Roseliaをたおせ!   作:ダシマ

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第25話「分かってはいるんだけど」

第25話

 

 勉強会がひと段落終わり、昼食の時間となった。

 

香澄「はー。疲れたよぉ…」

有咲「もうちょっと頑張れよ。このままじゃ赤点だぞ?」

 

 香澄が疲れていると、有咲は呆れていた。

 

たえ「そっちはどう?」

りみ「うーん…」

沙綾「普通かな。一気にやろうとするとやっぱりバテるかも…」

 

 というのも、沙綾とりみに関しては飛鳥のペースにつられそうだったというのも、あるが飛鳥の気迫が気になっていたというのもあった。

 

つぐみ「蘭ちゃん達はどう?」

蘭「…普通。そっちはどう?」

つぐみ「う、うん…」

モカ「やっぱり飛鳥くんが凄いって言うのとね~。湊さんもマジメにやってたよ~」

 

 モカの言葉に蘭が反応して友希那の方を見ると、飛鳥や千聖と喋っていた。

 

飛鳥「…あと10分あれば一通り確認したことになります」

千聖「…そう」

友希那「流石ね」

 

 飛鳥がそう言うと、友希那は感心していたが千聖はやはり飛鳥は普通の人間ではないと思い始めていた。

 

飛鳥「どうかしましたか?」

千聖「…いえ」

 

こころ「やっぱり飛鳥って凄いのね」

薫「儚い…」

はぐみ「どうしてはぐみ達は別々になっちゃったんだろ…」

美咲「くじびきで決めたでしょ」

花音「アハハハ…」

 

 全員別のチームであるため、いまいち飛鳥の素性が見えていなかった…。

 

 そんなこんなで午後の勉強会が始まった。

 

飛鳥「一通り終わりました」

紗夜「え、ええ…」

飛鳥「宇田川さん。進捗は如何ですか?」

あこ「う、うん…」

 

 そう言って飛鳥はあこに進捗を見せて貰った。

 

飛鳥「…成程、簡単な所は分かったんですね」

あこ「そうなの」

飛鳥「じゃあここからは一緒にやりましょうか」

あこ「ありがとう!」

 

 と、飛鳥は普通にあこには優しくて皆驚いていた。

 

飛鳥「中間の時も言いましたけど、焦らないように」

あこ「うん。覚えてるよ」

 

 そう言って飛鳥は簡単な問題から確認していくことにしていった…。

 

友希那「……」

紗夜「湊さん。手が止まってますよ」

千聖「友希那ちゃんは私とやりましょうね」

友希那「私も飛鳥がいいわ」

紗夜「先輩としてのプライドを持ってください!」

 

 友希那に対しては厳しい紗夜と千聖に、沙綾やりみは苦笑いしていたが、自分たちも速くペースを上げて一通り終える事を目標としていた。

 

 そしてあこはというと、難しい所はかなり躓いていたが、飛鳥のサポートもあり根気よく問題を解こうとしていた。

 

飛鳥「正解です。その調子ですよ」

あこ「うん!」

 

 とはいえ、やはりあこだけ贔屓するのは他の面々も面白くはなかった…というか羨ましがっていた。

 

紗夜「飛鳥くん。進捗はどれくらいですか?」

飛鳥「そうですね。まだ4割です」

リサ「それって進んでる方なの?」

飛鳥「まあ、全教科ありますからね…。一応チェックが入っていなかった簡単な問題が全体の2割でその確認はすべて終わりました。問題ないと思われます。で、分からなかったところは8割ございまして、今4分の1が終わりました。まずは暗記系から攻めまして、後半にあこさんの苦手な文章題をやろうと思います」

 

 飛鳥が具体的に今後の方針を説明すると、またしても沙綾やりみはすげぇ…という顔をしていた。

 

モカ「ん~? 文章題を先にやった方がいいんじゃない~?」

飛鳥「まあ、正直どっちか悩んだんですけど、午前からやっててあこさんももうヘトヘトだと思うんですよね。それでしたら暗記系を先にやって、覚え方などをマスターすれば、家に帰った時や移動中の時も簡単に復習して頂けると思います」

 

 飛鳥の言葉に皆が唖然としていた。

 

飛鳥「…ちなみにですが、今、腹いっぱいで眠たいですか?」

あこ「…ううん。さっき飛鳥くんが仮眠を取れって言われたからスッキリしてるよ」

飛鳥「そうですか。それではこのまま続けても大丈夫ですね?」

あこ「うん!」

 

 そう言って飛鳥とあこは勉強会を続けた。

 

 そして午後の3時になると、こころがやってきておやつの時間にしようと言ってきて、また皆で食堂に集まっていた。マカロンにチョコ菓子などいろいろあった。

 

ひまり「う~ん♥ やっぱり勉強したものは甘いものだよね~♥」

巴「ひまり。そうやってかこつけて食べてるとまた太るぞ」

 

 何かと理由をつけてお菓子を食べようとするひまりに巴が呆れていると、すぐに飛鳥の方を向いた。

 

巴「…それはそうと一丈字。あこの勉強見てくれてるんだってな」

飛鳥「あ、はい」

巴「調子はどうだ?」

飛鳥「まあ、ちょっと複雑な問題になると、煮詰まるところはありますけど、落ち着けば確実に答えられるようにはなっていますよ」

巴「そうか…」

 

 飛鳥が苦笑いしながら答えると、巴は感心していた。

 

巴「大丈夫だとは思うけど、我儘言ったりしてないか?」

飛鳥「いえいえ。まあ、分からなさすぎて叫ぶくらいですかね…」

あこ「そんなに叫んでないもん!!//////」

 

 飛鳥の言葉にあこは慌てて否定した。

 

モカ「まあ、それはそれとして何かあこちゃんにだけ優しい感じだよね~」

 

 と、モカの言葉に空気が止まった。

 

飛鳥「少なくとも青葉さんは大丈夫でしょう。天才なんですよね?」

モカ「そうだけど~」

友希那「それなら大丈夫じゃない。それに私が先よ」

リサ「いや、あの…友希那…」

千聖「あなたはこっち!!!」

 

 とまあ、そんなこんなで勉強会は続いたが、やはりあこが羨ましい…といったらアレなのか、他のバンドガールもやる気を出し始めた。

 

 その結果、全員赤点を回避して男子たちの約束はなしになった。

 

「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

「なんでだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

 と、悶絶していたが千聖はにっこり笑っていた。

 

飛鳥「まあ、これにて一件落着ですかね…」

 

 飛鳥はそんな様子を見て苦笑いしていると、横から友希那たちがやってきた。

 

友希那「さて、これで練習が出来るわね」

飛鳥「そうですね…」

友希那「早速今日から始めるわよ」

飛鳥「…え、これ私もメンバーに入ってる感じですか?」

友希那「勿論よ」

リサ「友希那! まず打ち上げでしょ!!」

 

 とまあ、こんな感じで期末テストは終了です。

 

 

 

つづく

 

第31話のアンケートです

  • 戸山香澄
  • 花園たえ
  • 牛込りみ
  • 山吹沙綾
  • 市ヶ谷有咲
  • 美竹蘭
  • 青葉モカ
  • 上原ひまり
  • 宇田川巴
  • 羽沢つぐみ
  • 丸山彩
  • 氷川日菜
  • 白鷺千聖
  • 大和麻弥
  • 若宮イヴ
  • 弦巻こころ
  • 瀬田薫
  • 北沢はぐみ
  • 松原花音
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