Roseliaをたおせ!   作:ダシマ

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第20話「やる事多くて大変だ」

第20話

 

 千聖とリサの決闘から後日。バンドリ学園ではまたいつもの日常に戻りつつあった。

 

リサ「千聖のベース。やっぱり上達してたね…」

「……」

 

 飛鳥とRoseliaがランチを取っていた。

 

友希那「…どういう事を教えていたの?」

飛鳥「練習を重ねる事が大前提ですが、鳴らし方一つでも表現の方法やお客さんの反応も違っているという事はお伝えしました」

あこ「そういえば演奏も実際にやってみせたんだよね?」

飛鳥「…ええ。楽器も豊富にあったので」

 

 飛鳥の言葉に友希那とあこがジト目で見つめた。

 

友希那「…私たちですらそこまでやって貰っていないのだけど?」

飛鳥「そうですかね…」

リサ「Roseliaの練習に来てもらったことは何度かあるけど、飛鳥くんが楽器を演奏する事ってあんまりなかったような…」

 

 リサが苦笑いしながらそう言うと、飛鳥は困惑していた。そして遠くでジト目でヤラカシ軍団が睨みつけているのも確認できた。だが、先日の一件で声をかけづらくなってしまったのは言うまでもない。

 

飛鳥「そういえば皆さんは最近如何ですか? 何かストーカーにあっているとか…」

友希那「現在進行形で遭ってるわよ」

リサ「ゆ、友希那!」

 

 友希那がうんざりしたような感じで言うとリサが慌てた。

 

飛鳥(…見ているのは男子生徒だけじゃないな)

 

**************

 

 ある日の休憩時間。飛鳥が廊下を歩いていると、モカとすれ違った。

 

モカ「相川割らずRoseliaと仲良しだね~」

飛鳥「…まあ、色々ありましたからね」

 

 モカが話しかけてくると飛鳥は苦笑いしながらモカにそう返事した。

 

モカ「千聖さんにはベース教えたんでしょ?」

飛鳥「…何が言いたいんです?」

 

 するとモカが飛鳥の方を振り向いた。

 

モカ「あたしにもギターを教えてよ」

 

 モカの頼みに飛鳥は何も言わずに彼女の方を振り向く。

 

飛鳥「…Afterglowのメンバーはなんて言ってるんです?」

モカ「確かに相談はしてないけど、特に蘭が対抗意識燃やしてたよ~」

飛鳥「……」

 

 リサから友希那と蘭が張り合っていると話は聞いていたが、正直面倒な事になってしまったなぁと飛鳥は思った。

 

 そしてそれを陰からヤラカシ軍団が見ていた…。

 

飛鳥(またか…)

 

************

 

「くそっ! 面白くねぇ!!」

 

 放課後、男子生徒数人はゲームセンターにて憤慨していた。

 

「どのガールズバンドも一丈字一丈字一丈字!!」

「あんな陰キャのどこがいいんだ!」

「今まで喧嘩売った奴もヘマしやがって!!」

 

 と、悪態をつきまくっていたが、ヤラカシの一人がゲームに失敗した。

 

「ああっ!! くそっ!! どうして何もかもうまくいかないんだよ!!」

 

 そう叫びながら怒りに身を任せてゲーム機を蹴った。

 

「おい」

「あぁ!? 何だようっせぇな!!」

 

 誰かに声をかけられたが、ヤラカシが逆切れして声がした方を振り向くと、あからさまにガラの悪い大学生たちがやってきた。

 

「お前ら…誰に断ってオレらの縄張りで遊んでんの?」

「……!」

 

***********

 

「本当に私たちも頑張らないとね」

「そうだね~」

 

 つぐみとモカの2人が帰路についていた。やはり先日の千聖とリサのベース対決や、2人がレベルアップしたきっかけを作った飛鳥に興味を持っていた。

 

モカ「まあ、トモちんやひーちゃんもバイトや部活で忙しいし、蘭も家の事があるし、5人がそろう事は少なくなったけど、それでもやっていこうよ」

つぐみ「そうだね」

 

 その時だった。

 

「おい! 君たちバンドリ学園の子たちだろ!?」

 

 と、一人の男性がやってきた。

 

つぐみ「は、はい…そうだけど…」

「あっちに行かない方がいいぞ! 今ヤバい奴がいて、君たちと同じ学校の男子生徒たちがどこかに連れてかれた!」

つぐみ「な、なんですって!?」

モカ「男子生徒たち…?」

 

*************

 

 ゲームセンター近くの路地裏

 

「ぐあっ!」

「ムダムダ。オレ達空手やってんだよ」

 

 と、大学生たちはヤラカシ達に対してリンチしていた。

 

「なあ、死にたくなかったら有り金は勿論のこと、親から金すってこい」

「だ、誰がそんなこ…」

 

 ヤラカシが反抗すると、頭を踏みつけた。

 

「お前、まだ自分の立場が分かってねぇようだな。断るって選択肢はねーんだよ!」

「ハハハハハハ!」

 

 取り巻き達も笑い出した。

 

「言っとくが、警察に通報して何とかして貰おうと思うなよ? 親が国会議員なんだ。すぐにもみ消してくれる」

「まあ、ここだけの話その親父もヤバい事してるから、何が何でも取り消す。いわばオレ達は上級国民なんだよ」

「それが分かったらさっさと金よこせやボケ!!」

 

 そう言って大学生がまた蹴るが、

 

「あのー」

「あ゛ぁ゛!? んだよ!!」

 

 大学生たちが振り向くと、飛鳥と警察官がいた。

 

飛鳥「さっきから何やってるんですかね」

「い、一丈字…!」

 

 ヤラカシが飛鳥の姿を確認すると驚いていた。

 

「あ? なんだてめえ」

「ヒーロー気取りか?」

「ハッ! いかにも陰キャの考えそうなことだなぁ!!」

飛鳥「…隣に警察官いるの分かってます?」

「君たち。一体何をしているのかね?」

 

 警察官が困惑していた。

 

「ハハハハ! ムダムダ!」

「こっちは国会議員の親がいるんだ! ちっとも怖くねーぞ!!」

飛鳥「国会議員の親…?」

「分かったらさっさとどっか行けや負け犬!!」

 

 と、吠えるも飛鳥は変わらなかった。

 

飛鳥「まあ、もみ消すかどうかはともかく、大人しく捕まってくれませんかね」

「んだとコラァ!!」

「おい、そうだ」

 

 すると大学生たちはヤラカシたちを捕まえた。

 

「これ以上変な事するなよ!」

「こいつらがどうなってもいいのか!」

 

 と、人質にしだしたので飛鳥は困惑すると、飛鳥はもうやむなく目を光らせて大学生とヤラカシ達を操り、ヤラカシ達をその場から逃がした。

 

飛鳥「…今のうちに拘束してください」

「分かりました」

 

 そう言って警察は大学生たちをとらえ、飛鳥は超能力を解き、ヤラカシ達の記憶から自分に関する記憶を消した。

 

「はっ!! な、何でオレ達は捕らえられてるんだ!!?」

「くそう! 離せ!!」

「ああ、そうそう。君たちが当てにしてた国会議員。今さっきクビになったみたいだよ」

「は!!?」

 

 警察官の言葉に大学生たちが発狂すると、警察官が笑みを浮かべた。

 

警察官「これでやっと君たちに分かって貰えるね。世の中は決して甘くないって事」

 

*************

 

「いやあ、本当にありがとう」

「いえいえ…」

 

 大学生たちの逮捕後、飛鳥は警察官からお礼を言われていた。

 

「僕たちが行くとシラを切るからねぇ。証拠もしっかりつかめたよ」

飛鳥「それは何よりです」

「それじゃ、気を付けて帰るんだよ」

飛鳥「はーい」

 

 そう言って飛鳥は警察官と別れて、その場を後にした。そして大通りから出てくると、モカとつぐみを見かけて飛鳥はぎょっとした。

 

飛鳥(…会ったら怪しまれるからこっそり帰るか)

 

 

 飛鳥はそのままそそくさと帰るのだった…。

 

 

つづく

 

 

第31話のアンケートです

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