第6話
ある日の事。
「もうすぐ中間テストがあるから、きちんと勉強しておくように!」
「はーい…って、あれ!?」
バンドリ学園ではもうすぐ中間テストが行われることとなったのだが、生徒たちは何か違和感を感じていた。
香澄「林間学校は!?」
「え? そんなもんないよ? 教師の負担凄いし。なんなら部活の顧問もめんどくさい」
「え、じゃあ先生たちって普段何してんの?」
「色々やってるよ!? 授業の準備もそうだし、プリントや書類とかも色々作ってるし! とにかく勉強やったやった!!」
とまあ、そんなこんなでもうすぐ中間テストが行われることになりました。
*****
次の休憩時間。
「おーい。一丈字くーん」
飛鳥「?」
隣のクラスの青葉モカが話しかけてきた。
飛鳥「あなたは此間の…」
そう、先生を呼びに行ってくれた女子生徒だという事だと飛鳥は覚えていた。
モカ「そうだよ~。Afterglowの青葉モカ。宜しくね~」
飛鳥「…で、どうかされましたか?」
モカ「あのさ。今日から一緒にテスト勉強しない?」
飛鳥「え?」
モカの言葉に飛鳥は驚いていた。
飛鳥「…急にどうされたんですか?」
モカ「いや~。学年一緒だし、他のクラスの子と仲良くしておいた方がいいと思うよ~?」
確かに言われてみればそうだけど…と、飛鳥は思っていたが、本当の目的は分かっていた。
しかし、何かあった時に味方は増やしておいた方が良いのは事実だし、モカが所属するAfterglowにはあこの実姉がいる為、妙な真似はしないだろうと踏んだ。
利害が一致したという事で、飛鳥はこの話に乗る事にした。
しかし…。
「ゆるさーん!!!」
早速Afterglowのファンである男子生徒からの妨害が入った。
飛鳥「あ、そうだった…」
飛鳥はすっかり失念していた。
「お前にはもうRoseliaがいるだろ!!」
「学年違うけど、他のバンドに手を出してくんなよ!」
と、いちゃもんをつけてくると、飛鳥はモカの方を見た。
飛鳥「お知り合いですか?」
モカ「ううん。全然しらなーい」
「そ、そんな!!」
「なんだなんだ?」
Afterglowがやってきた。ここで簡単に紹介をしておきましょう。
無口でクールだけど、シャイな一面を持つボーカル・美竹蘭。
マイペースでパンが大好きギター・青葉モカ。
いじられキャラだけど実はリーダーのベース・上原ひまり。
あこの実姉で姉御肌のドラム・宇田川巴。
珈琲屋の娘のキーボード・羽沢つぐみ。
5人は幼馴染であり、中学時代に蘭だけ違うクラスになってしまった事が原因で、蘭が授業をサボるようになってしまったので、つぐみがバンド結成を持ち掛けて今に至る。
ちなみに蘭と友希那はとてつもなくライバル意識を持っている。まあ、原因としては両者ともに口下手なせいで喧嘩を売ってるようにしか見えないからである。
そしてとどめを刺したのは先日のコンテストで、Roseliaに大敗してから蘭は屈辱の日々を送っていた…。正直蘭がずっとイライラしてるし、巴も妹にボロクソに負けたままだと、姉としての面子が立たないので、何としても上達してRoseliaにリベンジしたいと思っていた。
とはいったものの、やはりどんなに練習しても、飛鳥がどんなやり方でRoesliaを強化したのかは気になるところだった…。
まあ、それはさておき本題に戻りましょう。
つぐみ「一体どうしたの?」
モカ「それがだね~」
モカは事情を説明すると、ひまり・巴・つぐみの3人は驚いていて、蘭は呆れていた。
「こいつはもうRoseliaがいるだろう!」
「いや、そもそもRoseliaを独占していること自体も良くない!」
「とにかく不公平だ!」
と、不平不満を言い放つヤラカシ達に、飛鳥とAfterglowは困惑していた。
「一体どうしたの」
「!?」
友希那、紗夜、リサ、燐子が現れた。
「あこもいるよ!!」
あこが遅れてやってきた。中等部であるため、その場にいない事が多い…。
モカ「Roselia~」
友希那「私たちの名前が聞こえたのだけど」
「それが聞いてくれよ!」
「こいつがAfterglowと一緒にテスト勉強しようって…」
と、ヤラカシ達が飛鳥に責任転嫁しようとしていた。
友希那「それは本当なの?」
飛鳥「いえ、Afterglowというより青葉さん個人に誘われてるんですけど…」
モカ「まあ、どっちでもいいよ~」
つぐみ「いや、どうせなら皆でやろうよ!」
とにかく状況が読み込めたRoselia。まあ、正直な話それは飛鳥が決めることだし、Roseliaには同級生がいない為、そういう意味では他のバンドと仲良くしておいた方が飛鳥の為にもなるのではないかと思った。
だが、それはそれとしてAfterglowが飛鳥を横取りしようとしている可能性は非常に高かった…。
「駄目だつってんだろ!」
「どうせテスト勉強するならどっちか選べ! 両方はダメだ!」
「一丈字! さっさと決めろ!」
ヤラカシ達の無茶ぶりに飛鳥は頭をかいた。
飛鳥「…あの、質問に答える前にちょっとだけいいですか」
「駄目だ! さっさと答えろ!!」
「答えるまでお前の質問には答えねーからな!」
飛鳥(器ちっせぇ~~~~~…)
飛鳥は心底呆れていた。恐らく選ばなかった方を誘うんだろうが、絶対無理だと思っていた。
「なんだその顔は!!」
「元はといえばお前が悪いんだろ!!」
飛鳥「いや、その…あなた方は湊先輩たちとテスト勉強したいんですか?」
「だからこっちの質問に…」
飛鳥「だとしたら絶対無理ですし、もうちょっと考えて誘ったらどうですかね」
「…は?」
飛鳥の言葉にヤラカシ達の額に青筋が浮かびあがる。
飛鳥「そこまで言うなら一度チャンスを与えます。一旦私は一人で勉強することにしますので、どうぞお好きにこちらの方を誘ってください。出来なければ諦めるんですね」
飛鳥がそう言って立ち去ろうとすると、ヤラカシの一人が飛鳥の肩をつかんだ。
「おい待て!! 話はまだ終わって…」
その時、一人の男性教諭が通りかかって、生徒たちも男性教諭を見た。
男性教諭「な…何をしてるんだぁ!! 今すぐその手をは、離しなさぁい!!」
と、てんぱった様子で叫んだ。
「ハァ!? 誰が離すかよ!! てめーもどうせ何かやってお終いなんだろうがよ!! オラァ! さっさとこっち来い!!」
ヤラカシが強引に飛鳥を引っ張ろうとしたが、飛鳥はビクともしない。
「な、何やってんだ…こっちに来いよ…」
飛鳥「…あの、ちゃんと力入れてます?」
「入れてるに決まってんだろ! いいからさっさと来いよ!」
そう言ってヤラカシは飛鳥を蹴った。
あこ「ああっ!!」
飛鳥「あーあ…」
「何があーあだよ!! とことんムカつくやつだな!!」
するとある人物が前に出た。
「ちょっとこっち向いて」
「なんだよ!」
次の瞬間、モカがヤラカシにビンタした。これには飛鳥も面食らった。
「な…!」
モカ「…いい加減にしてくんない? そこのあんた達も」
「!!」
モカ「大勢で1人をいじめる奴なんて、女の子は誰も相手にしないから。行こ」
飛鳥「え…」
モカは険しい表情で残りのヤラカシにそう言うと、飛鳥を連れてどこかに去っていった。
モカ「先生あと宜しく~」
男性教諭「え、あ、ああ…」
そう言ってモカが飛鳥を連れて行くと、他のメンバーも続いた。
「…あの女! タダで済むと思うなよ!!」
男性教諭「それはお前だ!! とにかく一緒に来るんだっ!!」
「うっせえこのタコ!!」
ヤラカシが男性教諭が殴ろうとしたが、受け止めた。
男性教諭「こう見えて私は格闘技をやっていたのでね。拳を受け止める事なんて造作もな…」
「だったら早く止めろよ!!!!」
男性教諭がカッコつけようとすると、見ていた周りの生徒たちが一斉にツッコミを入れた。そしてそれを陰で理事長が見ていたがとてつもなく嘆いていた。
理事長「ここまで酷いとは…!」
つづく
第31話のアンケートです
-
戸山香澄
-
花園たえ
-
牛込りみ
-
山吹沙綾
-
市ヶ谷有咲
-
美竹蘭
-
青葉モカ
-
上原ひまり
-
宇田川巴
-
羽沢つぐみ
-
丸山彩
-
氷川日菜
-
白鷺千聖
-
大和麻弥
-
若宮イヴ
-
弦巻こころ
-
瀬田薫
-
北沢はぐみ
-
松原花音
-
奥沢美咲