Roseliaをたおせ!   作:ダシマ

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第31話「モカの不満」

 

 

「本当に助かったよ!」

 

 男たちがいなくなった後、飛鳥達はCiRCLEで話をしていた。

 

リサ「飛鳥くん。大丈夫だった!?」

飛鳥「ええ…。まあ、向こうは完全に腹を下してたんで」

 

 とまあ、超能力で男に腹痛を起こさせていた事については完全に伏せていた。

 

りみ「本当に助かったぁ…」

沙綾「ホントだねー」

麻弥「一時はどうなるかと思いました」

 

 りみ、沙綾、麻弥がそれぞれほっと一安心していると、モカは飛鳥を見つめていて、飛鳥もモカを見つめていた。

 

飛鳥「…青葉さん。どうかされましたか?」

モカ「そういえば飛鳥くんはどうしてここにいるのかな~って」

 

 モカの言葉に飛鳥は特に驚く様子もなかった。普通に本当の事を言えばいいだけの話だと思っていたからだ。

 

飛鳥「ああ。今日はRoseliaの宿題を見てたんですよ。特に宇田川さんの」

つぐみ「CiRCLEで見てたの?」

飛鳥「…ええ。練習も兼ねて」

 

 つぐみの言葉に飛鳥は苦笑いした。

 

モカ「蘭が拗ねるよ~」

飛鳥「…またまた御冗談を」

 

 モカの言葉に飛鳥は軽くあしらった。もはや蘭だけでなくモカ自身も拗ねているように感じていたが、飛鳥は何とも言えない感じだった。

 

沙綾「…そういえばいつもRoseliaの練習は見てるよね?」

りみ「私達の所にも来て欲しいな…」

飛鳥「そう仰って頂けるのは嬉しいのですが、キリがないので」

友希那「そうよ。それに私達は今宿題をしている所なのよ」

リサ「いや、全く関係ない…」

 

 とまあ、どんどん険悪な雰囲気になってきて、まりなが慌てていた。

 

まりな「あ、あの…みんな。ケンカはその辺に…」

モカ「はーい。まあ、また今度お願いしますねー」

飛鳥「機会があれば…」

 

 こうしてモカ達は去っていき、飛鳥は気まずい空気のままRoseliaの宿題を見る事にした。

 

********************:

 

「あー…。疲れた…」

 

 その日の夕方。Roseliaと別れて一人帰路につく飛鳥。モカもそうだが、沙綾たちもRoseliaばかり面倒を見ていることに対し、不満を抱いている事に気づいて困惑していた。

 

飛鳥(他に人いねェのかな…)

 

 そんな時、後ろから気配を感じて超能力でスッと存在感を消して、その場から瞬時に移動した。

 

飛鳥(…って考えた時に限ってすぐコレだ。青葉さんがつけていたとはな)

 

 モカが飛鳥に話しかけようとしていたのを見て、何とも言えない顔をしていた。

 

飛鳥(先日の白鷺先輩といい、そろそろ潮時かな)

 

 なんて言いながら飛鳥はモカに対して記憶を改ざんした。

 

飛鳥(おジャ魔女どれみだと、人の心を操る魔法はタブーなんて言われてたけど、タブーがなくて良かった)

 

 自己責任がついて回るとはいえ、ルールがない超能力者の世界に飛鳥は感謝しながら、その場を後にした。

 

*******************

 

 後日…

 

「いやー。今日は1日中練習出来たなー」

「おなかすいたー」

 

 Afterglowはこの日、1日中バンドの練習を行っていた。巴とモカはいつも通りだったが、蘭が浮かない顔をしていて、つぐみがそれに気づいた。

 

つぐみ「…どうしたの? 蘭ちゃん」

蘭「いや…」

 

 つぐみが聞くと蘭は言いづらそうに横を向いていた。

 

巴「何だよ。黙ってたら分かんねーぞ?」

モカ「飛鳥くんがまたRoseliaの練習を見てたんだよ」

巴「あ、そういやあこがそんな事言ってたな…」

 

 モカの言葉に巴が納得した。飛鳥に練習を見て貰ったという話はあこから聞いていたのだ。だが、それだけで落ち込むことはないだろうと思っていた。

 

巴「けど、そんなに落ち込むことはねーだろ。いつも通りに…」

蘭「…けど、どんどんRoseliaに突き放されてる。何が湊さん達を動かしているの…?」

 

 蘭の言葉にひまり、巴、つぐみは何も言い返せず、モカは少しいらだった様子を見せた。

 

 そんな時、目の前で何やら人が集まっていて何か話をしていた。

 

ひまり「どうしたんだろう」

巴「何か喧嘩でもあったのか? 行ってみようぜ!」

つぐみ「あ、巴ちゃん!!」

 

 巴が様子を見に行くと、他の4人も続いた。

 

巴「あ、すみません! ここで何かあったんですか!?」

 

 巴が丁度警察に話しかけると、

 

「あー。ついさっきここでカップルが喧嘩しててね。まあ、痴話げんかってやつだ。で、彼女さんが彼氏さんをボコボコにしてて…」

「あー…」

 

 警察の言葉にAfterglowは彼氏が浮気かなんかしたんだな…と思っていた。

 

モカ「浮気がバレたんですかねー」

警察「まあ、浮気してたの彼女さんなんだよ」

「え?」

警察「で、その事を問い詰めたら彼女さんが逆切れして、彼氏さんの顔にパンチしたんだけど、丁度殴られた部分が悪くて、気を失ったんだよ。でも、そのまま殴り続けて一緒にいた浮気相手が止めようとしたんだけど、その浮気相手もやられてね…」

 

 もう修羅場なんてレベルじゃない修羅場に、Afterglowが固まった。

 

警察「で、そんな時に丁度高校生くらいの子に突っかかってきたんだけど、その子が殺気を放ったのかな。一言喋って黙らせたらしいよ」

モカ「!?」

 

 警察の言葉にモカはある人物が脳裏に浮かんだ。

 

警察「で、最終的にその子が彼氏さんと浮気相手を介抱してうちに通報をくれたって訳。女の人は怖いって言うけど、もう最近は笑えないよ。此間も金だまし取って刺されたって通報があったし…」

 

 警察が一息つきながら話すと、巴が苦笑いした。

 

巴「そ、そうですか…。ありがとうございました」

つぐみ「そんな凄い人がいるんだ…」

ひまり「まるでエスパーみたいだね」

蘭「うん…」

 

 と、つぐみ、ひまり、蘭の3人が話していると、モカが黙っていたのでつぐみが気づいた。

 

つぐみ「…? モカちゃん。どうしたの?」

モカ「あ、ううん。何でもないよ~。帰ろ」

 

 こうしてAfterglowはそれぞれの家に帰ると、モカはすぐさまある人物に電話をかけた。

 

 

『…はい、白鷺です』

モカ「あ、すみません千聖先輩。モカで~す。今時間宜しいですか~?」

『え、ええ…いいけれど…どうしたの?』

 

 突然モカから電話がかかってきたので、千聖は困惑していた。するとモカは開口一番こう言い放った。

 

モカ「実はですね~。一丈字くんが超能力を使ってる所見たんですよ~」

千聖「……!!!!」

 

 

 モカの言葉に千聖の血相が変わった。

 

モカ「それで千聖先輩何か知らないかなって~」

千聖「ちょ、ちょっと待ってモカちゃん。どういう事かしら!?」

モカ「…やっぱりそうだったんですね」

 

 モカにカマをかけられたと千聖は青ざめた。

 

モカ「分かりました~。後は一丈字くん本人と話をしま~す。ありがとうございました~」

千聖「ま、待って!! モカちゃ」

 

 千聖が止めようとするも、モカは電話を切った。

 

 

モカ「…さて」

 

 

 今度は飛鳥に電話をかける事にした。

 

 

つづく

 

第31話のアンケートです

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