この物語はTwitterで見かけた小説に触発されたうp主が妄想を交えながら語る話である。
実家の倉庫には元艦娘であった母が大事そうに保管していた本数冊が入る程の大きさの段ボール箱が大量にあった。
ある日私は魔が差しその段ボール箱の一つを開封してしまった。
その段ボール箱の中に入っていたのは人間の頭蓋骨に良く似た構造の物。
「何だろうな…これは?」
人間、好奇心に打ち勝てない物だ。
好奇心に駆られた私はその頭蓋骨に似たモノを持ち上げた。
頭蓋骨を持ち上げると何かが書かれた白い紙がはらりと落ちた。
「悪いが、ちょっと見せて貰うゾ〜」
と私が覗き込んだ紙には旧字でこう記載されていた。
『 一九四五年 〇八/二十一 / 場所 ミッドウェイ
<使用機体> ゼロ ×三機
九九式艦上爆撃機 ×五機
九七式艦上攻撃機 ×八機
損失機体 ナシ
爆弾命中率 六十五%
<鹵獲品>
軍艦 ヲ級 一匹ノ頭蓋骨 撃破時刻 一三五二
<状態>
ヤヤ焦ゲギミ。
<補足事項>
該当 下記二ツ
ドロップ艦 1 【摩耶】
コノ軍艦ヲ級ヲ撃破ノ際
「ヨウヤク國ニ帰レル、アリガトウ。」
「アリガトウ」 等ノ言葉ヲ発シ大爆発シ轟沈シテイル。
何故述ベタカハ理由不明。
<戦果>
我、本日ノ海戦ニテ
軍艦 ヲ級 三 レ級 一 イ級 八 ヌ級 一〇
ネ級 四 輸送艦 ワ級 十一 撃破ナリ
撃墜数 六〇前後ト推定。
一航戦!!!!!特ニ加賀サン!!!
五航戦ノ意地ヲ見ヤッタワヨ!!!!!!ズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイ
「一航戦ってコトは加賀と赤城かぁ…すげぇもんだなぁ…」
と私はボヤキながら自室にある"艦娘コーナー"にある冊子類を取りに行った。
……………
ふーーーーーん。
この【深海大全】と言うだいぶ前に出版された本によるとこの頭蓋骨は軍艦ヲ級の頭皮を守る為の殻に近いモノなのか、そしてこの焦げている部分はその艦娘と戦闘している際に出来た物と考察していると近くの段ボール箱が光った。
アイエエエエエエエエエエ!!!!何の光ぃ!!!!???
その段ボール箱が光った同時に数匹の飛行物体が光源の元である箱から飛び出してくるのが見えた。
ハエ叩き!!!!ハエ叩きはどこじゃあ!!!!(´Д`)
と私は喚きながらそこら辺の家具に刺しておいた「精神注入棒」ことハエ叩きを⭐︎抜⭐︎刀⭐︎しその飛行物体に対し振り回す事数分。
その飛行物体が良く出来たブリキのおもちゃ…いや零戦であることに気づいた。
「うーーーん、何だこりゃあ」
と私が首を傾げる中その零戦は左旋回に綺麗に接地し数メートル程滑走した後私の足元に停止した。
「うーーーん、何だこりゃあ(2回目)」
と私がたまげる中機内から30cm程のカップラーメンを食べている小さい妖精が出て来た…多分これは装備妖精だなぁ。
「うーーーん、君たちは誰だい?」
と私が脳死じみた事を呟くとその妖精は説明をし始めた。
「彼女」曰く私の母は元艦娘「瑞鶴」らしく、「彼女」は母が「瑞鶴」であった頃に配属された乗務員?らしい。
…と言う方はあの骸骨は母の戦果と言う事か。
と思いながら私はその頭蓋骨を軽くと頭の片隅に何も目標が無い海上でヲ級と凄まじい肉弾戦を繰り広げている瑞鶴…いや母の姿が浮かんで来た。
「War does not determine who is right – only who is left.」
とかつての哲学者が言った様に自分の青春を、故郷を、全てを捨て、彼女は言葉に出来ない様な戦闘に参加し、今日の平和を作ったのだろうか。
「War does not determine who is right – only who is left.」と言う単語が心の中で響き渡っている中母が帰宅した。
この「戦果」を見た事をバレない様によく母が酔っ払って私に披露してくる海軍式敬礼を思い出した私は母がいる玄関に向かい、「艦娘」として「一人の酔いどれの母親」として「海軍式敬礼」をし出迎えた。
『お帰りなさい。』