「ナオちゃんすごいでしょ、日本でこんな風景でゲームできる人はなかなかいないよ」
3人は、日本では見られないような広い草原を見渡していた。ここには人っ子一人もおらず、生き物は小さな虫もあまり見かけない。あらためて見るとやっぱりここは最高だ。
私たちはそれぞれ持ち込んできたゲーム機を取り出した。インターネットはもちろん通っていないためスマホは時計を見るくらいしかできない。しかし、1日の時間が違うので戻るときに非常に大切なものになる。
それから6時くらいまでゲームをやりこんだ。違うところでやるゲームはいつもの部屋でやるのとは違い新鮮で楽しい。
「もう6時だからそろそろ帰っぺ、多分そろそろ暗くなるよ。」
「そうだね。明日、本格的に冒険してみない? あそこの小屋にオフロードバイクあるからさ、ナオちゃんはどっちかに
「え、あんたらバイク乗るの? 大丈夫なの? いろいろな意味で」
「大丈夫だぁ、中学校の時とかさんざん乗ったんだからさ」
「そうそう、ここは治外法権だから違法ではないんですよ」
「まあ、うん、そうか、なんか最近2人の印象少し変わったわ」
私たちは5円玉を3枚地面において、こっち来た時と同じことをして帰った。明日、ここに集合することを改めて話し合った後、私たちはそれぞれの家に帰った。
私は家に駆るまでの道のりで家族にどんな風にごまかすか考えていた。中学生の頃、異世界のほうに遊びに行くとき、「ショッピングモールに行く」と言って嘘をついていた。その嘘が苦しくなってくると、「異世界のTRPGっていうボードゲームする」とか、知識もないのに適当な嘘をついていた。今はお母さんはともかく、弟にこんな嘘が通用するわけないので悩んでいた。
だからと言って、黙って出ていくと、心配されて電話されたりすると1発アウト。
こんなこと考えながら歩いていると家についてしまった。とりあえず、ゆっくり休んでから考えてから話そうと思った。
「ただいまー」
私はいつも通りご飯を食べた後、家のソファーでゴロゴロしながらスマホを渡っていた。
そして、動画サイトの関連動画をなんとなく見ていた時、こんなセリフを聞いた。
「越後屋おぬしも悪よのう」「えいえいお代官様ほどではありません」
この動画を見たとき、異世界のお土産を弟のレンに口止め料として渡してしまおうと考えた。
「ねえレン、ちょっといい? 聞いてほしいことがあるんだけど、明日友達と遠くに遊びに行くんだけど、お母さんには黙っていてほしいの。中学生の時、変な嘘ついて友達と遊んでた時あったでしょ。」
「あったね、TRPGのボードゲームとかって言ってたね。今思うとなんだそれって感じだけど、またそれするの?」
「うん、実はね、異世界に行くの。だからね、お土産とか渡すからお母さんには黙っててほしいの。」
私は今思いついた突貫工事で作った言い訳を並べながら、了承してくれるのを祈った。
「お母さんに正直に話したほうがいいんじゃない? 中学生だったらともかく、お姉ちゃんは今高校2年生でしょ。その辺の自己管理はできるでしょ。」
私は怒られないか心配したが、レンのひと押しもあったので思い切っていってみた。そしたら、ちゃんと家に帰ってこられるなら大丈夫だと言われた。
やっぱりうちの弟は頭がいいな。中学3年生とは思えない。そのおかげで明日の準備をしっかり、堂々と行うことができた。