理解できるのだ。それを紗夜が興味深そうに見つめている。
そんなこんなで他のメンバーも決めた。
リサ「よし、それじゃ…」
あこ「あ、待ってリサ姉! ポテト忘れてるよ!」
紗夜「……」
あこは何気なくそう伝えたのだが、紗夜がちょっと恥ずかしそうに頬を染めていた。
リサ「あ、そうだね。ごめんごめん」
飛鳥(…何も突っ込まない方がよさそうだな)
友希那を挟んで紗夜が何やら知られたくなかったみたいな顔をしているので、飛鳥は何も言わないことにした。
しばらくすると、注文した品がやってきて、皆で食べた。
あこ「はー。美味しかったー」
燐子「良かったね。あこちゃん…」
友希那「さて、そろそろお暇しましょうか」
飛鳥「あ、そういやお金…」
リサ「その事なんだけど、飛鳥くんは今回タダでいいよ」
飛鳥「え!?」
リサの言葉に飛鳥が驚いた。
友希那「そうよ。今回はあなたのお陰で勝てたようなものだし、お礼よ」
飛鳥「いや、本当に宜しいんですか…!?」
紗夜「ええ」
リサ「まあ、今回は先輩に甘えなさい」
飛鳥「…いや、本当に大丈夫ですか? 結構頼んでましたけど」
リサ「まあ、アタシ達自身も頼んでたし、いいのいいの! あこ!」
あこ「はーい。行こう飛鳥くん!」
そう言ってあこが飛鳥を連れ出して、4人だけになった。
友希那「…まあ、安いものよね」
リサ「まあね…。他のバンドも欲しいだろうし、それはそうと友希那。他のバンドに飛鳥くんを…」
友希那「ダメよ。一度渡すと帰ってこないわ。それにリサだって彼に聞きたい事いっぱいあるでしょ?」
リサ「ま、まあね…」
紗夜「…まあ、今はお会計済ませましょうか」
とまあ、4人で割り勘することになった…。ちなみにあこがいない理由はというと、同じメンバーとはいえ流石に下級生しかも中学生にお金を出させるのに気が引けたからだ…。
そんなこんなで会計を済ませて6人が合流した。
友希那「さて、そろそろ帰りましょうか」
紗夜「そうですね」
飛鳥「皆さん。ごちそうさまでした」
リサ「いいのいいの! 気にしないで!」
と、話をしていたその時だった。
「お、お前!!」
「!?」
皆が振り向くと、あの時喧嘩を売ったヤラカシたちが現れて、飛鳥は嫌な予感がした。
友希那「帰るわよ」
紗夜「そうですね。私たちとお話ししたくないでしょうし」
そう言って飛鳥を連れて行こうとするが、
「おい、待てよ!」
「無視すんな!!」
Roselia「……」
と、ヤラカシ達が怒鳴るが、Roselia全員が不機嫌そうな顔でにらみつけてくる。
飛鳥(こわ)
友希那や紗夜はまあ分かっていたが、普段怒らないか明るいリサ、燐子、あこが無言でにらみつけてくるのは何か来るものがあった。
「な、何だよその目は!!」
「お前らじゃねえよ! そこの陰キャに用があんだよ!!」
あこ「なあに? 飛鳥くんが女の子に囲まれてるのがそんなに羨ましいんだ」
あこの挑発にヤラカシ達が顔を赤くする。
燐子「…あの、これ以上近づかないでください」
リサ「いい加減にしないと、本当に怒るよ?」
飛鳥は何とか場を収めることにした。
飛鳥「あの、ちょっといいですか」
「なんだよ!!」
「存在するだけでムカつくやつだな!!」
飛鳥「早くここから立ち去らないと…叫びますよ?」
飛鳥の発言に空気が止まった。
飛鳥「いいんですか?」
「あの、まさかとは思うけど…誰が叫ぶんだよ」
飛鳥「私です」
「お前が叫んでどうすんだよ!!!」
飛鳥のツッコミにヤラカシがツッコミを入れると、リサもちょっと噴出した。
友希那「私たちじゃなくて飛鳥が目的だったの」
紗夜「ふ、不潔です!!」
リサ「いや、紗夜。今は同性同士の恋愛も普通にあるからさ…。それなら猶更野放しに出来ないね?」
燐子「…警察呼びましょう」
燐子が警察を呼ぼうとしたので、ヤラカシ達は舌打ちして逃亡を図る。
「くそう! 覚えてろ!!」
「ただで済むと思うなよ!!」
「そこの陰キャはリンチにして、残りの5人はレイプ…」
と、捨て台詞をはこうとしたが、丁度パトロール中の警察官30人くらいが立ちはだかっていて、絶句した。
「君たち今…レイプって言ったね?」
「リンチはともかくレイプは立派な犯罪だよ?」
「ちょっと署まで来てくれるかな?」
「あ、逃げたら公務執行妨害で現行犯逮捕ね」
と、あっさりつかまったヤラカシ達を見て飛鳥は困惑していたが、Roseliaは自業自得だと言わんばかりに冷たい態度を取る。
あこ「行こ。飛鳥くん」
飛鳥「ええ。あ、はい。そうですね…」
友希那「本当に救いようがないわ」
紗夜「もう学校に来ないでほしいわね」
リサ「それもそうだけど飛鳥くんをリンチなんて、本当に男らしくないね」
燐子「…最低です」
この後、飛鳥はRoseliaの愚痴などを聴き続ける羽目になった。
飛鳥(女性ってやっぱり怒らせると怖いなぁ…)
つづく
第1話のアンケートです
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戸山香澄
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花園たえ
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牛込りみ
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山吹沙綾
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市ヶ谷有咲
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美竹蘭
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青葉モカ
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上原ひまり
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宇田川巴
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羽沢つぐみ
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丸山彩
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氷川日菜
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白鷺千聖
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大和麻弥
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若宮イヴ
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弦巻こころ
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瀬田薫
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北沢はぐみ
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松原花音
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奥沢美咲