Roseliaをたおせ!   作:ダシマ

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第8話「中間テスト・3」

第8話

 

 こうして本当にAfterglowとRoseliaの合同の勉強会が羽沢珈琲店で行われた。

 

つぐみ「今日はお店貸し切りにしたからね」

「はーい」

 

 そんなこんなで早速勉強が始まろうとしていたのだが…。

 

飛鳥(試験範囲簡単なんだよなぁ…)

 

 実を言うと飛鳥は秀才で学年でも大体トップクラスなのだ…。なので、定期テストなんて造作もないのだが、一応真面目にやる事にした。

 

 しばらくすると、ひまりが数学で煮詰まっていたのを見かけた。

 

飛鳥(声…かけた方がいいかな…)

 

 モカならともかく殆ど喋ったことのない人間に話しかけて、逆上されるなんてのは少なくはないので、一旦様子を見ることにしたが、いつの間にか横にいたモカが、

 

モカ「声かけてあげたら~?」

 

 と、飛鳥に声をかけると他のメンバーが飛鳥の方を見た。

 

飛鳥「…やっぱそうですよね」

つぐみ「え? どうしたの?」

飛鳥「いや、上原さんが何か煮詰まっていたようなので…」

ひまり「え!? わ、わたし!? ごめん! そんなに煮詰まってた!?」

モカ「すっごい面白い顔してたよひ~ちゃ~ん」

ひまり「や、やめてよモカぁ~!!!」

 

 一応男子として意識されているのか、ひまりは本当に恥ずかしそうにしていた。

 

飛鳥「…で、どこで煮詰まっていたんですか?」

ひまり「数学…。一丈字くん分かる?」

飛鳥「まあ、ちょっと見てみないと分かりませんが…宜しいですか?」

 

 飛鳥がひまりの横に座って、若干真剣な表情で教える。

 

飛鳥「…これが分からないんですか?」

ひまり「え、あ、うん…」

飛鳥「あー…。ここ、結構厄介なんですよね。私で宜しければお教えいたしましょうか?」

ひまり「は、はいっ! 宜しくお願いします!」

飛鳥「分かりました…って」

 

 さっきから友希那たちが自分の方を見ている事に気づいたため、飛鳥は困惑していた。

 

飛鳥「…どうかされました?」

リサ「え!? いや、なんでもないよ…!」

あこ「飛鳥くんってなんかたまに別人みたいになるよね…」

飛鳥「そうですか? 私いっつもこんな感じですよ?」

 

 と、飛鳥はすっとぼけてみたが、正直言って嘘である。

 

飛鳥「まあ、冗談はここまでにして上原さん。準備宜しいですか」

ひまり「は、はい…」

飛鳥「教える際は集中なさってください。教えられる側がきちんと意識しなければ頭に入りませんので」

 

 飛鳥は本当に別人のような風格でひまりに数学の公式などを解いていた。分からなくても、ひまりを落ち着かせるなどして覚えるように心掛けた。

 

 そしてそれを遠くから見ていた蘭、モカ、巴、ひまりはRoseliaの勝利の秘訣を少しだけ知る事となった…。

 

友希那「やはりただものじゃないわね…」

リサ「うん…」

紗夜「集中!」

 

 とまあ、ひまりが一通り覚えきるころにはもうちょうどいい時間となっていた。

 

「コーヒーご馳走様でした」

「いえいえ…」

「それじゃまた明日―」

 

 と、飛鳥達は現地解散した…。

 

つぐみ「…さて、私も頑張らなくちゃ!」

 

*****************

 

 そして次の日…。飛鳥はヤラカシ達に絡まれることはなかったのだが…。

 

「なあ、いいじゃんか!」

「オレ達と一緒にやろうぜ!」

「そ、その…困ります…」

 

 Poppin‘Partyのベースである牛込りみがクラスメイトに絡まれていた。

 

飛鳥(あれは…Poppin‘Partyの牛込さん? あー…そういう事か…)

 

 Afterglow、Roseliaと一緒に勉強会したことが広まったのか、残りのバンドは自分の手にかからないようにしているのだと飛鳥は判断した。だが、りみはとても嫌がっている。

 

 そしてりみが逃げようとすると、クラスメイトがりみの腕をつかんで、逃がさないようにした。

 

飛鳥(あ、動画とっとこ。証拠も集めないといけないからな…)

 

 飛鳥が存在感を消して、スマホで動画を撮り、クラスメイト達がりみの腕をつかんでいたところをばっちり撮った。

 

「逃げんな!!」

「そんな嫌がらなくてもいいじゃんか!!」

飛鳥(いやいや、絶対嫌がるだろそれ…)

 

 すると飛鳥が超能力を解いて、近づいた。

 

飛鳥「あのー。ちょっといいですか」

「!!?」

りみ「!!」

 

 飛鳥が声をかけると、クラスメイト達とりみが飛鳥を見たが、りみは涙目になっていた。

 

「な、何だオマエ! 邪魔すんなよ!!」

飛鳥「邪魔するつもりはないですけど、女の子の腕をつかむのは良くないよ」

「うるせえな!! 誰のせいだと思ってんだよ!!」

 

 と、大声出すと他の生徒たちもやってきて、Poppin‘Partyもいた。

 

香澄「りみりん!!」

沙綾「あんた達何してんの!!?」

「く、くそ…!!」

 

 窮地に追いやられるクラスメイト達。するとその一人がある事を考えた。

 

「き、聞いてくれ! そいつに頼まれたんだ!!」

「そうだ! オレ達はそいつに頼まれて牛込を…」

 

 すると飛鳥が香澄の所に近づいて、スマホを見せた。

 

飛鳥「あ、ちなみに皆さんが集まる前はこんな感じでしたよ」

 

 クラスメイト達がりみに対してしつこく迫っていたところや、腕をつかんで怒鳴っていた所を再生した。それを見た花園たえ、山吹沙綾、市ヶ谷有咲が激怒してクラスメイト達を睨みつける。

 

有咲「そんな事だろうと思ったよ!!」

沙綾「前にも私たちにしつこく迫ってたし。りみ一人に声をかけるあたりそうだよね」

たえ「最低。りみを離して!」

「く、くそう…!!」

「おい! スマホは学内では使用禁止だったはずだぞ! 校則違反だ!」

飛鳥「何とでも。私にえん罪をかけるつもりだったのなら、これで良かったですよ。大人しく観念なさい。さもないと…性的暴行の疑いで現行犯逮捕にして差し上げますよ?」

「チッ…!」

「こうなったらヤケだ!! せめてこいつだけでも…」

 

 と、りみをどこかに連れて行こうとしたので、飛鳥が怒気を放つと、その場にいたほぼ全員が怯んだ。

 

「う…うわああああああああああああああああああああ!!!!」

 

 クラスメイト達はその場から逃げ出した。すると飛鳥は有咲たちを見つめた。

 

飛鳥「…後の事は宜しくお願いしても宜しいでしょうか」

有咲「あ、ああ…」

飛鳥「それでは牛込さん。お互い、中間テスト頑張りましょうね」

 

 そう言って飛鳥はその場を後にした。

 

 

飛鳥(あーあ…もう次から次へと…)

 

 

つづく

 

第31話のアンケートです

  • 戸山香澄
  • 花園たえ
  • 牛込りみ
  • 山吹沙綾
  • 市ヶ谷有咲
  • 美竹蘭
  • 青葉モカ
  • 上原ひまり
  • 宇田川巴
  • 羽沢つぐみ
  • 丸山彩
  • 氷川日菜
  • 白鷺千聖
  • 大和麻弥
  • 若宮イヴ
  • 弦巻こころ
  • 瀬田薫
  • 北沢はぐみ
  • 松原花音
  • 奥沢美咲
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