Roseliaをたおせ!   作:ダシマ

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第9話「中間テスト・4」

第9話

 

 中間テストの最中、クラスメイトに絡まれていたりみを救出した飛鳥。当然感謝はされたが、予想以上に治安が悪すぎて、本当にこの学校は大丈夫なのかと思い始める。

 

 そして放課後…。

 

「飛鳥くんいる!!?」

 

 香澄が飛鳥の教室を訪ねたが、飛鳥はもう既にいない状態だった…。

 

「…あ、もう帰ったよ」

香澄「ええーっ!!?」

「一足遅かったね…」

 

 沙綾が横から話しかけると、香澄とりみが残念そうにしていた。

 

「え、また一丈字くん何かしたの…?」

香澄「えっとね。りみりんを助けてくれたんだ」

「そ、そうなんだ…」

 

 香澄が事情を話すと、クラスメイト達はちょっと鬱陶しそうにしていた。テスト前で心に余裕がなくなると、人に対して不親切になってくるのだ。気持ちは分かるけど、かといって何を言ってもいいわけじゃないし、何をしてもいいわけじゃないので、皆さんも気をつけましょうね。

 

香澄「そっか。ありがとね!」

 

 そう言って香澄達は去っていった。

 

「…またあいつかよ」

「テスト前で皆ピリピリしてるってのに…」

「これでテストの成績が悪くなったらどうすんだよ…」

 

 と、クラスメイト達が文句を言っていると、DQNと取り巻きがニヤニヤと笑っていた。

 

 とある場所…。

 

「…そうですか」

飛鳥「もうクラスメイトの人たちもピリピリしてるんで、このままだと二次被害が起きます」

 

 飛鳥は理事長と電話をしていて、今日の出来事を話した。

 

「本当に申し訳ございません…」

飛鳥「…いえ。理事長先生も大変ですね」

「分かりました。それではあなたの仰っていた通りにします」

飛鳥「お願いします」

 

 そして翌日…。

 

「えー…。突然だが、一丈字はテスト当日まで休学することになった」

「えっ!!?」

 

 度重なるトラブルにより、今の飛鳥を学園に通わせるのは本人だけでなく皆も危険という事で、理事長が休学にしたのだ。そしてそれをHRで皆に伝えられた。

 

教師「…まあ、一丈字も毎回トラブルに巻き込まれて思う所があったんだろう」

 

 教師の言葉にクラスメイト達は困惑して、お互いの顔を見ていた。

 

「…なあ、もしかして昨日の話聞いてたんじゃ」

「う、うん…」

教師「…どういう事だ?」

 

 するとクラスメイト達は教師にその話をすると、教師は腕を組んだ。

 

教師「…理事長先生も詳しい事情は教えてくれなかったから、もしかしたらあり得るかもな」

「!」

教師「分かった。とにかく理事長先生に詳しい事は聞いておくから、皆は勉強に集中しなさい」

「わ、分かりました…」

 

 妙にどこか高校生離れしている飛鳥の事だから、自分たちの会話を聞いていたに違いないとクラスメイト達は不安になっていた。

 

 そしてHRが終わると、クラスメイト達は困惑しながら話をしていた…。

 

「…やっぱり聞いてるよな」

「うん…」

「突然休学なんておかしいよ!」

「…悪い事しちゃったな」

 

 そして香澄達はというと…。

 

香澄「いきなり休学するなんて変だよ! 3組に行こう!」

有咲「待て香澄!」

 

 香澄がすぐに3組の教室に行こうとしたが、有咲が止めた。

 

香澄「有咲!」

有咲「3組に行くよりも、一丈字本人に聞いた方がいいんじゃねーのか? 誰か一丈字の連絡先知ってる奴いるか?」

たえ「…ううん」

沙綾「私も知らない…」

りみ「……」

 

 と、皆が困惑していた。

 

香澄「そうだ! モカちゃんなら知ってるかも!」

有咲「そういや前に勉強会してたって言ってたからな…」

香澄「え!? そんなの私聞いてないよ!?」

有咲「とにかく2組に行こう!」

 

 こうして2組に押しかけると、香澄はモカに飛鳥の連絡先を知らないか聞いた。

 

モカ「確かに知ってるよ~」

香澄「良かった! 早速かけて貰っていい!?」

つぐみ「い、今はやめた方がいいんじゃないかな…。学校だし…」

たえ「でも、休学なんて一丈字くんも思い切った事するよね…」

 

 とまあ、飛鳥の事を心配しつつも、香澄達はいつも通り授業を受けることにした。

 

 そしてあっという間に放課後になった。

 

香澄「電話かけて!!」

有咲「落ち着け!!!」

 

 香澄がすぐさまモカに電話をかけるように催促した。

 

蘭「…ていうか連絡先教えればいいんじゃ」

モカ「駄目だよ~。今は個人情報とかそういうの厳しいし、皆一斉に教えたらまた大騒ぎするでしょ」

 

 そう言って香澄達は場所を移動すると、モカが電話をかけた。

 

『…はい、一丈字です』

モカ「あ、もしもし一丈字くん~? 聞いたよ~。休学したんだって~?」

飛鳥「あーはい。そうですね」

香澄「どうして休学しちゃったの!?」

飛鳥「…まあ、もうそろそろクラスの人たちがイライラしてる頃だから、理事長先生に頼んで休学にしてもらったんですよ」

「やっぱりそうだったんだ!!」

香澄「うわああああっ!!」

 

 飛鳥のクラスメイトが何人か来て、香澄が悲鳴を上げた。

 

「あれ? この声は…」

「一丈字くん! Aだよ! 3組の!」

飛鳥「あれ? Aさんも一緒だったんですか?」

A「私だけじゃなくて何人かいるよ! やっぱりそうだったんだね!」

飛鳥「まー。イライラしてるっていうのもそうなんですけど、1番の理由が私が騒ぎを起こしてるせいでテストの成績が下がったって言うのだけはやめてほしかったからってのがありますね」

「……え?」

 

 飛鳥から告げられたまさかの言葉に香澄達はきょとんとしたが、クラスの何人かが青ざめていた。似たようなことを飛鳥のいない所で言っていたからだ。

 

飛鳥「お騒がせしたことに関しては申し訳ないと思っていますが、テストの成績が下がったっていうのは…違うと思いませんか?」

沙綾「違うね」

 

 飛鳥の言葉に沙綾が食い気味にそう言い放った。彼女には弟がいるのだが、弟がそういう感じの言い訳をすることが多いらしい。

 

飛鳥「ですので、もう完全に私のせいに出来ないように休学したという訳です」

有咲「一丈字…お前、昔なにかあった?」

飛鳥「ええ。しょっちゅう私のせいにしてきたんですよ。昔の同級生が…」

 

 飛鳥にとって結構地雷だったことが判明して、皆固まった。

 

飛鳥「そんな事私に言ってどうすんだって反論したんですけど、向こうは数で責めてきて、担任も私の事が嫌いで無視されることが多かったんですよね。まあ、今はすっかり落ちぶれたって聞きましたけど…」

有咲「…た、担任がか?」

飛鳥「いえ、担任と同級生両方です。人のせいにしてると碌なことがありませんね」

 

 この時大半の生徒は思った。飛鳥を怒らせてはいけないと。

 

飛鳥「まあ、私がいなくなってあの人たちが躍起になると思いますけど、それに関しては理事長先生から弦巻財団に監視をお願いしたので、ご安心ください」

沙綾「そ、そっか…」

香澄「それはそうと飛鳥くん!」

飛鳥「なんです?」

香澄「AfterglowやRoseliaと勉強会してるって聞いたけど、本当なの!?」

飛鳥「ええ、本当ですよ」

香澄「私たちも行きたい!!」

 

 香澄がそう言うと、皆が困惑していた。

 

飛鳥「…それに関しては私の権限ではどうにもならないので、Roseliaの湊先輩に聞いていただいて宜しいでしょうか」

有咲「まあ、他のグループも絶対来るからな…」

香澄「ううう~~~」

モカ「あ、そうだ。今後の勉強会どうしよっか」

飛鳥「まあ、こちらが外に出る分には問題ないので、また改めて話し合いましょうか」

香澄「友希那先輩に聞けばいいんだね! じゃあ、聞いてくる!」

有咲「あ、香澄!!」

 

 そう言って香澄が去っていった。

 

有咲「…なんか、色々ごめんな」

飛鳥「いえいえ…。あ、それよりも牛込さんは大丈夫ですか?」

りみ「え、あ、うん…。ありがとう…」

 

 と、りみがお礼を言った。

 

飛鳥「まあ、当面の間は一人で行動しない方が良いと思います」

有咲「ああ。りみが一人になったところを狙ってたからな」

飛鳥「それでは私もそろそろ電話を切りますね」

沙綾「ありがとね」

飛鳥「はい。それではまた当日…」

 

 そう言って飛鳥は電話を切った。

 

「…次会ったらちゃんと謝ろう」

「うん。そうだね…」

 

 

 さあ、果たしてどうなる! 中間テスト!!

 

 

つづく

 

第31話のアンケートです

  • 戸山香澄
  • 花園たえ
  • 牛込りみ
  • 山吹沙綾
  • 市ヶ谷有咲
  • 美竹蘭
  • 青葉モカ
  • 上原ひまり
  • 宇田川巴
  • 羽沢つぐみ
  • 丸山彩
  • 氷川日菜
  • 白鷺千聖
  • 大和麻弥
  • 若宮イヴ
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  • 瀬田薫
  • 北沢はぐみ
  • 松原花音
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