「え、何それ、初めて聞くんだけど、」
私とセナは中学生の時に何回も異世界に行って冒険していたが、ナオちゃんにはまだ行っていなかった。
「そうだね、久しぶりに行きたいな、行かないと絶対にもったいないから。今日、帰ったらセナとナオちゃんで一緒にいこう!」
「は、今日行くの? そんな時間あるの? それにお前の勉強はどうすんの?」
「まあまあ、説明は後でするから。勉強なんていつでもできるし、今日金曜日だから少し遅くなってもいいでしょ。とりあえず、学校終わったら、お寺のところに集合ね。準備は私がしておくから、スマホとゲーム機持ってきてね。」
「えぇ~」
休み時間と5,6時間目が終わった。私たちは部活を特にやっていないのでホームルームが終わり次第、すぐに帰り集合場所のお寺まで集まった。セナとナオちゃんには私がいろいろ準備するから何もしなくていいと言っておいた。
「ねえセナ、本当に何も準備しなくていいの?」
「うん、ちょっと遊ぶだけだからそのくらいで大丈夫。冒険するんじゃなくてあっちでゲームするだけ。あんしんしてけろ」
私が少し準備に時間がかかったので遅れて付いた。始めていくナオちゃんは心配そうな顔をしている。
「あ、きたきた。おいユキ、さっきセナにも聞いたんだけど本当に大丈夫なの?」
「大丈夫、私が全部準備してきたから。まあ、そこまで準備するものはなくて、まずお賽銭用の5円玉が20枚くらいと遊園地で買ったネズミのカチューシャ3つ。これだけなんだけどね」
私は異世界に行くために準備してきたものをナオちゃんに説明した。5円玉は異世界に行きたいです、と念じながらお賽銭をするためのもの。そうすることで異世界への扉が開く。帰るときも簡単に5円玉を入れる賽銭箱的なものを作って転じながらお賽銭するだけ。
ネズミのカチューシャは異世界人に人間ではなく亜人だと言い張るための道具。人間だとたまになめられる時があるので偽装のためにつけるのだ。ほんとはもっとリアルなエルフ耳があったんだけど、2つしかないし今どこにあるかわからないからこっちを持ってきた。
もしばれそうになっても私の魔法で何とかなると思う、きっと。
「そのカチューシャほんとにいるの? つけないほうが怪しまれないような気がするんだけど」
「あっちは異世界なんだよ、こっちの常識は通じないところだよ、だからこんなもんで大丈夫……なはず。それに誰とも会う予定はないから」
「う~ん」
「まあまあ、私たち2人中学校の時もそんな難しいこと考えずに行ったっけがらほだな心配さんたて大丈夫」
「そうそう、異世界歴の先輩の私にドンと任せなさい。」
「はいはい」
2人に5円玉とカチューシャを渡した。そして異世界に行きたいですと3人で祈りながらお賽銭を入れた。すると少しの間、周りが暗くなり明るくなって周りを見渡すとそこには日本では絶対に見れない草原が広がっていた。
私はナオちゃんのわくわくしてそうな顔をみてにやけるのであった。
自分の書きたいようにしていきたいと思います。